古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

大工仕事ができるしあわせ

2009年10月19日 00時27分33秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 家の玄関脇に、小さな物置を張り出します。
 三年前に家を建てたとき、引渡しが終ったらすぐにパントリーを張り出す約束を、道子さんとしていました。ところが屋根裏に床を貼って二十帖の物置をつくり、ぼくにとっては生涯の大工事というべきウッドデッキをつくり、家の裏に一坪足らずの物置を張り出し、さらに窓の下にタマネギ用の屋根をつけ、またことしはこれも生涯の大工事というべき6×3メートルの農作業などの小屋を建てても、パントリーだけは置いてけぼりでした。
 しかしついにパントリー工事にかかります。重量ブロックで基礎工事をして、いよいよ大工工事にかかります。材料はきのうホームセンターに買いに行き、店の軽トラックを借りて運びました。
 ついでながらホームセンターは『ナフコ』の『三木店』がいい。この店では「これとこれとこれ」と買物をすると、軽トラックを店内まで横付けして木材などを運び、積み込み、しっかりロープをかけてくれます。まさに至れり尽くせりです。あれだけの木材を自分で買い、カートに乗せ、レジをすませ、借りた軽トラックに自分で積み込むことは、いまのぼくには不可能です。実にありがたい。この店以外で買うことは考えられません。
 木を切る。削る。釘を打つ。そんな仕事が子どものころからぼくは好きでした。よく引っ越しましたが、そのたびに棚をつけたりちょっとした家具をつくったりしました。中学生のとき、田舎のおばあちゃんの家の五右衛門風呂の蓋が朽ちてしまい、ぼくが板を買ってつくりました。板を切り、削り、だんだん丸くして五右衛門風呂の丸い蓋ができました。
 おばあちゃんはその蓋を日に干して大事につかいました。その蓋を見た近所の大工さんが声を掛けました。
「この蓋はだれがつくっただえ」
「中学生になる孫がつくってくれたですいな」
「ようつくっとるなあ。この子は中学を出たらうちに弟子入りせんだらあか」
 おばあちゃんは、孫にきいてみると返事してそのままになったそうですが、大人になってからなにかの機会にその話をきいて、「大工の弟子になってたらいまごろどんな生活をしてるかなー」とふっと思うことがときどきありました。
 あしたからしばらく大工仕事ができます。わくわくします。 おやすみなさい。 
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 実りの秋の収穫はどうでしょ... | トップ | 秋の一日、音楽を聞きながら……。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

古希からの田舎暮らし 80歳から」カテゴリの最新記事