ハリエット嬢(47)
—————————【47】——————————————
Le curé lui-même en avait reçu quatre apportés
par un gamin moyennant deux sous de commission.
Elle disait quelquefois à notre hôtesse, tout à coup,
sans que rien préparât cette déclaration:
« Je aimé le Seigneur plus que tout; je le
admiré dans toute son création, je le adoré dans
toute son nature, je le pôrté toujours dans mon
cœur. »
——————————(訳)————————————————
カトリックの司祭様さえ、2スーのお駄賃で子供が
持って来るので4部もの冊子を受け取っていました.
何度か彼女は私たちの女将さんに突然、告白を前触れ
もなく言っていたのです:
「私、主をこの上なく敬愛しておりますの;すべて
の創造物の中にまします主を讃えているのです.すべ
ての自然の中の主に憧れを抱いています.心はいつも
主と共にしておりますわ.」
.—————————《語句》———————————————
curé:(m) [カトリック] 主任司祭
moyennant:(前) ~によって、~のおかげで
deux sous de commission:2スーの手数料
moyennant deux sous de commission
2スーのお駄賃で
déclaration:(f) ❶ 宣言、声明; ② 愛の告白
③ 申告、
préparât:(接、半過去3単)<preparer (他)
を準備する、を予告する
je aimé:(外国人のカタコト仏語) j'aime のこと
plus que tout:何にも増して、何よりも
Il aime Mozart plus que tout.
彼は何よりモーツァルトが好きだ.
le Seigneur:[sɛɲœr, セニュール][宗] 主(しゅ)
(ユダヤ教・キリスト教で神のこと)
Notre-Seigneur 主イエス・キリスト
—————————≪文法≫——————————————
♦ 接続法半過去が出てきました.
接続法が要求される従節において、その主節が過去や
条件法に置かれたとき、その従節が現在や未来を表す
ならば、そこに接続法半過去を用いる、というのが
本来の仏文法です.(今は日常会話では接続法はこの
場合現在形を、過去のことなら接続法過去を用います)
♦ 尚、本文の[sans que + 接続法]は主節の主語と
異なる時に用いる用法で、虚辞のneが使われるのは
稀なのだそうです.
Je suis parti sans qu'elle s'en aperçoive.
私は彼女に気づかれずに出発した.
On a attendu pendant deux heures, sans que personne (ne)
vienne. / 2時間待ったのに誰も来なかった.
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