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三田佳子さんか、浜木綿子さんか見間違うほどの方に会いました。
絵手紙の話です。描いているうちに、そう見えちゃうということでしょうか。
どちらの大女優も大先輩です。
先輩は、この方々はタイプでしょう。
第一、先輩より年上です。
お二方とも、一世を風靡する活躍をされました。
そして、母として苦労をされました。
今日のタイトルは、「いらっしゃいませ」です。
私達は、世界中でこの言葉に出会います。
この言葉のあとの第一印象で、その場所が好きになったり、嫌いになったりします。
勝手なものとは言え、正直です。
冒頭の絵の方は、一見でも覚えていてくれました。
ある温泉の接客カウンターで仕事をされている方です。
この地域では、男を立てます。
私の見立てでは、「女子力」が高いのです。
沖縄では、男たちは先輩の女の方を「ねえね」と呼んで逆らいません。
多くの用事を言いつけられます。そして困った時は、真っ先に相談に乗ってくれます。
絵手紙を描いていて、素晴らしい素材に出会うことがあります。
この地域の女性は、概して色白です。
亭主にも素顔を見せたことがないと言われる方もおられます。
きっと、私は美人じゃないと思われている方が多いのではないでしょうか。
決して出しゃばりはされません。
いやいやどうして、美しい方が多いのです。
話は元に戻して、「いらっしゃいませ」です。
横浜のある商店街に、「癒しどころ」という飲み屋さんがありました。
ママ(女将)さんの私だけに見せる笑顔と共に、「いらっしゃいませ」を聞きます。
来る客皆にそう思わせる。帰りも、外まで送って出て、「あとでね」と思わせる。
「あとでね」は永遠に来ないけど、「いらっしゃいませ」に引き寄せられて男たちは通います。
マクドナルドに初めて入った時、速射砲のようなマニュアルトークに驚いたものです。
「いらっしゃいませ」の後、合理的な接客方法が続きます。
店で働くキュートな女性に、若者は、なんなく注文をします。
何が売られているのか、お勧めなのかわかりません。
一見のお客の私は、慣れるまで長い時間がかかりました。
この地域には、「美人の湯」があります。
肌がすべすべになるからだとも言われています。
温泉で働かれる女性は、この温泉に入って帰られます。
「遅くなって、あんたの世話ができないから、もうやめようか」と女の方が言われます。
「いやいや、そんなことはないよ」とすべすべの肌に密かに満足をしている男の方がいます。
私の勝手な想像(創造)です。
温泉の一番の売りは、「いらっしゃいませ」です。
このホスピタリティー(心のこもったおもてなし)こそ売りです。
この地域の小学生は、誰にもあいさつをします。
大人の方からは、
「不便はないか」、
「美味しいからたべてね」
「こうすれば、上手に作れるよ」
と皆さんから声をかけて頂けます。
ここには、どこにもありそうで、実はないものがあります。
有名な観光スポットでもない、
格別美味しいものでもない、
一生懸命生きて来たからこそ、思いやりのこころがあるのです。
これこそ、一番大事なことであり誇りです。
こんなことを思い出させてくれた皆さんありがとう。
田舎力 信号よりも 進んでる
2016年4月29日