オデッセウスとメネラオスは、連れ立って、ミラマンドロスの館を出て、港のほうへ足を運んだ。
この一ヶ月、いや、本国を船出して、七ヶ月、心の中のあせりを別にして、こんな平穏な気持ちで歩くことはなかった。
ミレトスの港は、大きく、それなりに整備されていた。この時代の港としては、港の規模は大きなほうである。港に、係留されている船は、一枚帆の黒い軍船が、大小あわせて6隻、それに加えて、交易船と思える船が10隻ぐらいである。また、この時代の船の係留方法は、岸壁に船体を横付けにはしない。船首を岸壁につなぎとめる方法で係留されている。船への乗降は船首からである。または、浜への乗り上げで停泊していたのである。
天候は良く晴れている。風は、海からの風で、航走している船を見れば、遠ざかる船は、漕走であり、帆走の船は、港へ向かっている。
二人は、海を見つめて、じぃっと考えた。太陽の高さ加減から見て、夕時に近かった。
この一ヶ月、いや、本国を船出して、七ヶ月、心の中のあせりを別にして、こんな平穏な気持ちで歩くことはなかった。
ミレトスの港は、大きく、それなりに整備されていた。この時代の港としては、港の規模は大きなほうである。港に、係留されている船は、一枚帆の黒い軍船が、大小あわせて6隻、それに加えて、交易船と思える船が10隻ぐらいである。また、この時代の船の係留方法は、岸壁に船体を横付けにはしない。船首を岸壁につなぎとめる方法で係留されている。船への乗降は船首からである。または、浜への乗り上げで停泊していたのである。
天候は良く晴れている。風は、海からの風で、航走している船を見れば、遠ざかる船は、漕走であり、帆走の船は、港へ向かっている。
二人は、海を見つめて、じぃっと考えた。太陽の高さ加減から見て、夕時に近かった。
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