HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

今年度最後の鳥羽高校「観光とバリアフリー」授業

2022-01-18 22:00:16 | 宿泊施設
緩やかに再開…が、本当に緩やかですみません。
できるだけ最新の情報を!とおもいつつも、報告できなかった、過去のことも書き留めていきます。
いつかどこかで現在に追いつくとおもいますので、しばしお付き合いを。
と、言うことで1月14日(金)の報告。

この日は、鳥羽高校3年生の福祉と観光のクラス向けの「観光とバリアフリー」の授業。
生徒約30名。
扇芳閣さんへお邪魔して、疑似体験をしながらの、バリアフリールームや大浴場など館内を巡りながら、課題や工夫を見つけてくる。
そして午後からは、ワークショップです。

実は、この授業2006年から毎年続いています。
え?もう、16年になるのか~?

最初の10年近くは1年間毎週水曜日に授業があり(ちゃんとテストもありましたし、成績もつけていました)、バリアフリー観光の基礎と、当事者の話を聞いたり、スポーツしたり、最終的には情報を発信することの大切さを知るために、一年間の授業をフライヤーで伝える制作活動をしてもらっていました。
※過去の授業の様子も、このブログで「鳥羽高校」「観光とバリアフリー」などと検索すると出てきますよ。
ここ数年は、上記の授業をキュッと数回で叩き込む!

扇芳閣さんは、当初からのマストアイテム。


扇芳閣支配人より挨拶をしてもらいます

なんたっても、バリアフリーツアーセンターがアドバイスして、作ってもらったバリアフリールームがありますから。
私たちの初号機みたいなものです。
扇芳閣さんの全面協力でいつも、お世話になっております。
ありがとうございます。

 

この日も、会議室を借りて、オリエンテーションの後、5班に分かれて館内に放たれる生徒たち。

 

私は5班を途中まで誘導してから、バリアフリールームに到着したら、この後からくる各班に、この部屋の特徴を隅から隅まで説明。
もちろん、最初から種明かしはせずに、生徒たちにも考えてもらう時間も設けてね。

  

アハ体験のように、生徒が見せる「!」という顔がなんとも、投げかける側も楽しいです。

 

午後からはワークショップ。
班ごとに
・課題
・工夫されているところ
を出してもらってから、課題の解決方法を改修という簡単な方法だけでない、ひとひねりをした発想を求めました。

  

バリアフリールームには、杖を立てかけておいてもらうために、持ち運びできる傘立てが代用されていたので、これを、客室だけでなく、館内のトイレや他のところにもあるといいと言いう意見があったり…
エレベーターのボタンが車いすの人が推せない位置にあった(古い型のエレベーターなので…)ので、孫の手のような棒を置いて、これで階数ボタンを押してもらうという、アイデアも。
「お風呂から景色が見れるのがいい!」という、一見バリアフリーと関係ないのでは?という意見もありましたが、実は、これが非常に奥の深い、バリアフリールームの、こだわり箇所であったところに気づいてもらえたのも嬉しいです。

  

最後に各班の発表、私の総評。
そして今年もコロナで実習がほぼなかった生徒たちは、今日の授業がほぼ、最初で最後の校外実習。それもあって、最後に引率の先生3名からの挨拶は、ちょっとウルっときましたよ。
当たり前だった校外実習が、コロナに翻弄されて、できるかできないか?毎回揺れ動く。
きちんと最後に開催できて、本当によかったです。


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