オキテスが声をかけてきた。
『パリヌルス、もう、いいぞ。全員が揃った』
『おう、判った。オロンテス、いいか。一同に数とりの指示を出して総員数を集計してくれ』
『判りました』
彼ら一同は、総員数の数とりの作業に着手した。列構成を目的にそって整えたせいもあり、数とりは時間をかけずに終えた。
アエネアスとイリオネスは、この風景をじい~っと眺めていた。
『イリオネス、どうだ。彼らがやっている作業だが、なかなか手際よくやっているようだな』
『そうですね。彼ら、よくやっています』
『どうだね、我々がこのエノスの浜に来たときと比べて、総員数がどれくらい減っているのか。その見当は?』
『そうですね、私は、いま、そのことについては、しっかり把握はしていませんが。少なくなっていることは確かです。上陸のときの戦いとあの戦いで、80人、いや、90人くらいは命を落としています。少なくなっていることは確かです』
『そうか、ウッウ~ン』
アエネアスは、腕を組んで目を閉じた。彼のまぶたの裏に過ぎし日の情景が浮かび、その苦衷に耐えた。
パリヌルスとオキテス、オロンテスの三人が近づいてくる。彼らは、イリオネスに軽く会釈を送り、数とりを終えたことを伝え、アエネアスの表情を見つめた。
三人は、アエネアスの胸のうちを推し量った。
『パリヌルス、もう、いいぞ。全員が揃った』
『おう、判った。オロンテス、いいか。一同に数とりの指示を出して総員数を集計してくれ』
『判りました』
彼ら一同は、総員数の数とりの作業に着手した。列構成を目的にそって整えたせいもあり、数とりは時間をかけずに終えた。
アエネアスとイリオネスは、この風景をじい~っと眺めていた。
『イリオネス、どうだ。彼らがやっている作業だが、なかなか手際よくやっているようだな』
『そうですね。彼ら、よくやっています』
『どうだね、我々がこのエノスの浜に来たときと比べて、総員数がどれくらい減っているのか。その見当は?』
『そうですね、私は、いま、そのことについては、しっかり把握はしていませんが。少なくなっていることは確かです。上陸のときの戦いとあの戦いで、80人、いや、90人くらいは命を落としています。少なくなっていることは確かです』
『そうか、ウッウ~ン』
アエネアスは、腕を組んで目を閉じた。彼のまぶたの裏に過ぎし日の情景が浮かび、その苦衷に耐えた。
パリヌルスとオキテス、オロンテスの三人が近づいてくる。彼らは、イリオネスに軽く会釈を送り、数とりを終えたことを伝え、アエネアスの表情を見つめた。
三人は、アエネアスの胸のうちを推し量った。
