盂蘭盆16日は子供たちが集まる。
出し物は流しそうめんに決まったという、だから設営をよろしくということだ。
竹やぶから、竹取の翁よろしく太棹を切り出して二つに割った。
竹を割ったような気性というけれどまっすぐに割ることは案外難しい。
何とか二つに分けた竹樋を、脚立に乗せて設営終わり、水道水をホースで流して試運転用そうめんを流してみた。
紫陽花の葉影を流れ下る白魚のような素麺は、器盛りのそれとは全く違う味に変身した。
樋の節々に、目障りな残滓が残っているのは、白魚が素早く流れ下らないための仕掛けである。
夜 二度目の月下美人が、香り高く咲いた。
夏の夜にふさわしい貴婦人
撮影が終わり部屋に戻ると二の腕がむず痒い。
なんと左腕に薮蚊が喰らいついていた。
反射的の右手で叩き潰してから 、しまった!!と思い、カメラマンにはなれないと悟った。