屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

「天国と地獄」 黒澤監督作品シリーズ

2017年03月30日 | 映画


美瑛の丘(2006年4月6日撮影)

BSプレミアムで黒澤明監督作品シリーズを放映している。
「七人の侍」「生きる」「天国と地獄」は録画済、「椿三十郎」を録画予約した。
「天国と地獄」 刑事(仲代達也他)が容疑者(山崎努)を尾行するシーン(横浜中華街)があって、
わたしは通行人のひとりとして撮影に参加?した。
撮影は一月か二月の深夜、ただし、そのシーンの設定は真夏の蒸し暑い夜。
下のシャツを脱がされ、ワイシャツ一枚で歩くようにいわれたが寒かった!
エキストラ料は千円、ハイライト50円の時代だったから貧乏学生にとってありがたかった。

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水爆大怪獣 「ゴジラ」

2010年03月05日 | 映画


明けない夜はないが、眠れぬまま外に出てみたら・・
なんとフォレスターが雪に埋もれていた。
まだ三月上旬なので季節はずれというわけでもないが、
湿っぽくて疲れそうな雪である。

さて、二本目は「ゴジラ」
昭和29年製作 円谷英二監督の特撮映画
あらためて見直してみると、かなりシリアスな映画であったことがわかる。
アメリカの水爆実験によって海底に眠っていたゴジラが覚醒し、日本本土を襲うというシナリオである。
この強暴な怪獣は当然のことながら容赦なく東京の中心部を一日にして破壊してしまうのだが、
それはまるで九年前の無残な東京大空襲そのものである。
もしかして、円谷監督は ゴジラ=B29 という想いがあったのかもしれない。

わたしが中学一年のときに「ゴジラ」が上映された。
天才博士が発明した「すべての動物の細胞を破壊する」化学薬品で、
ゴジラを海底に葬ることができるかどうか、
当時は手に汗握りつつスクリーンから目が離すことが出来なかった。

しかし、ヒットシリーズになって、モスラ・ガメラが登場するあたりから、
マンガチックな展開の怪獣映画になったのは残念である。

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「宮本武蔵 一乗寺の決斗」

2010年03月03日 | 映画


バンクーバーのオリンピックがおわって、
このところ毎日が映画三昧である。

さて、一本目は・・
「宮本武蔵 一乗寺の決斗」内田吐夢監督 中村綿之助主演
宮本武蔵五部作のうち、最高傑作といわれている。
モノクロで撮影された一乗寺下がり松の決闘場面は日本映画屈指の名シーンとなった。
闘い済んで、比叡山道で極彩色の葉に疲れた身体を横たえる武蔵、
白黒からカラーへ、その色彩の鮮やかな転変が鋭く強烈な印象を与えてくれる。

この作品は昭和39年1月に公開された。
たしか旭川東映・・
武蔵が一乗寺下がり松を俯瞰するシーンは美しく東山魁夷の描く日本画のようであった。

百合が原の雪がはやく解けてほしい・・
春になってここですぐに咲く花は、クロッカスとチオノドクサ、そしてマンサクかな。


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崖の上のポニョ

2010年02月07日 | 映画


ほんとうは映画館の大スクリーンで見るつもりであったが、
そう思っているうちに早くもTVに登場してしまった。

「崖の上のポニョ」 は手作りのアニメというだけあって、
鉛筆のやわらかなタッチからポニョや宗介やリサたちの優しさがわたしたちの心に伝わってくる。

大きな波頭にのったポニョが宗介を追いかけるダイナミックなシーン、
これが一番の見せ場かなあ・・



ただ、ストーリーが展開されてゆくうち、だんだん退屈になって眠くなって・・

さあ、きょうの風景も”美瑛の丘”だよ。

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地球が静止する日

2009年12月27日 | 映画


旧約聖書『創世記』に描かれるノアの方舟・・
主は地上に増え始めた人々が悪を行っているのを見た。
そこで天使アルスヤラルユルを呼び、
大洪水で地上の全てが滅びるが「主に従う無垢な人」であったノアとその家族、
そしてあらゆる動物をひとつがいづつだけ生き延びさせようとした。

人類は地球を干からびさせようとしている。

この水の惑星を守る唯一の手段はすべての人類を排除するしかない、と断定した宇宙からの生命体。
「地球が静止する日」
ノアの方舟をさらにドラスティックにした物語である。

二億年あとの地球に棲息しているのは昆虫だけ・・
未来のノアの方舟に人間はだれひとりのることができないかもしれない。


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「マディソン郡の橋」 中年の恋といえば不倫

2009年12月03日 | 映画


クリント・イーストウッドといえば、
「荒野の用心棒」や「ダーティ・ハリー」などのアクション映画を思い浮かぶが、
中年の不倫を扱った「マディソン郡の橋」は憧れ?はあっても、興味をひくことはなかった。

フランチェスカが息子と娘に託した遺言・・
「遺灰をローズマン・ブリッジから撒いてほしい」

カメラマンと農家の主婦が交わした四日間は心と身体を永遠に結びつけた。

遺品の日記から母の不倫を知った息子と娘の反発と戸惑い・・しかし、
”女” に目覚めた四日間の情愛を赤裸々に綴った母の告白を読み進むにつれて、
二人は感動すらおぼえてくるのであった。


フランチェスカはどうして自分の遺灰をローズマン橋から撒いてほしかったのか、
それは映画をみてのお楽しみということで・・

BS映画、今夜はクリント・イーストウッド主演の「ブラッド・ワーク」である。

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「in her shoes」 あなたの心とともに

2009年11月17日 | 映画
「in her shoes」
”あなたの身になって” ということだが、
これは、キャメロンディアスとシャーリーマクレーン出演の物語である。

難読症のコンプレックスをもつ放埓なマギーが姉の結婚式の最中にカミングスの詩を朗読するという・・

i carry your heart with me (i carry it in my heart)

私はあなたの心とともにいる(私の心の中に)


予期せぬ妹の行動に戸惑うローズであったが、
マギーの口ずさむ詩のフレーズが真っ白な雪のように舞い散って、あたりをやわらかく包み込む。
お互いを思いやる二人のこまやかなこころが美しい。

シャーリーマクレーン、
もうかなりのお歳のはずだが、いつまでも魅力的な女性である。

カミングスの詩 「i carry your heart with me 」を掲載したので、
どなたか立原道造になったつもりで訳してくださいな!

ただ、冒頭の部分を直訳すると、
「わたしはわたしとあなたの心臓を運びます」??

i carry your heart with me(i carry it in my heart)
i am never without it
(anywhere i go you go,my dear; and whatever is done
by only me is your doing,my darling)
i fear no fate(for you are my fate,my sweet)
i want no world(for beautiful you are my world,my true)
and it's you are whatever a moon has always meant
and whatever a sun will always sing is you

here is the deepest secret nobody knows
(here is the root of the root and the bud of the bud
and the sky of the sky of a tree called life;which grows
higher than the soul can hope or mind can hide)
and this is the wonder that's keeping the stars apart

i carry your heart(i carry it in my heart)



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愛しのクレメンタイン

2009年07月03日 | 映画


おそらく、あと一週間で百合が咲き始め、そのときは公園のどこを歩いても百合の群生に囲まれる。
いまは、その盛りをまえにして、イトハユリやマルタゴンリリー アルブム、
そしてエゾスカシユリが気持ちを和ませる。



BS映画の西部劇特集・・
「シェーン」「続・夕陽のガンマン」「荒野の決闘」「荒野の用心棒」

そのなかでも、「シェーン」と「荒野の決闘」が最高、
どちらも詩情あふれるラストシーンは忘れられない。

「シェーン」の”遥かなる山の呼び声”はあまりに有名だが、
「荒野の決闘」では”愛しのクレメンタイン”が全編BGMとして優しく流れてゆく。

ワイアットアープがクレメンタインに別れを告げるが、
でも、これは「愛している」といったのと同じことだよね。

「あなたの名前が好きです」
「クレメンタイン」


いとしの、いとしの
いとしのクレメンタイン。
お前とは二度と会えない、
とても悲しいよ、クレメンタイン



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オペラ座の怪人

2009年06月26日 | 映画


「オペラ座の怪人」をみて・・
19世紀パリのオペラ座を舞台に、歌姫をめぐってオペラ座にひそむ怪人ファントムと貴族ラウルとの争い・・

主要キャストの歌は吹替えなし!
なんといってもクリスティーヌのやわらかな美声が素晴らしくて、すっかり魅入られてしまった。
それも其のはず、
ヒロインのエミー・ロッサム(クリスティーヌ)は幼いときからオペラを学び、
カーネギホールにも出演した実力派なのである。

台詞はすべて歌、それがまったく違和感なくて、
怪奇とロマンスが絡み合うミステリアスな展開にドキドキしながらみていた。

「よき妻でよき母であったクリスティーヌ・・」
彼女の墓碑とそこに置かれてあった一輪の真紅なバラ、
三人の男女のあれからの人生を語っているようであった。

「マイフェアレディ」でイライザを演じたオードリー・ヘップバーン、
彼女の歌は一部を除いて吹替えのため、
アカデミー主演女優賞を受賞できなかったといわれていた。
「ティファニーで朝食を」のシーン、窓辺でギターを爪弾きながら「ムーンリバー」を歌うホーリー・・
ヘップバーンの囁くようなやさしい歌声を聴いていると、
「マイフェアレディ」ではどうして口パクを受け入れたのであろうか。



百合が原に花が増えるにつれ、緑が少しづつ夏色になってきたようだね。


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ユマ・サーマンの魅力

2009年06月23日 | 映画


今夜からBSでミュージカル映画特集
初日の作品は「プロデューサーズ」

当たらないミュージカルをつくればかえって儲かるとばかり、
最低最悪の脚本、演出、俳優をそろえて資金横領を画策する・・


馬鹿馬鹿しいほど面白かったが、後半になると間延びした感があった。
あと20分だけ上映時間が短ければよかった。
それでもヒロインのユマ・サーマンの見事な肢体に眼はクラクラ!

わたしがいちばん思いで深いミュージカルは「艦隊は踊る」かな。
なんといってもデビー・レイノルズ が可愛いからね。

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