HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

鳥羽高校「観光とバリアフリー」授業でカモメ幼稚園児と避難路検証

2013-01-16 23:54:37 | 講演・視察
昨年9月にも、授業の一環で生徒たちだけで鳥羽高校~鳥羽東中学校への避難路検証を行いましたが、昨年秋に全面完成したこともあって、改めて、生徒たちと授業として検証。

校内には誘導する案内もあります

しかも、ご近所のカモメ幼稚園児も参加です。

鳥羽高校生とは私の選択授業なので8名(本当は10名だけど二人欠席)。
それに対して、幼稚園児は3~5歳が74名。


朝から時間の思い違いで、ちょっとバタバタしましたが、2限目最初に、生徒たちと校門で園児を待っていると…。

来ました、来ました。

みんな一生懸命です

黄色い防災頭巾をかぶった園児たちがやってくる、やってくる。たくさん…。
校門前の坂が大変そうで、みんなヨロヨロしながら走ってきてくれました。
年少の子たちも走ってくるんですよ。
その一生懸命さに、なんだかちょっと、なんとしてもこの子たちを助けたい!って気持ちになりました。

さて、学校に入ったら、お兄ちゃん、お姉ちゃん(生徒)達が避難路誘導。


園児に声を掛けながら一緒に走りつづけました。
大人なら簡単に飛び越えられる水たまりも、児童たちは回り込みます。
 
水たまりを周らなくてはいけないこと、園児と一緒に行動してわかりますよね

がんばっています。

避難路に差し掛かっても、園児たちの真剣に逃げる姿は衰えず、私たち大人が付いていくのが精一杯。(トホホ)
 
黄色い蝶々が舞っているみたい

避難路は園児たちの膝の高さほどの段差(階段)なんですけど、みんな一生懸命あがっていました。
 
最大の難関の階段でした。危なっかしかった。

よろめいて、こけたりした子も続出しましたが、生徒や大人たちでフォロー。
みんなコケても泣きませんでした。

みんな、大人同様、一段ずつ片足で上がろうとしてるから危ないんですよね。
一段ずつ両足を付きながら行けば、そんなことないんだろうけど…。
きっと早くいかなきゃって焦りでそうさせているのかも…。

鳥羽高の生徒も、そんな園児をみて、自然と、手をひいたり、抱っこしたりしながら、無事カモメ幼稚園から15分以内に東中まで上がることができました。
 
生徒たちも頼られて、まんざらでもなさそう


「お兄ちゃん、お姉ちゃん、ありがとう!」


帰りの方が怖そうです。一歩ずつゆっくり、本来はガードレールなんだけど、そこをうまく手すり替わりにして降ります。これ、結構背の高さによって持つ場所が何通りもあるので、使えますね/font>


帰りに躓きそうになりました。気を付けないと危ないですよね。この階段からコケて落ちたら、ひとたまりもないと思われます。

こうやって鳥羽高校へ避難してくる人たちとしては、小さい子供から高齢者まで本当にさまざまな人たちがやってきます。
実際は災害があったときは、生徒たちにこのような誘導の役割などはありませんが(もちろん自分たちの命を守ってほしい)、もし、自分が学校でない、公共の場で災害が起きたときに、このような体験をしておけば、いろんあ想定がとっさに考えられると思うのですよね。
それが、自分自身の命をまもることにもなり、それによって、たくさんの人を救える力になると思います。
そのためにも、このような実践って本当大切だと思いました。

園児たちの真剣な避難、生徒たちのがんばりが、 中日、伊勢、毎日新聞、三重テレビ、CBC、ITV、NHKによって取材されました。
 

新聞は翌日の朝刊で掲載されるはずでーす。
みんなチェックよろしく。