この映画は、松本サリン事件で、当初の通報者 河野さんが冤罪で、犯人扱いされた事件。
事件発生は、1994年6月27日。
死者8人・重軽傷者660人を出した事件。
当初は、新聞情報しかなかったので、その当時は、この人が犯人と思っていた。
その翌年3月、東京でサリン事件が発生し、オウムが犯行を自供したため、河野さんの無罪が確定した。
映画は、高校生が、冤罪でないかと地元の放送局を訪ね、この事件に関連する人が吐露しながら、冤罪にならないように対応したかを描いた映画。
実は、この映画、昨日まで、GYAOで公開されていた作品。
昨日の23時頃、今日まで公開を思い出し、夜中にかけて見た映画。
映画の詳細は、ここを参照:
松本サリン事件は、ここを参照:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6
映画では、高校生役の若い遠野凪子さんが印象的だった。
この映画撮影時の年齢は、19歳か20歳。
他の役者も、良かった。
配役が良かった。
冤罪の発端には、いい加減な証言が多いこと。
・サリンは、高校生でも、バケツを使って作れると言った教授。
サリンが簡単にできるかどうかも、数人の化学者に確認すれば済んだ話。
・オウムの人がタクシーに乗車したと思うが、それを河野さんと勘違いして証言したタクシー運転手。
多分、見たままを伝えたら、そうなったと思うが、乗車した人が河野さんかどうか、タウシーの車内とか、受け取った紙幣や硬貨の指紋を採取しておけば確認できたのに、多分、それをしていなかったと思う。
映画を見ていても、見込み捜査が行われたことが分かる。
この映画では、新聞社は謝罪したが、テレビ局は謝罪していないと言っていた。
ウィキべディアを読むと、週刊新潮は今でも謝罪していないことが書かれている。
捜査がいい加減。
取材もいい加減。
一人の被害者が、冤罪となった。
何事も、事実に基づいて、対応することが大事。
仮説は、仮説であって、事実ではない。
仮説は検証されて、初めて事実となる。
仮説と事実を同じ土俵に上げて議論しては、いけないということ。