日の沈む頃の風景は今日も素晴らしかった。沈みゆく太陽は、中天の太陽に比べて三まわりも四まわりもの大きさで夕凪の海面を黄金の茜色に染めていた。
パリヌルスとオキテスは、緊迫した雰囲気で部隊を整えている、準備が整う、オキテスが船上に立つ、3艘の小舟が凪いでいる海面を割り始めた。浜を離れていく、パリヌルスは、手を振って彼らを送り出した。
この頃には、先発した陸上を行く部隊は、マリトサ川の河口の岸に着いていた。2艘の小舟が見える。タルトスは、声をかけて確かめて、部隊を乗り込ませ、サロス側の河岸に向かった。
サレト浜頭の漁村の村人は老若男女合わせて300人余り、戸数50個余りの集落である。部隊は、サロスの集落が見渡せる河岸に上陸した。宵が深まってきていた。タルトスは、兵を潜ませるのに、河岸の潅木の茂みか、浜奥の林の中にするか、迷った。出発時に打ち合わせた作戦展開のしやすい地点はいずれであるか考えた。彼は、浜奥の林の中と決めて行動をとった。部隊は、河岸の道を上流に向かい集落の背後を大きく迂回して、林のなかに兵を潜ませて隊を休ませた。
タルトスは、村内に潜む敵の間者と内通者のあるなしを探ることであった。彼は林に潜み鋭い目で見張った。
西南の空に月が昇ってきた。
パリヌルスとオキテスは、緊迫した雰囲気で部隊を整えている、準備が整う、オキテスが船上に立つ、3艘の小舟が凪いでいる海面を割り始めた。浜を離れていく、パリヌルスは、手を振って彼らを送り出した。
この頃には、先発した陸上を行く部隊は、マリトサ川の河口の岸に着いていた。2艘の小舟が見える。タルトスは、声をかけて確かめて、部隊を乗り込ませ、サロス側の河岸に向かった。
サレト浜頭の漁村の村人は老若男女合わせて300人余り、戸数50個余りの集落である。部隊は、サロスの集落が見渡せる河岸に上陸した。宵が深まってきていた。タルトスは、兵を潜ませるのに、河岸の潅木の茂みか、浜奥の林の中にするか、迷った。出発時に打ち合わせた作戦展開のしやすい地点はいずれであるか考えた。彼は、浜奥の林の中と決めて行動をとった。部隊は、河岸の道を上流に向かい集落の背後を大きく迂回して、林のなかに兵を潜ませて隊を休ませた。
タルトスは、村内に潜む敵の間者と内通者のあるなしを探ることであった。彼は林に潜み鋭い目で見張った。
西南の空に月が昇ってきた。
