故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

相手の言葉で話す

2016-04-27 04:49:55 | プロジェクトエンジニアー

私の個人的な感動が強く出た絵になりました。
一見、その筋の方に見えますが、本当は優しい目の持ち主です。


私は、描かせていただいた方に、早目に似顔絵を届けに行きます。
忘れた頃に届けたのでは、面白みがないからです。
ええ、もう出来たのくらいのタイミングで届けます。

似顔絵を渡して、逃げるようにその場を退散します。
渡された本人は、似顔絵を少し見られます。
そして、似顔絵について話題は発展しません。

なぜなら、私の描いた似顔絵は、その人が普段感じている自分ではないからです。
ご婦人が、鏡に映る自分の顔に見惚れています。
鏡に映る自分の顔はとっておきの顔です。
少し、微笑んだりしたりしています。

鏡に映る顔には、かないません。
こんな顔じゃない。もっと、格好良いはずだ。
自分が嫌いなところを、はっきりと描きおってとなります。

ごめんなさい。

今日のタイトルは、「相手の言葉で話す」です。
私は、外国人と話すのがとっても嫌でした。
私は、相手が言ってることが解らず、始終笑顔でした。
そういう自分が嫌いでした。
外国の方は、ジョークを連発されました。
内容が理解できないので、笑うタイミンがつかめませんでした。
よって、ずーっと笑顔になってしまいました。

そこで、一大決心をしました。
笑わない。理解できないジョークについて質問することにしました。
私の拙い英語を聞くことにより、
外国人は幼子に話すように、ゆっくりと解るように話してくれるようになりました。

カラオケが大嫌いでした。
いつも次はあなたよと勧められていました。
いやいやと断っているうちに、ハードルはどんどん上がっていきました。
営業になってから、こちらも一大決心をしました。
どこでも、どんな時でも一番先に歌うことにしました。
私の歌を聞かれた皆さん、実力のほどを判断されて、
次はあなたの番よとは言われなくなりました。
それから、カラオケも楽になりました。
こっそりと、二曲目も歌えるようになりました。

今でも、皆さんが選曲されているどさくさに紛れて一番に歌っています。
皆さん歌いやすくなったでしょう。なんてとぼけています。
中には、お前本当に下手だなと同情してくれたりします。

「相手の言葉で話す」とは、自分の言葉で話さないということです。
相手が普段使っている言葉で話す。
外国人とは、英語で話す。知らない英単語は日本語でつなぐ。
話の腰を折らないことに注意するようにします。

使ってきた言葉の背景には、その人の人生(事情、考え方、感じ方、理解力)が隠れています。
小さい子どもに、赤ちゃん言葉で話すのとは少し違います。
相手が理解できる話し方をする。相手が知っている単語を使う。
コミュニケーションでは、大事なことだと考えます。
得意になって、自分の言葉(時には業界用語)で話しても、
相手が理解できないのでは、時間の無駄になってしまいます。
互いにフラストレーションがたまり、話が盛り上がりません。

相手が、求めていることを話す。
少しだけ自分の言葉で話す。相手の反応を見て補足したり、具体的な話を交じえたりします。
言ってみれば、相手の気持ちになって話すことです。
顧客のためと言いながら、自分の技術を売ろうとするのが見えると興ざめです。

営業は、聞くが6分、話すが4分と言われます。
聞くことも大事です。
何故なら、相手がどこまで理解しているかが分かるだけでなく、
求めることが解るからです。
売りたいものの説明よりも、顧客の要望を聞くことが数倍大事だからです。
私は、技術屋あがりの営業故、これがなかなかできませんでした。

ほほけきょ ほーと伸ばして さあ聞いて

2016年4月27日

コメント
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