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古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『魔弾の射手株式会社』

2009年08月10日 22時14分49秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 ウエーバーの歌劇『魔弾の射手』には、悪魔ザミエルと契約して主人公の射手が鋳造する『魔弾』が出てきます。「7発のうち6発は射手の望むものに命中するが7発目はザミエルの望むものに当たる」という契約です。
 都合の悪いその7発目のことは考えないことにして、『魔弾の射手株式会社』をつくり、魔弾でアライグマや川鵜などを駆除する。
 それがぼくの空想上の株式会社です。世のため人のために魔弾の力を利用し、ついでにお金も儲かるというムシのよすぎる会社なので人に話したことはありまんせん。それに魔弾はどこでだれが鋳造するのかという肝心なことはあいまいなまま。
 夢物語にもならない、突飛な話にちょっとだけ付き合ってください。
 駆除しないと困る動物がいまの日本にはたくさんいます。
『アライグマ・ラスカル』以降日本の風土に定着してしまったアライグマは、いまも爆発的に増え、農業被害は拡大しています。なす術なく被害に手をこまねいている高齢の農業従事者。三木市ではいくつかのがぶどう栽培をしており、道端で売り、観光ぶどう園にお客を呼び込む季節になりました。そのぶどう園もアライグマが入り込むと一晩で壊滅的な被害にあいます。100匹の雄雌のアライグマは12年で一万匹を越えます。なんとかしなくては。そこで『魔弾の射手』株式会社の出番です。業者に頼むと一匹の駆除に数万円というのが相場ですが、うちの会社は一匹千円くらいでやっつける。射手は後期高齢者も雇う。少々の白内障でも大丈夫。なにしろ魔弾だから。いい給料を払うとしよう。
 琵琶湖の川鵜は増えすぎて滋賀県が駆除予算を削ってしまいました。なんとか二万羽を減らそうとしてたのに、ほどなく七万羽になるそうです。竹生島は川鵜の糞で太古の原生林が枯れ木の山になりつつあります。ここの鵜は200キロくらい先まで飛来し、生存領域と被害が拡大しつつあります。散弾銃くらいではどうにもならんらしい。魔弾の射手社の散弾銃だと千発の鉛の弾が全部当たる。一度に千匹が落ちる。ということにしようかな。
 長野県の『美ヶ原』高原は牛を放牧しておいしい牛乳をしぼれるようになりました。でもいま鹿が増えています。鹿は牛の食べる草を食べ、糞をします。牛は鹿の糞のあるところには行かないし、草も食べません。鹿を駆除しなければ。佐用町の知人は夜中に帰宅する途中家の近くで鹿の群れに遭遇したそうです。暗闇に光る目を数えてみたら26頭の群れでした。こわくて車の中で群れが去るまでじっとしていたそうです。鹿の食害は言うに及ばず。人間が鹿ハンバーグをつくって売っていますが、そんなことではどうしようもないほど増えてます。そこで音楽に乗って魔弾の射手が颯爽と登場!
 マングース・ブラックバス・ブルーギル・台湾ザル・ハクビシン……。ヌートリアもそうだなー。でもこうして書いてみるとバカバカしくて白けるなー。やっぱり自分の胸にそっと秘めておくべきだったかな。  
コメント (1)
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