HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

ツアーセンターのモチベーションはお客様の出会いから

2009-07-02 00:31:08 | お客さん履歴
ツアーセンターをしていて、楽しみのひとつとして、お客様の出会いがあります。
電話ごしでのアドバイスのやり取りで、最初は不安ながらな口調や疑い深い口調だったものが、話していくうちにどんどん、明るくなり、そして聞いてもいないことをどんどん話されて、電話口で盛り上がる。

この盛り上がりから、お客様の旅行への期待感や伊勢志摩を選んだドラマを垣間見ることができ、ますますお手伝いしたくなる気持ちが高まります。

また、実際伊勢志摩にいらっしゃって、どんな人たちが情報を提供し、アドバイスしてくれたんだろう?という興味津々でセンターに寄ってくださる方も多いです。

電話口とは違う、生のお客様の笑顔はさらに、私たちの活動意欲を掻き立ててくれます。
本当に楽しく、幸せな出会いです。

ちょっと前のお客様のお話を2つ。

ひとつはスタッフ千枝さんが対応したお客様。
関西方面からのご家族で、高齢のご夫婦、その息子、娘夫婦と子供という家族でみえました。
高齢のお父様が車いすです。
最初お電話あったのは、お父様のヘルパーをされている方から旅行の相談でした。
その後、息子さんから連絡があり、旅行当日のためのアドバイス。
息子さんは、カンペキなほどインターネット等々を駆使して伊勢志摩のバリアフリー情報を収集されていました。
本当頭下がる思いです。

このご家族、この旅行を計画された理由がなんとも胸が熱くなるお話でした。
毎年伊勢志摩に旅行をするのは、恒例行事だったらしいのです。
しかし数年前、数日後に伊勢志摩旅行を控えた日にお父様が突然倒れられて、車いす生活に…。
毎年の恒例行事が少しストップ。
その再開が今年のこの旅行でした。
当時行く予定だった、鳥羽シーサイドホテルさん。今回も同じホテルの予約だそうです。

家族の恒例行事が再開です。

センターに寄っていただいたSさんご家族は、みな笑顔で、下調べのおかげで旅行行程も問題なかったそうです。
そしてSさんが言いました。

「これからまた毎年、伊勢志摩来ます。そして必ず、関所のようにバリアフリーツアーセンター寄りますね!」



せ、関所…。
思わず笑ってしまいましたが、なんだか伊勢志摩旅行に必ず通らなくてはいけない関所…本当にそんな風に毎年寄ってくれること楽しみしています。

そしてもう一件。
私が参加している某SNSで知り合ったCさん。
鳥羽方面へ車いすのおじいさまを含めた20名近い大人数でのご旅行です。
問題は、宿泊先は決まっているものの、そこはお風呂がバリアフリー対応でないためなんとかして、日帰り入浴できるところでもいいからおじいさまをお風呂にいれてあげたいというご希望。
アドバイスさせていただき、戸田家さんの日帰り入浴をおすすめしました。
何度もメールのやり取りを行いCさんの家族に対する思いやりがすばらしく、こちらも俄然がんばっちゃいます。
そして何よりも驚いたのは、このおじいさまCさんの実のおじいさまではなく、ご主人のおじいさま、要するに、おじいさんにしてみれば、孫の嫁です。(年齢も私と近いらしい)

孫の嫁がここまで親身になって、大人数の家族旅行を仕切ってすすめていくなんて、これまた私の胸にジーンときました。

旅行までの何度かのメールのやり取りの中、ある日「しおりができました」と画像が届きました。



なんと、家族旅行のしおり製作までCさんはしていたのです。
スゴすぎます。

旅行計画を楽しみ、その楽しみが参加20名みなさんの心に届き、もちろん当日も大変満足行く旅行になったことと思います。

旅行当日、センターに寄っていただいたのですが、この日、ゴールデンウィークの駅ボラ研修会で研修真っ只中だった私は結局Cさんには会えず。
きっと、きっとすばらしい女性だったと確信できます。


期待したり、求めているわけではありませんが、こんなちょっとした出会いや、お客様から学ぶことがたくさんあったからこそ、ツアーセンターは7年も続けてこれたんだと実感。
これからも、伊勢志摩を旅行先に選んでくれたお客様たちが、また来たいと思ってくださるようなご案内を心がけていこうと思います。

今まで伊勢志摩に来てくださった方ありがとうございます。
そして、これから伊勢志摩を選んでくださるみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

旅館ヘルパー派遣システム

2008-10-19 09:55:18 | お客さん履歴
最近は、施設に入っているおじいちゃん、おばあちゃんを連れて旅行だったり、在宅であっても普段はデイサービスやヘルパーさんにお風呂に入れてもらっているからと、ご家族が介助できないことがあります。
ましてや、どんな構造になっているかわからない、広すぎるかもしれない、温泉なら滑るかもしれない…という旅館のお風呂では不安も倍増です。


ツアーセンターが出来て7年、お客様の問合せから、いろんなことを勉強させていただき、そのことからニーズにあったサービスを提供できないものかと模索し続けてきました。

お客様の声から出来たシステムとしてはどこでもチェアもその1つ。

神宮参拝ボランティアも、そして前文出てくるような方のために「ヘルパー派遣」も現在模索中。

私たちツアーセンターは「出来ません」ということを出来るだけ言わないためにも、お客さんと相談しながら、「出来る」方法を常に考えております。
ヘルパー派遣もまだきちんとしたシステムとなっていないため、堂々と宣伝することができません。
まだまだ詰めないといけない課題が山済みの実験システムみたいなものです。
保険制度はもちろん効きませんので、実費となります。
事前にお客様の容態を詳しくお聴きしますが、それでも初めてのお客様対応ということで、リスクも伴うわけなので、ヘルパー2名体制というカタチを取っております。
ので、料金は1時間で約10,000円しないぐらいです。
実費となるので、旅行の出費はかさみます。
でも、お客様の地元からヘルパーさんを連れてくるよりも安くなると思います。

それらを了承済みで利用してもらうお客様のみとなります。

さて、17日(金)夕方扇芳閣へ。
本日は、大阪からお越しのお客様のお風呂介助のためのヘルパー派遣です。
お客様は、お母様のお誕生日のお祝いに旅行を企画したそうです。
お母様はくも膜下と脳梗塞を経験しており、つたい歩きは出来ますが、長距離を歩くことは無理です。
少し早めにお部屋にお邪魔し、説明をしに行くと、お母様もさすが、大阪人という、ユーモアさでとても場を和ませてくれました。
普段からヘルパーを利用されているから、ヘルパーさんへの説明もとても上手く、ご家族も「いつもはこうしています」という的確なお話をしてくれて、助かりました。

お母様がお風呂に入った後、ご家族のみなさんもとてもいい顔をされていらしゃっていました。

まだまだ、課題解決盛りだくさんのシステム(システムとは言いがたいが…)ですが、こうした、当人のみならずご家族みなさんの満足気なお顔を見るたびに、こんな思いをしてくれる旅行者がもっと増えるといいなと強く願わずにはいられません。

そのためには…、やらなくてはいけないこと、まだまだあります。
がんばらねば。

飯坂・土湯温泉視察御一行様に同行案内

2007-09-03 00:53:04 | お客さん履歴
8月の21日から2泊3日で福島県の飯坂温泉、土湯温泉のみなさま御一行15名がツアーセンター視察にやってきました。

大掛かり視察はこれで2観光地目。
去年は佐賀県の嬉野温泉の方々いらっしゃって、私たちも佐賀へ行き来何度もし、調査の仕方などもレクチャーしに行きながら、今年6月に佐賀嬉野バリアフリーツアーセンターを発足。

そう、バリアフリーツアーセンターを全国展開するために、東京在住の理事長が全国行脚(講演活動)しているわけで、そんなとこで今回ははるばる福島県から。
飯坂、土湯温泉にもバリアフリーツアーセンターができるかもです。
ワクワク

普段視察といえば、1時間の私のレクチャーぐらいなものですが、大掛かりというものは、ツアーセンターおススメの伊勢志摩の宿泊施設に分泊してもらい(おススメは他にも一杯あるのですが、視察人数と、地区の問題で残念ながらいけない所もたくさんあります)、ツアーセンターだけでなく、宿泊施設はもちろん伊勢志摩のバリアフリー施設やスポットを見てもらい、何が?どこが?バリアフリーなのか?ということを解説しながら私たちも同行です。
もちろん1時間のレクチャーよりも料金はかかってきますし、結構ハードな研修なので大変です。
でも、その分バリアフリーの本質を知ることができること請け合い。



到着したその日は、まず、昼食を志摩のセントラルホテルソシアさんで、伊勢うどんと手こねをいただき、横山展望台へ。
暑かった…。


横山展望台はスロープで展望台へあがれます


展望台までたどり着ければ、こんな素晴らしい景色が。あ、ちょっと靄が…

 
その後、扇芳閣へ戻り、ツアーセンターとレクチャーと、扇芳閣のUDRの見学。みんな「ほぉ~」です。


視察の詳しくは⇒コチラ

いらっしゃるまでに、いろいろ宿泊施設の手配をしたり、各施設への調整をするわけですが、施設の方々も快く協力してくれて、宿泊施設から宿泊施設の送迎をしてくれたりと、いろいろわがままも聞いてもらってしまったりして、ありがたい限りです。

<2日目>
 
朝から、興玉神社で夫婦岩見学。興玉神社も車椅子で比較的行きやすい神社のひとつです。
賓日館見学も有意義な時間でした。なんたって、案内がスバラシイ!

 
伊勢志摩には珍しい大石屋さんの宿泊施設の考え方に、共感!地元でありながら、泊まりたくなるんです。
その後は、鳥羽のインフォメーション遊民で貴久ちゃん(海月の若女将)のお話。


お昼ごはんは天びん屋さんで、海女釜飯をいただき、午後からは海女乃島さんで話を聞き、夕方に御木本真珠島⇒カモメの散歩道⇒ツアーセンターへ


また、私たちも飯坂、土湯温泉の視点にたって、宿泊施設の話を聞いたり、観光施設の目指すことを聞くことにより、改めて、伊勢志摩のバリアフリーの意識の高さや、ツアーセンターへの協力体制が涙出るほど、感じました。
5年間、コツコツと積み上げてきたもの、無駄なことは何もなかったのだと思うと、視察の案内の身でありながら、伊勢志摩ってホント、いいところだと思いました。

<3日目>

午前中は旅館で初めてハートビル法を取得した慶泉。桜井専務による館内案内。久々に会った、桜井専務から一言「野口さん、太った?」


視察最終は「伊勢神宮」です。バリアフリーとはほど遠いと思われがちですが、みなさんが一番行きたがっているところであります。


飯坂温泉、土湯温泉の皆様、3日間、あっちこっち振り回して、さぞお疲れのことと思います。
短時間の間、アレコモコレモと次から次へと話をしてしまたので、頭の中も一杯になったと思います。

ツアーセンターへの来訪者続々と(写真追加)

2007-08-18 18:12:33 | お客さん履歴
夏に入ってから、センターのある鳥羽一番街は大変賑やか。
特にお子さん連れのご家族が多くて、あっちで駄々をこねる子供が叫び、コチラでお母さんの罵声?が…。
オチオチ電話もしておられません。
お電話いただいて、私が何度も聞きなおすときは、そんな状況のときです(笑)

さて、夏になってから、センターを利用してくれたお客さんが続々と伊勢志摩にやってくれます。
しかも!
うれしいことにセンターによってくれるのです。
この鳥羽のなかでもメチャ混みの駅前にわざわざ…。
ありがとうございます。

8月初旬は和歌山のTさんが2度脳障害にあった、お母様を連れて来てくださいました。Tさんは、この日が来る前に、一度下見に伊勢志摩に来るほど、準備万端。
暑い時期でしたが、お母さんも喜んでいただいていたようで、うれしかった。
サン浦島さんでの刻み食に感動されていました。
どんなだったのかな?
Tさんの息子さんも頼もしそうでした。
私と同じぐらいの歳なのに、なんだかTさん大人っぽかったな~。
あ、私が子供っぽいだけか?
 

お盆は大の阪神ファン、大阪在住のTさん来訪。
ツアーセンターの常連さんです。
いつも、現地でのヘルパー依頼をされています。
今回も到着から帰りまでの間ヘルパーさんを利用されました。
お土産に阪神グッズを頂いたりしました。


ありがとうございます。

お盆にもう一人、東京からいらっしゃった、膠原病のSさん。
車でやってきました。大変です。お盆だし。
Sさんの目的は神宮参拝。
そう、そこで、参拝ボランティアメンバーにお願いをし、内宮の参道と階段をフォローしてくれるS井さん、O川くん、Y本くんが出動!
みんなお盆時期なのにありがとうね。Sさん夫婦とても満足してくれましたよ。


そして、先日お問合せあった大阪のFさん。
歩行器とバギーを使い分けている7歳の男の子に海で遊ばせてあげたいということで、伊勢志摩に来てくれました。
志摩にはランディーズ(砂浜もいける車椅子)があったりするので、その辺りをご紹介してあったのですが、志摩は少し遠く感じたようで、二見の海で子供を抱っ
こして遊んだそうです。
まだ、小さいお子さんだからできますが、これから成長とともに、できなくなるから、是非次回はランディーズを使ってみてね。

こうして、みなさんが、センターに顔を出してもらうことにより、みんな本当に伊勢志摩に来てくれているのを実感。
そして、みんな元気で笑顔で、伊勢志摩のいいところも、悪いところも聞かせてもらえればな~って思います。

もちろん、遊び優先ですが、ちょこっと時間が空いたときはセンターに顔を見せにきてくれるとうれしいな~。

7月31日の鳥羽の来訪者

2007-08-09 10:27:09 | お客さん履歴
一週間前の7月31日(火)は、2日前から来ているT家族が遊びにきてくれました。
旅行最終日です。


美味しいものいっぱい食べて、満足だったようですけど、奥様は子供がぐずって食事はマダマダ未練があるようで、リベンジを試みているようです。

そうですね、一度の旅行でお腹いっぱいになるよりも、チビリチビリ伊勢志摩をかじっていってください。
で、何度でも来てくださいね~。

そして、もうひとつの来訪者は、海の上!!
飛鳥Ⅱが鳥羽湾にご来訪!!
 

大きすぎるので、着岸はできませんが、小さい船に乗り換えて、みなさん船と陸を行き来していました。

さすがにでかいです。
後ろに見えるのは答志島。

東京からの来訪者 その2

2007-08-03 14:50:39 | お客さん履歴
28日(土)の川曳が終わって、その日はバタンキューでしたが、翌日29日またまた東京から襲撃もとい、来訪者が…。

これまた福祉ネットワークのNHKプロデューサーチェアーウォーカーT氏。
F女史に続き、入れ替わり立ち代りです。(笑)

5月に下見、6月の取材と、これまでは仕事でしたが、今回はなんと、ご家族で来てくれました。
奥様とかわいいお子様連れです。

で、29日到着したので夕ご飯をご一緒しました。
虎丸です。

子供かわいいです~

T氏は相当気に入ったようです。
取材で連泊している間にも何度も行っていましたね。
その美味さを奥さんにも味わってもらいたいということで、今回ご家族で来てくれたのです。

なんてスバラシイダンナさま。
ありがたや~。

虎丸で、子供がすこしぐずってきたので、奥様が先に帰り、その後少しだけ、またまた姉の店珠家へ。

パートナーは車椅子のまま、T氏はカウンターの椅子に移乗

行った時間帯に男手がおらず(チェアーウォーカー二人ですけど)、姉が虎丸から男性2名を助っ人に呼んでくれました。
帰りは男手が増えていたのでホッ。

2泊3日の伊勢志摩を堪能されていきましたよ~。

0409:神宮お参りサポートボランティア

2007-04-12 01:35:16 | お客さん履歴
久々の「神宮おまいりサポートボランティア」です。
神宮の参道介助依頼の問い合わせ、年々増えております。
しかも、一年ほど前の新聞で見たのですが…という風な切り出しで…。
よくそんな新聞覚えていますよね~。
でもしっかり連絡先もメモってくれているわけなので、うれしいことです。


でも、実は、このサポートボランティア、確実なお約束(人員確保)が出来ないので、あまり大きな声では言えません。
要するに、知っている人だけが知っているサービス。
または、地元の人が紹介することもあります。

なんとも、偏っていて、本当はこんなんじゃダメだと思っています。
しかも階段あげとなると、危険も生じるので、消極気味。

でも、「なんとしてもお参りしたいの!」という人はたくさんいて、そんな人には、私たちも「なんとしても行ってもらいたい」と切に願っております。
出来ることなら、いつでも出動できるように構えていたいぐらいです。
しかし、現実には仕事がてんこもり状態なので、とてもそんな余裕はありません。

でも、できる限りはがんばります。

さて、今日は、そんなタイミングで事前依頼のあったサポートボラへ、ボラメンバーと宇治橋前で待ち合わせて行ってきました。
今日のサポートメンバーは、杉井さん、中村さん、森田さん。
待っている間だけでも神宮の貸し出し車椅子は入れ替わり立ち替わり、大人気でした。

本日依頼の東京からお越しのチェアーウォーカーSさん。
実は、このサービスは二回目なんです。
ちょうど去年の今頃も対応しました。
今回の旅行計画は、一日目に滝原宮⇒興玉神社
二日目に外宮⇒月読宮⇒猿田彦⇒内宮。
なんとも、マニアックでしょ?
お仲間5名でいらっしゃって、とてもとても、気持ちよく私たちも参道を歩かせてもらいました。


受け売りに近い私の神宮の知識をあるだけ搾り出しながら、そして楽しく、伊勢志摩をもっと、もっと好きになってもらうように、いいところをどんどんアピール。
来年も来て貰える様に、そして、伊勢志摩旅行が人生の中で大きく占めてもらえるように…。

階段は介助の手を借りて、自力であがることができました。


お客様は今回は御垣内参拝もされていましたよ。

そして、帰り宇治橋を渡りきって、お別れのとき。
去年に引き続き2度目の別れです。
Sさんは何度も「ありがとう」と言いながら、握手する手の力が強くなって、なんだか涙声に…。
私もつられて、涙があふれてきました。

私、大したことしていないんですよ。
Sさんがスムーズに旅行ができるように、資料送ったり、ボランティア集めたりしただけです。

私のほうこそ、いろんな発見があったり、いい時間を過ごさせてもらったのに…。

昔伊勢にいた御師も時にお客さんと一緒に歩き、神宮周辺を案内したと聞きます。
こんな風に案内した後は、別れを惜しんでは、また来年も来てくださいねと言ったりしていたのかな?と、フト、誰に聞くわけでもなく空を見上げてみました。

神宮周辺は春も終わりに近づき、初夏の気配も感じます。

この五十鈴川に木遣の声が響くお木曳もすぐそこです。

0407:埼玉のお土産 きれいなゼリーのお菓子

2007-04-07 22:58:57 | お客さん履歴
頂き物です。埼玉のお客様より、お土産をいただきました。
「埼玉のゼリーです」と言われてもらった重みのある箱。
ゼリー言えば、普通にカップに入ったゼリーを想像していましたが、全然違います。


キレイな、花をかたどったものや、フルーツの形をしたもの
色合いも形もきれいで、食べるのもったいないぐらい。
今までいただいた、お土産キレイ賞の上位に入ります(いや、そんな順位をつけているわけじゃないけどね)


いつもお客様こうして、お土産をいただいたりするけれど、ただでさえ旅行で荷物が多いのですから、そんな気を使わないでください。
それよりも私たちは、お客様の伊勢志摩の印象や、感想をいただけるとうれしいです

と、いうわけで、ゼリーはスタッフでいただきま~す。

0406:どこでもチェアーウォーカーを伊勢まで配達

2007-04-06 23:17:24 | お客さん履歴
本日は、遠くはるばる、埼玉から90歳のおばあさまが伊勢に来てくれました。
電車に乗って、疲れただろうな~。

今回、おばあさんから「伊勢神宮に行きたい!」という希望があって、ご家族で来伊勢。
行きたいところがあって、それを家族に言えることは嬉しいことですね。

行きたいところ  身体が動きにくくなると「いける所でいいや」になりがち。本当に行きたいところへ行くからこそ、出来ないことも出来たり、新しい自分を発見するのでは?

家族に言える  旅行が家族の負担に感じて言えない方も多いです。家の中でサラッといえる環境も必要ですね。

で、どこでもチェア希望で伊勢のパールピアホテルに宿泊ということから、伊勢市駅北口までお届けに参上しました。


0129:施設の壁に阻まれてしまった夫婦の絆

2007-01-29 23:13:06 | お客さん履歴
今日は、なんともやりきれない出来事がありました。

土曜日にお電話をいただいていた県内のお客様。
内容は、来月誕生日をむかえる奥さんを旅行に連れってあげて、おいしいものを食べさせてあげたい。
という旦那様からの依頼でした。

奥様は普段入所していて、月に2~3回自宅に帰ってくるそうです。
車イス利用ですが、ゆっくり歩行もできるようでした。

そんな奥さんを喜ばせてあげたいからと、ヘルパーさん同行で伊勢志摩への旅行を考えているというお話。
喜んでいるのは奥様だけではないようです。
お話しする旦那様も電話口ではとても、楽しみにしているようで、来月の旅行では、あんなところやこんなところに連れってあげて、残酷焼きとか食べさせてあげたいな~と嬉しそうにお話してくれていました。

なんて、すばらしい旦那様だろう。
うちのパートナーは40年後そんなことしてくれるだろうか?

ほほえましくて、世の男性にぜひ聞かせてあげたいようなお話でした。

早速資料をお送りして、本日それらが届いたという電話がかかってきました。
しかし、その電話は資料が届いたことだけでなく、この旅行の計画を奥様が入所している施設長に言ったら、なんと「許可がおりなかった」というお話でした。

思わず、涙が出そうになりました。

あんなに楽しみにしていた旅行です。
奥様の誕生日のお祝いにという特別な旅行です。
県内ですから車で2時間以内程度の少しの移動時間。

旦那様が言うには、昨年秋にもおはらい町やおかげ横丁へ自分で連れってあげたときに、奥様のとても喜ぶ顔を見たので、またそんな風に連れってあげたかったと…くやしそうでした。

どうも、連れて行くというヘルパーさんもその施設の関係の方だったらしく、それもあってか?施設として、責任が持てない、または行くならもう一人男性ヘルパーを連れてかなくてはいけないと言われたそうです。
もちろん、自宅からヘルパー二人を連れて行けば、その宿泊費を含めて莫大な金額になること間違いないでしょう。

実は、現地でヘルパーを派遣できるようにコチラでも手配できますよと、お伝えしたことろ、やはり、施設長さんが、「聞いてしまった以上、許可するわけにはいけません、もし旅行先でなにかあったら…施設が許可したということで、責任が…」と言うそうです。


辛くなって、なんとか旅行を実現できるように、こちらも協力しますからと言うと、旦那様は前向きに「そのうち、必ず伊勢志摩に行きますから、資料もそのときまたじっくり見ます」とおっしゃってくださいました。



電話を切ってしばらく考えました。
伊勢志摩の旅館へのヘルパー派遣がもっときちんとしたシステムとして稼動していれば、それらが全国的に有名になれば…。
そうすれば、施設長さんだって「伊勢志摩なら安心して行ってきていいよ!!」と言ってくれたかもしれません。

とても暖かい夫婦の絆が、施設という壁に阻まれているのも現実なんだと、やりきれない気持ちになった日でした。

もしかしたら、そんな夫婦や家族はもっとたくさんいるのかもしれない…。