スペイン、チリが決勝Tへ=16強出そろう〔W杯本記〕(時事通信) - goo ニュース
さて、昨夜でFIFAワールドカップ南アフリカ大会も折り返しとなりました。グループリーグが全日程終了し、決勝トーナメントに進む16ヶ国が決定。とりあえず、昨夜の試合結果からサクッと。
ポルトガル―ブラジル戦は唯一TV放送があり、カード的にも準々決勝(ベスト8)以上にも堂々と持っていける組み合わせ。ブラジルはカカを出場停止、ロビーニョも出ないってことでルイス・ファビアーノが中心。対してポルトガルはやはりクリスチアーノ・ロナウドがメイン。Cロナウドvsカカは見たかったな~。しかし、率直な感想としては
フラストレーションが溜まる試合でした。
序盤こそ両者ともにガッツンガッツン行ってましたが、審判が前半にイエロー連発したあたりからどちらも消極的に。散発的にチャンスは作るもフィニッシュまで持っていけない状況でした。特にポルトガルは引きすぎ&倒れすぎ、ブラジルは細かいミスが目立ち、悪い意味で予想外の出来でした。ぶっちゃけグループりーグ最大の注目カードが最低の塩試合になりました。まぁ、両国とも決勝T行きを決めてますんで、「置きにいった」と考えるのが自然なのかもしれません。
そして、残りは
○コートジボワール3―0北朝鮮●
○スペイン2-1チリ●
△スイス0―0ホンジュラス△
ってな感じで、G組からはブラジル&ポルトガル。H組からはなんだかんだ言いながらスペインとチリが突破しました。スペインが尻上がりに調子を上げてきましたが、もうサクッと行きました。
んで、本題のグループリーグ総括。まずは各グループから。
◇A組 1:ウルグアイ 2:メキシコ
やはりフランス敗退がサプライズでしたね。てっきり1位通過して韓国がボコられるかと思ったんですが、内部崩壊を起こし、真価を発揮したのは最終戦の後半だけでした。あと、南アフリカがW杯の80年、19大会の歴史の中で初の開催国GL敗退というのも驚きでした。ちなみに、1位通過のウルグアイは決勝進出16ヶ国唯一の全試合完封(1点も取られてない)です。
◇B組 1:アルゼンチン 2:韓国
まず、何は無くともアルゼンチンの強さです。3戦全勝したのはアルゼンチンとオランダだけですんで。そして、韓国が堅実に勝ち点を稼いだのも印象的でした。アルゼンチンにはボコボコにされましたけど。逆に、ナイジェリアとギリシャがもう少しやってくれるかと思ったんですが、どちらも波に乗れないままって感じでした。
◇C組 1:アメリカ 2:イングランド
イングランドとアメリカが余裕かと思いましたがまさかの苦戦。ってゆ~か、このグループは6試合で9点しかゴールが生まれていません。かなりのロースコアゲームばかりだったのが印象的です。結局は最終戦の結果でアメリカとイングランドが1,2フィニッシュでした。
◇D組 1:ドイツ 2:ガーナ
我が第二の故郷ドイツが初戦を4-0で飾って楽勝かと思ってましたが、2戦目でセルビアにまさかの敗北。まぁ、結局順当に勝ちぬきましたが、余裕を持ってではなかったです。あと、ガーナがなんとか滑り込んでアフリカ勢唯一の決勝T進出でした。
◇E組 1:オランダ 2:日本
オランダが全勝1位通過は目に見えてましたので、驚きはありません。が、日本が堂々と勝ちぬいたのがサプライズです。今大会最大の波乱と言っても過言ではありません。カメルーンも内紛で自滅してしまったのがどの国にとっても計算外だったと思います。
◇F組 1:パラグアイ 2:スロバキア
イタリア敗北。これに尽きます。期待の若手が少なく、実績のあるロートルでは勝てないというのが決定的となりました。最終戦の後半のような戦い方を最初から出来ていれば堂々の1位通過だったとは思うんですが。あと、スロバキアが今大会を席巻した欧州中堅国唯一の決勝T進出。また唯一の初出場でもありました。あと、負けましたけどニュージーランドは1敗もしていません(1勝もしてないけど)。
◇G組 1:ブラジル 2:ポルトガル
死のグループで飛び抜けたのがブラジル&ポルトガル。順当ではあります。コートジボワールはドログバが故障者リストだったのが響きました(闘莉王がアシストしたとも考えられる)。北朝鮮はブラジル戦で「波乱を起こすか?」と期待出来ましたが、ポルトガルとコートジボワールにフルボッコされ、結果最多失点で3連敗。
◇H組 1:スペイン 2:チリ
初戦でスペインがスイスに敗れましたので、ここも一筋縄ではいかないと思いましたが、終わってみればスペインが地力を見せつけて1位通過。ただ、この組は全8グループ中ゴール数が最少(8得点)。あと、チリのサッカーが面白かったのが印象的でした。南米勢は全参加国が決勝行き。チリが1位だったら、完全勝利でした。
☆総括☆
今大会のサプライズは大きく分けて2つ。
・日本代表が世界中の下馬評を覆して決勝T進出。
・イタリア、フランスの前大会ファイナリストが揃って脱落。
ですね。日本に関しては手前味噌ではなく、本気でサプライズでした。イタリア&フランスはもちろんなんですが、他の欧州強豪国も決勝Tには進めるも、盤石で勝ち抜いたところはありません。対照的に南米勢は全5ヶ国が問題なく勝ち抜いて、力の差を見せつけました。今大会に限って言いますと、南米>欧州となりました。ただ、欧州勢も尻上がりに調子を上げてきてるので、決勝Tでは本来の強さを出すかもしれません。
他の地域を見てみますと、アジア勢が2ヶ国(4ヶ国中)。ただ、日本以外が1度はフルボッコ(3点差以上で敗北)されてます。まぁ、北朝鮮の組み合わせは可哀そう以外の何物でもなかったんですが。
参考
・ドイツ4-0オーストラリア(D組第1戦)
・アルゼンチン4-1韓国(B組第2戦)
・ポルトガル7-0北朝鮮(G組第2戦)
・コートジボワール3-0北朝鮮(G組第3戦)
そしてアフリカ勢が低迷。決勝進出はガーナのみのわずかに1ヶ国(6ヶ国中)。アフリカ大陸での開催ではありますので、これはちょっとさびしい。初のアジア開催だった日韓でも2つは行ったのに。ボコられたのは南アフリカだけですが、結果をみるとアジア枠よりも、アフリカ枠が減らされる可能性が高いと思いますね。
さて、今夜から決勝Tが開催されます。4日やって2日休んで、2日やっての繰り返しですので、睡眠時間は今よりも確保できるでしょう。
コチラの対戦表を見る限り、右上は激戦区で左上が比較的落ち着いた組み合わせでしょうね。初戦からドイツ―イングランド、スペイン―ポルトガルというカードが組まれていますのでこれは見逃せません。ただ、独―英は勝っても次がアルゼンチンですが。