帰途についた一行は、ただただ、ひたすらに砦を目指して歩を進めた。太陽が照りつける原野の中を進んでいく、帰路は往路に比べて、心ばかり、足運びは楽であった。汗は滴り流れる、彼らは、汗を流れるに任せた。砦建設の資材を伐りだした森も過ぎて、砦の全体像が見えてきた。
砦では遠目の利くアレテスが北東の櫓に立っていた。彼は、アエネアスら一行の姿を視野の中にとらえた。即、傍らにいる従卒をパリヌルスの許に走らせた。
『パリヌルス隊長、アレテス隊長から伝言です。統領の一行の姿が見えたそうです』
『おう、判った。見張りをアレテスと替わり、アレテス隊長に北門に来るように伝えてくれ。急げ!』
パリヌルスは、主だった者たちに伝令を走らせた。連絡を受けた者たちが北門に集まってくる、彼らは、北門を開き、門前に列をしいた。一行の姿が見えてきた。
『アレテス、行くのだ!走れ、迎えに行けっ!』
彼は、走った。声の届く地点にたどり着く、大声をあげた。
『統領っ!』
アエネアスは、それに答える手を大きく振った。
砦では遠目の利くアレテスが北東の櫓に立っていた。彼は、アエネアスら一行の姿を視野の中にとらえた。即、傍らにいる従卒をパリヌルスの許に走らせた。
『パリヌルス隊長、アレテス隊長から伝言です。統領の一行の姿が見えたそうです』
『おう、判った。見張りをアレテスと替わり、アレテス隊長に北門に来るように伝えてくれ。急げ!』
パリヌルスは、主だった者たちに伝令を走らせた。連絡を受けた者たちが北門に集まってくる、彼らは、北門を開き、門前に列をしいた。一行の姿が見えてきた。
『アレテス、行くのだ!走れ、迎えに行けっ!』
彼は、走った。声の届く地点にたどり着く、大声をあげた。
『統領っ!』
アエネアスは、それに答える手を大きく振った。