彼らの思いは、もう、アーモンドの群生地に飛んでいた。
『こりゃこりゃ、皆、そんな両手ばなしで喜ぶな。そこへ行き着くまでに危険が一杯ある。途中に蛇もいる。ギアスの肩を見ろ、大熊に襲われた傷だ。一瞬を間違えたらギアスは命がなかったのだぞ。明日から、アーモンドをどうするかについて、この大仕事に取り組む相談を皆でやろう。今日は、これから、このうまい魚を食べて、酒を飲んで語ろう』
『ギアス、お前の武勇談を皆に語ってやれ。蛇もうまかったが、あの大熊の肉なかなかいけたぞ。』
アエネアスは、ほろ酔いかげんで旅のみやげ話をした。聞いているほうは、アゴを落として聞き入っていた。
ギアスは、大熊との決闘の始終を語って聞かせた。
『ーー、折れた剣は、大熊の心の臓に突き刺さったまま林の中においてきた。まあ~そのようなわけだ。見てくれ、これが折れた剣の握りの部分だ。しかし、このように生きている。不思議に思う。俺もそうだったが、大熊も命がけだったのだ』 と、剣の握り部分を皆に見せて話を話を締めくくった。
『ギアス、ところでどうだ、そんな奴と、また、会いたいか』
『いや、もう二度と会いたくない。しかし、どうしても俺と会いたいという奴がいるのなら、会ってやってもよい。ま~、そんなところだ』
広場は、藍色の夜のとばりに包まれつつあった。
『こりゃこりゃ、皆、そんな両手ばなしで喜ぶな。そこへ行き着くまでに危険が一杯ある。途中に蛇もいる。ギアスの肩を見ろ、大熊に襲われた傷だ。一瞬を間違えたらギアスは命がなかったのだぞ。明日から、アーモンドをどうするかについて、この大仕事に取り組む相談を皆でやろう。今日は、これから、このうまい魚を食べて、酒を飲んで語ろう』
『ギアス、お前の武勇談を皆に語ってやれ。蛇もうまかったが、あの大熊の肉なかなかいけたぞ。』
アエネアスは、ほろ酔いかげんで旅のみやげ話をした。聞いているほうは、アゴを落として聞き入っていた。
ギアスは、大熊との決闘の始終を語って聞かせた。
『ーー、折れた剣は、大熊の心の臓に突き刺さったまま林の中においてきた。まあ~そのようなわけだ。見てくれ、これが折れた剣の握りの部分だ。しかし、このように生きている。不思議に思う。俺もそうだったが、大熊も命がけだったのだ』 と、剣の握り部分を皆に見せて話を話を締めくくった。
『ギアス、ところでどうだ、そんな奴と、また、会いたいか』
『いや、もう二度と会いたくない。しかし、どうしても俺と会いたいという奴がいるのなら、会ってやってもよい。ま~、そんなところだ』
広場は、藍色の夜のとばりに包まれつつあった。