妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

介護の回想1

2013-01-19 15:32:43 | 介護の回想

我が家の玄関ドアーには防犯ブザーが付いています

-Warning Buzzer- と、書いてあります。


特養のデイサービスを利用していた時なので 平成17年の今頃の寒い日の午後だった・・・

偶然窓の外を見ると、妻が丸々と詰め込んだ黒いハンドバッグを両手に持って早足で、

東に向かっていくのが見えた


この日は息子が休みで家に居たので 「お母さんがそっちへ歩いて行ったから、捕まえてきてくれ!」

と言って,徘徊に至らなかったです。


この頃、7~8年前小学生に防犯ブザーを持たせていたーー。

これをヒントに玄関ドアーの上部に開けると防犯ブザーのピンが抜けるように取り付けたが、

一度も使うことなく そのままになっていた。


今日試しに ピンを抜いてみるとまだ電池が残っていて 丁度ネズミが大声で泣き叫んでるような

大音量で鳴ったのです。


もし、作動したならば、徘徊どころではなく驚いて部屋の隅にとじこっもてしまう筈だ。


この頃の介護度1~2の頃が懐かしいです。

見守っていれば自分の身の回りのことは出来た。

炊事も出来た。

買い物もできた。

洗濯も出来た。


なによりも会話が出来てコミュニケーションがとれていた。


今は全介助、声は発しない 自分で手に持って何も食べられない。

私を認識できません。

今の状態になって2年になります

アルツハイマー病はいずれここまで進行します