山藤が咲き始めた。
支柱に選ばれた樹木にとっては受難である。枝々をすべて藤に覆い尽くされ、やがて枯死する。
宿主を失った藤も、支えを失って枯れるらしい。
庭園の藤棚に咲く藤も見事だけれど、山の中腹で手の届かない高みに咲く山藤の薄紫も美しい。
GWもほぼ終わり、高台から望む水田地帯の水をはられた水田が光る。
青梅 よく実をつけている、早めに摘果したほうがよいだろうと思う。
これは杏 気早く紅を指している。
野良猫の「のら」
草原にうずくまって何かを狙っている、
咳払いするとこちらに顔を向けた。
野獣になりきれない優しさが残っている。