今日、伊丹市で新庁舎建設に関する説明会として、「伊丹市新庁舎整備シンポジウム」が開催され、新国立競技場の設計者の隈研吾さんの講演会に行ってきました。
伊丹市長と隈研吾さんとは、東大時代の建築科の同級生。
市長の個人的な絡みで、隅さんとの仕事を決めたのではないと力説されていました。
45分間の隅さんの講演と、その後40分間の市長との対談でした。
隅さんは、1954年生まれ。
横浜生まれ。
建築家になろうとしたキッカケは、1964開催の東京オリンピック施設で、丹下健三さん設計の代々木競技場のあの芸術的な建物。
そして、1970年の大阪万博での自然と取り入れたスイス館。
その後、勝ちの建築家でなく、負けの建築家として設計してこられた。
木をふんだんに活用した設計を心がけている。
ヨーロッパで仕事をした時、現地の人に「フランスでは、建築家は、世間知らずのバカ」と言われていると教えられた。
そうならないように、クライアントの要望を取り入れている。
また、今回の新国立競技場の当初の設計者・ザハ・ハディッドさんとは、コンペで良く戦っていました。
そんな経緯もあり、生前から、ザハさんとは全く異なる設計を心掛けていると話されていました。
新国立競技場への思いは、ここを参照:
タイトル:新国立競技場に込められたメッセージ——建築家・隈研吾さん
https://www.nippon.com/ja/people/e00101/
今回は、基本設計時点での講演。
竣工後、見に行きたい建物になりそうです。
閑話:
隈研吾建築都市設計事務所の作品は、ここを参照: