くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

箸がコロんでも...

2007-05-01 13:05:55 | エッセイ

Pudding400
これがうにプリンだっ!

 一寸したことが、おかしいっていうこと、ありますよね。
 そのおかしさも「クスリ」と笑う程度のものから、いつまでもいつまでも笑いが止まらない程度のものまであります。
 今風に言うと、「笑いのツボにハマった」というヤツ、あなどれませんね。
 他人から見ればどうってことのない、些細な出来事が、爆笑を誘う。
 笑いすぎて、腹の筋肉が痛くなって、ついに立っていられなくなる。
 横になって、右に左に転がったりする。そのあいだ、ずっとひいひい笑い続け、最後に柱に頭をぶつけて、その痛さでようやくおさまったりする。しかしその顔には、まだ笑いが残っているのであります。

 中学生の頃、給食にプッチンプリンが出たことがありました。
 これがもう、たまらなかった。
 プチッとトレーに落として、それを運んでいったりすると、プリンはぶりんぶりんと、重そうに揺れるんです。
 一度揺れると、いつまでも揺れるんです。
 これが抱腹絶倒でした。
 プリンが揺れていることが、おかしかった。
 そのうえ悪友は、あるいたずらを思いついたのであります。
 牛乳用の細いストローを、やおらプリンに差し込んで、吸い込み口を指で押さえて、そいつをそっと引っ張り出すわけです。
 すると、ストローに引っ張られて、細長いプリンがにょきっと出てくる。
 ストローを差し込んでは、引っ張り出す。しまいにプリンは“うに”のようになる。
 そんなものをこしらえて、どうするのか。
 やっぱりこれを、揺らすわけです。
 これにはもう、死ぬほど笑った。しばらく給食を食べられなかったっけ。

 さて、問題なのはですね。
『箸が転がっても笑う年頃』とは、とても言えない今でも、こういう事柄が起こると、笑いが止まらなくなることなんです。
 きっと将来は、顔はしわしわだな。