今回は少々趣を変えてCAPCOMの「
逆転裁判」をご紹介します。これはゲームボーイアドバンスのソフトとして発売されました。我が家にはアドバンスSPはありますが、私は某擬似ソフトでプレイしました。なんせアドバンスの画面は小さいんで。ちなみに、DSを持ってないので「
蘇る逆転」は未プレイです。
兎にも角にもこの作品はタイトルが示すとおり裁判を題材にしたゲームです。古今東西、裁判というおおよそ馴染みのないものを取り上げたゲームがあったでしょうか? 私も最初は半信半疑でプレイしたのですが、これが驚くほどにハマります。
プレイヤーは弁護士、成歩堂龍一(なるほどうりゅういち)となって冤罪の依頼人を無罪にします。某田村正和の刑事ドラマと同じく犯人は最初から分かっています。問題は「どうやって真犯人に罪を認めさせるか」です。事件現場や証人から証拠品を集め、法廷では証言者にバシバシと尋問します。
「待った!」とゆさぶりをかけてボロを出し
「異議あり!」と矛盾点を指摘し
「くらえ!」と証拠品を突きつけます。外堀から埋めて相手の逃げ場を無くし、その上でじわじわと追い詰める快感。いかんな~、Sの気でもあるんだろうか? プレーヤーが弁護士なんで法廷では検事が相手となります。これが中々に手強いんです。まぁ証拠品隠したりしてるからでしょうけど。でも確実に勝てるようになってますのでご安心を。では続いてキャラクター紹介を
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成歩堂龍一
綾里法律事務所の新米弁護士だったが、所長の綾里千尋が故人となってしまったためその遺志を継いで成歩堂法律事務所の所長となる。実際に何度か容疑者として法廷に立ったこともある。
学生時代はバカップルで千尋さん(プレーヤー)の邪魔をする。何度有罪にしてやろうと思ったか。カプコンのくせに髪型は
ソニックっぽい。というより
ロジャースミス? 異議を申し立てる時のアクションは「左手で相手を指す」/「両手で机をたたく」。
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綾里千尋
成歩堂龍一の師匠。「1」で、とある事件に巻き込まれ帰らぬ人となるがその後も何度か登場。わずか3年で劇的に老けてしまった人。「乳もでかけりゃ顔もいい」と言うこと無しである。また、バカップルを見ると無性に腹が立って、身近にあるものを殴ることでウサを晴らしている。
「あぁ。敵の悲鳴って…なんて心地よく、ムネにヒビくの!」のセリフは有無を言わさず名言、しかも激しく同意(やっぱSの気でもあるのだろうか?)。異議を申し立てる際のアクションは「腕組み状態から前髪を弾く」。
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綾里真宵
綾里千尋の実妹にして、代々続く霊媒師。本来は千尋が家を継ぐ予定だったが、さっさと弁護士になってしまったがためにこの子が継ぐことに。成歩堂法律事務所に助手として居座っている。髪型と服装が付いていけない。彼女の役柄はもっぱら
「千尋さんを呼び出す依り代」と
「容疑者」。千尋さんを霊媒した状態でのみ胸の谷間ができる。また、何気にシリーズごとに容疑者となり、留置所にお世話になっている。
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御剣怜侍
検事。どこから見ても派手な服装で切れ長の目と広い肩幅を保持している。成歩堂とは小学校の同級生で学級裁判で彼を弁護したこともある。父親は弁護士をしていたが、とある事件で亡くなっている。それからは「カンペキな男」こと狩魔検事に育てられ、検察の全てを叩き込まれる。「1」では主に彼と戦う。また、容疑者として留置場に厄介になったり、証言台に立ったこともある。それだけに止まらず、シナリオによってはプレーヤーとして操ることも可能。しかも弁護士として法廷にも立つというオマケつき。異議申し立てアクションは「片手で机をたたく」
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狩魔冥
「カンペキな男」こと狩魔検事の娘。トレードマークはムチ。法廷でも手放さない。アメリカで弱冠13歳で検事になる。御剣とは兄妹のような関係であるが、御剣が成歩堂に負け続けたことと父である狩魔検事が亡くなったことで敵視するようになる。「2」では主に彼女が相手。真宵と同い年のはずだが、到底見えない。高飛車、傲慢という言葉がピッタリだが、
何でか大好き(Mの気もあるのだろうか?)。異議申し立てアクションはムチで一打ち。いらんことを口にすると弁護側だけでなく、裁判長にもムチが飛んでくる。
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ゴドー
突如現れた検事。本名、国籍、年齢全てが謎。
某X-MENの目からビームとカブっているので素顔も不明。でも正体はモロバレ。「3」ではこの人を倒さないと先に進めません。コーヒーが大好きで裁判中もドコからともなくカップが現れる。ただし、裁判中のコーヒーが17杯までと決めているらしい。異議申し立て時には「コーヒーカップを机に叩き付ける」というシンプルなものから、「コーヒーカップがドコからともなくパスされる→それを受け取り一口飲む→カップを相手にを突きつける」と長いものもある。コーヒーがぶ飲み、カップごと投げつけるアクションも堪能できる。
○阿内武文
最初の相手。「1」~「3」まで全てに登場。だいたいは第1章で戦うことになる。しょっちゅう額をペシペシと叩いているため大分ヤバイ。が、その真の理由は「3」にて解き明かされる。とりあえずこいつに勝てないとクリアは難しいと思われます。成歩堂、千尋の初法廷の相手。特に千尋の初法廷の時のラストは衝撃的。
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綾里春美
綾里一族の娘で真宵の従妹にあたる。例に漏れず霊感が強いので、真宵が不在の時には千尋さんを呼ぶための依り代にされる。しかし、どう見ても小学生の女の子にかなりスタイルのいい成人女性が乗り移ると、衣服が大変なことになると思うのだが・・・。成歩堂が真宵の恋人だと信じて疑わず、他の女性と話をしているとシバキに来る。また、電車と併走できるという荒技の持ち主。本人は気づいてないのに事件の中心にいたりもする。
○矢張政志
フリーター。御剣と同じく成歩堂の小学校の同級生。「事件のカゲに、やっぱり矢張」との異名を取るほど何かしらに関わっている。毎回証言台に立っては支離滅裂なことを言うのでツッコミどころが満載。逆に弁護側の証人にするとハラハラ。が、いつもいいところで決定的な証拠品を提示してくれるのでそれなりに重宝。
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糸鋸圭介
イトノコ刑事。糸鋸(いとのこぎり)っていうネーミングはどうかと思うが・・・。だいたいはこの人が事件捜査の指揮を執る。それなりに優秀なのかはしらんが。最初は邪魔だが、大詰めになると好意的にしてくれる。この人も証言台に立つことがあり、矢張と同じくツッコミどころ満載。あんまし役に立たないが。狩魔冥にムチで叩かれることに少々喜びを感じている?
○裁判長
ヒゲが立派な裁判長。「1」では裁判官だったが「2」では裁判長に出世。到底、司法に従事している人間とは思えないほどコロコロと意見が変わる。証人が美人だったりするとさぁ大変。尋問する度に親の敵のようなツッコミが入る。誰もが「なんで辞めさせられないんだ?」との疑問を抱くが、それは「常に正しい判決を下すから」だそうな。
○狩魔豪
40年間、被告を有罪にしてきたエリート検事。何事も用意周到で「カンペキな男」との異名を取る。御剣の師であり狩魔冥の実父。ヒラヒラのスカーフ(?)は狩魔一族のデフォルト装備。異議申し立てアクションは「左手でチッチッチ」/「左手で指パッチン」
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華宮霧緒
特にこれと言って重要なキャラクターでもないんですが、個人的にかなり気に入っているのでご紹介。元は「2」の最終章での重要参考人に過ぎなかったが、最初はキツイんだけど実は脆いってところがウケたらしく人気沸騰。眼鏡キャラなのにどこか抜けてるってのがツボです(大学のクラブには眼鏡なのにちょっとアレな連中が蔓延していますが)。「3」にも参戦。
とまぁこんな感じですだいたいシリーズ通して継続出演しているので、なじみの深いメンバーが多いです。しかもちゃんと1歳ずつ年をとっています。その他、真犯人や証人なども個性的なのがそろっています。彼らも証言台に立った時のアクションが非常に良く出来ており、思わず笑ってしまいます。こういった細かいところに力を入れているのが大阪の会社だなと思いますね。
アドバンスということで画面が小さく、グラフィックがどうのこうのとか音楽がどうのこうのとかはあまりありません。でもキャラクターが比較的よく描けてるかなと。あとは随所に織り込まれるギャグでしょうか? まぁグラフィックよりもシナリオで魅せる作品ですからね。
来年にはキャラクターを一新して「4」も発売されるそうなんでまだまだ広がりそうです。プレイするまでは敬遠しがちですが、実際にやってみるとほとんどの人が満足できると思いますので、是非一度プレイしてみてください。新品でも3000円ぐらいですから。