古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

蛇アパートはどうなったか

2009年04月15日 05時08分02秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 去年のいま頃、家のすぐ近くに一反三畝の休耕田を借りました。その田んぼに道路から写真のような二メートルちょっとの橋がかかっています。丸太の下をよく見るとブロックが並んでいます。これが蛇アパートでした。ブロックの穴の奥はどうなっているか知りませんが、蛇はいくつもある穴から出入りしていました。
 借りる話がまとまって、まず放置してあった田んぼの草を刈りました。
 橋の丸太の上には、シマヘビが日向ぼっこしていました。その態度が実に大きい。「ここはオレのアパートだぞ」という顔でドテッと横たわり、刈払い機の音がしても、草がざわざわ倒れても動こうとしません。仕方なく棒でつつくと「しょうがねーな」という顔でちょっとだけ動きます。それも毎日同じ場所で同じポーズで日向ぼっこしており、日に日に顔つきが横柄になるような気がします。
 この蛇が大家で、蛇たちにブロックの穴アパートを貸しているのかもしれない。孫たちが畑に来て、蛇を見てこわがったらかわいそうだ。このアパートをなんとかできないか。
 その頃道子さんが、自然農法をやっている人のところに出掛けて聞いてきました。蛇は記憶力がいい。甘やかす人間をしっかり覚えていて、いくらでも横柄な態度をとる。ちょっとひどい目にあわせて追っ払っておくと、顔を見て退散してくれるようになる。
 それでいこう! と思ったけど子どもの頃「蛇は絶対いじめたらいけん」ときつくいわれていた。また祭りの見世物小屋では、呼び込みのおじさんが「ハイお代は見てのお帰り。さーさー入って入って。おばあさんが草刈りをして蛇を見つけて石を投げ、当たったところがわるかったのか蛇は狂い死に、十月十日たってお嫁さんに生れたのがこの子……」ドンドンドンと太鼓が鳴り、ベルがジャーンと鳴りっ放し。子どもなりに不安と好奇心にさいなまれたあの空気はいまも感覚として残っている。石を投げる気になれない。
 畑を借りてまず突きつけられた問題ですが、どう対応したかは明日お伝えします。
 
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