
私の個人的な感動が強く出た絵になりました。
一見、その筋の方に見えますが、本当は優しい目の持ち主です。
私は、描かせていただいた方に、早目に似顔絵を届けに行きます。
忘れた頃に届けたのでは、面白みがないからです。
ええ、もう出来たのくらいのタイミングで届けます。
似顔絵を渡して、逃げるようにその場を退散します。
渡された本人は、似顔絵を少し見られます。
そして、似顔絵について話題は発展しません。
なぜなら、私の描いた似顔絵は、その人が普段感じている自分ではないからです。
ご婦人が、鏡に映る自分の顔に見惚れています。
鏡に映る自分の顔はとっておきの顔です。
少し、微笑んだりしたりしています。
鏡に映る顔には、かないません。
こんな顔じゃない。もっと、格好良いはずだ。
自分が嫌いなところを、はっきりと描きおってとなります。
ごめんなさい。
今日のタイトルは、「相手の言葉で話す」です。
私は、外国人と話すのがとっても嫌でした。
私は、相手が言ってることが解らず、始終笑顔でした。
そういう自分が嫌いでした。
外国の方は、ジョークを連発されました。
内容が理解できないので、笑うタイミンがつかめませんでした。
よって、ずーっと笑顔になってしまいました。
そこで、一大決心をしました。
笑わない。理解できないジョークについて質問することにしました。
私の拙い英語を聞くことにより、
外国人は幼子に話すように、ゆっくりと解るように話してくれるようになりました。
カラオケが大嫌いでした。
いつも次はあなたよと勧められていました。
いやいやと断っているうちに、ハードルはどんどん上がっていきました。
営業になってから、こちらも一大決心をしました。
どこでも、どんな時でも一番先に歌うことにしました。
私の歌を聞かれた皆さん、実力のほどを判断されて、
次はあなたの番よとは言われなくなりました。
それから、カラオケも楽になりました。
こっそりと、二曲目も歌えるようになりました。
今でも、皆さんが選曲されているどさくさに紛れて一番に歌っています。
皆さん歌いやすくなったでしょう。なんてとぼけています。
中には、お前本当に下手だなと同情してくれたりします。
「相手の言葉で話す」とは、自分の言葉で話さないということです。
相手が普段使っている言葉で話す。
外国人とは、英語で話す。知らない英単語は日本語でつなぐ。
話の腰を折らないことに注意するようにします。
使ってきた言葉の背景には、その人の人生(事情、考え方、感じ方、理解力)が隠れています。
小さい子どもに、赤ちゃん言葉で話すのとは少し違います。
相手が理解できる話し方をする。相手が知っている単語を使う。
コミュニケーションでは、大事なことだと考えます。
得意になって、自分の言葉(時には業界用語)で話しても、
相手が理解できないのでは、時間の無駄になってしまいます。
互いにフラストレーションがたまり、話が盛り上がりません。
相手が、求めていることを話す。
少しだけ自分の言葉で話す。相手の反応を見て補足したり、具体的な話を交じえたりします。
言ってみれば、相手の気持ちになって話すことです。
顧客のためと言いながら、自分の技術を売ろうとするのが見えると興ざめです。
営業は、聞くが6分、話すが4分と言われます。
聞くことも大事です。
何故なら、相手がどこまで理解しているかが分かるだけでなく、
求めることが解るからです。
売りたいものの説明よりも、顧客の要望を聞くことが数倍大事だからです。
私は、技術屋あがりの営業故、これがなかなかできませんでした。
ほほけきょ ほーと伸ばして さあ聞いて
2016年4月27日