古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

もしまたヌートリアが池に住みついたら

2009年08月07日 01時34分19秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 ついにアライグマがやってきたか。
 いくらか緊張し、いくらか敵がい心を燃やし、いくらか好奇心がうごめき、いくらか大変困ったことになったと思って、畑から家への日暮れの道をタラーリタラーリ帰っていたら、道子さんが「もしまたヌートリアが池に住みついたら、今度は檻を仕掛けないでそのままにしようね。畑の大根や人参はカバーするから」と言います。
 たしかにビニールのようなものでカバーするだけで、ヌートリアは大根などを食べることができません。ヌートリアの前足には水かきがついていて、泳ぐのに適しています。でも高いものに上ったり土を掘ったりすることができません。それに冬は食べるものが乏しくなって、池から100メートル離れた我が家の畑まで出張してきますが、夏はまわりの草や葦を食べるだけでやっていけます。池のそばには野菜を植えるけどあまり収穫しない畑もあります。食べ物に不自由はないでしょう。
 写真のヌートリアは小さいほうの子どもです。ものを両手でささえて食べるしぐさがかわいく、村人たちに人気がありました。うわさを聞いてわざわざ散歩コースを変更して池のそばを通る人。学校から帰ると連れだって見に来る小学生。「あんたもはよ見に行きなはれ。そりゃかわいいもんですぜ。わたしゃはじめて見せてもらいましたわ」と声を掛けられて自転車で来たおばあさん。
 古い写真でごめんなさい。今年のはじめに撮ったものです。それが一メートルのところに立って心ゆくまで見られるのですから、みんな感動し興奮します。よその畑の大根や人参がちょっとかじられたって、世の大勢にかかわりないし。
 村人やヌートリアに、ツミなことをしたかなー。
 孫たちがおじいちゃんのうちに来たら、ヌートリアを見にいくのが大きなイベントだったなー。こんなに間近に、しかも昼間からヌートリアを見られるスポットがあるとは、聞いたことも見たこともないなー。「うちの村はヌートリアがすぐそばで見られるんだぞー」と学校で自慢した子もいたかもなー。
 でも3月10日過ぎのブログを読み返してほしい。
 はじめは、一匹の大きなはぐれヌートリアがいると思いました。そのうち二匹が夫婦で住んでるようだと思いました。いや、ちょっと大きくなった二匹の子どもが。いやいやさらに、小さくてかわいい子どもが4匹いる。……
 4ヶ月で数匹の子が生れ、また4ヶ月で次の子が生まれ、年中増えつづけます。
1970年代、イギリスでは10年かけて100万匹を駆除したそうです。そういえばアライグマ捕獲のために檻を借りにいったとき、役所の人が「アライグマが増えてるようでそのうち三木市の人口より多くなるかも」と冗談のような本気のような調子で独り言を言ってたなー。やっぱり『魔弾の射手』株式会社の出番かなー。この会社のことはまたご紹介します。
 
 
コメント
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