全長600mのカナール。正面の山は手稲山。鴨の姿が見えない。この広い公園に人影はまばらである。
ゴリラポッドにミラーレスをセット、スマホをリモコンにして自撮りした。露出の調整もスマホで出来る。
ただ、スマホを見ずにカメラを見てニコッとすれば、なおよかった。
通りすがりの人はわたしを変な奴と思うかもしれないが、それを気にしていたら自撮りは出来ないのである。
黄色い花が好きだ。ヤチブキとかエゾカンゾウとか、だから鮮やかな黄色い銀杏が好きだ。
北大の銀杏並木とICUの桜並木、アカデミックな雰囲気に満ちてどちらも素晴らしい。
澄んだ青い空。銀杏の葉が陽光にきらきら輝いている。東京オリンピックのマラソン競技はここを走るかもしれない。そんなことに思いを馳せながら構内を歩いてきた。
クラーク博士は云う「ボーイズビーアンビシャス!」北大食堂は満員!昼食は構内のコンビニで買ったパン&珈琲で軽く済ませた。
でも、パン&珈琲だけでは大志は抱けない・・
黄色の家は「よもぎの里」で有名な和菓子・パン屋の「ひめや」さん。わたしの小さい頃はクリームパンが美味しかった。「シュークリーム」も絶品だ。
この辺から眺める「大雪」が美しい。
「よもぎの里」の「ひめや」さんからほど遠くないところに上川小学校が有ります。私の小学校在籍当時に立てられた「二宮尊徳」像です。以来立ち放しですが、「尊徳さん、疲れておりませんか?」
帰郷の旅シリーズ、さいごのレポートとなりました。
摂津国の怪人
松本十郎は庄内藩士でありながら、北海道開拓使の大判官となり、開拓に貢献、明治9年、視察のため越路峠(上川)を通り十勝へ抜けた。その功績を賞し、後年、記念碑が建てられた。
しかし、上川公園の記念碑は史実に疑わしさがある。わたしが小さい頃にそんな話は聞いたことがないので、こじつけで記念碑を建てたのではと思っている。
摂津国の怪人
フランス語「espoir」(希望)を冠した鐘楼。上川公園の展望台にある。町の開基を記念して昭和59年に完成。鐘の大きさは日本一であり、直径1.5mもある五つの鐘で構成されているという。フランスに特別に発注されたものであり、毎日美しい音色が眼下の街を流れる様は、大雪山連峰の眺望と相まって、アルプスの小さな村をも想起させる。
摂津国の怪人
五つの鐘をズームアップ
上川公園を歩く。
雨上がりの早朝、すべり台で遊ぶ子供の姿はない。淡い光の中で鮮やかな色彩のすべり台と、柔らかな紅葉の色の競演が美しい。
摂津国の怪人
雪を抱いた大雪山連峰
秋の上川公園の道を上る。子供が並べたものなのか、野生の栗が道の縁石に整然と並んでいた。小さな栗の実はエゾリスの越冬用の餌になるという。落ち葉で埋まった道は、これからの寒い冬を予感させる風情であった。
摂津国の怪人
愛山神社は愛山地域に移住してきた有志によって大正14年に建てられ、境内の中にはこの地にゆかりのあった百田宗治の詩碑があり、かつての地名の安足間についての詩が刻まれています。この地に永住を考えた百田氏が安足間への想いをうたったものであり、昭和34年地元有志によって建立されました。
[文・写真:安足間観光協会HPから]
あんたろまから こいと いう
縁側から、正面に、大雪山の雪渓が
見えると いう。
石狩の上流が あふれて、
泥やなぎの 根を洗って いるのを、
見にこいと いう。
...
百田宗治
作者は大阪の人、詩人でもあり児童文学者でもある。「どこかで春が」の作者で道内各地の校歌を作詞している。親交のある住職が住んでいた「安足間」を訪れ定住を考えた時期があったといわれる。
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