以前から気になっていた児童書です。
気になっていた割には内容をよく把握していなかったので、期待以上にハラハラドキドキする作品でした。
あらすじは、一切知らないで読んだ方がより一層楽しめるタイプの作品です。
前半、語り口調に違和感を感じたり、やっぱり子供しか楽しめないかも、などという考えがよぎったりもしたのですが、後半にそんな全てが計算しつくされて書かれていることに気づきます。
ファンタジーなのですが、キラキラした夢のアドベンチャーというのとは違って、もっと苦しいような悲しいようなでいたたまれない気持ちになったり、少し怖かったり。でも主人公の女の子のたくましさとユーモアのある語り口調に安心したり、といった風なので、大人でも十分楽しめる作品になっています。おすすめです。
8 out of 10
一番楽しめる対象年齢は、小学校高学年でしょうけれど、私も続きが気になって夢中で読みましたよ!