『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第1章  二つの引き金  65

2007-06-12 07:31:09 | トロイ城市は炎上消滅の運命であった。
 ミラマンドロスは、知り合いの船主と話し合っていた。船主は、市民軍の軍団長である。ミラマンドロスは、軍船の借船を交渉した。
 ギリシア本国への船旅は、航走距離にして、ミレトスから本国スーニオンの港へは、約320KM 、スーニオンから更にアルゴスへ海路が150KM、領主アガメムノンのミュケナイへは陸路30KMぐらいと思われる。また、そこから、スパルタへというと、山越えで80KM~90KMと思われる。旅程の合計は580KM~600KMにも及ぶ。もう一つの海路で考えれば、ミレトスからスパルタのエウロタス河河口の浜へは、海路で490KM,スパルタまでの陸路45KM余りである。また、オデッセウスのことを考えれば、スパルタから、更に陸路でキリニ、そして、海路でイタケへと、ミレトスから720KM余りにもなるのである。この時代の急ぎの移動距離としては、大変な移動距離と考えられるのである。