パリヌルスは、配備している警備の兵たちの箇所を一巡して、何事も起きていないことを確かめた上で自分の寝所に向かった。
宴から帰ってきたアエネアスは、ユールスを傍らに寝についた。上陸以来、大変な日々の連続であった。ポリメストルとの戦いを終えた決着の安堵感と宴の酒による酔いも加わり眠りに入るのは早かった。彼は熟睡した、蚊よけのいぶし煙も気にせず、心地よく眠った。
一番鳥が声をあげる、瞬く星が姿を消していく、ひとつ、またひとつ。東の空から明るくなってくる。大日輪が昇ってくる、地上のものたちの目覚めのときでもあった。
アエネアスも目覚めた、ユールスを起こす、彼はユールス抱いて浜へ向かった。あちこちから浜へ向かう人の流れがあった。
『おはよう。』『おはよう。』 の挨拶言葉が交わされている。
皆、足を止めることなく海に入っていく、身を浸していくというより、沈めるといった風景であった。
宴から帰ってきたアエネアスは、ユールスを傍らに寝についた。上陸以来、大変な日々の連続であった。ポリメストルとの戦いを終えた決着の安堵感と宴の酒による酔いも加わり眠りに入るのは早かった。彼は熟睡した、蚊よけのいぶし煙も気にせず、心地よく眠った。
一番鳥が声をあげる、瞬く星が姿を消していく、ひとつ、またひとつ。東の空から明るくなってくる。大日輪が昇ってくる、地上のものたちの目覚めのときでもあった。
アエネアスも目覚めた、ユールスを起こす、彼はユールス抱いて浜へ向かった。あちこちから浜へ向かう人の流れがあった。
『おはよう。』『おはよう。』 の挨拶言葉が交わされている。
皆、足を止めることなく海に入っていく、身を浸していくというより、沈めるといった風景であった。
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