『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

『トロイからの落人』  FUGITIVES FROM TROY         11月5日投稿記事の一部訂正

2011-11-11 15:24:35 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 11月5日の投稿記事の一部を訂正いたします。
 13行目      80人、いや、90人くらいは、、、
                 を
           180人、いや、190人くらいは、、、
 
      と訂正いたします。謹んで深くお詫び申し上げます。

                   山田 秀雄

『トロイからの落人』  FUGITIVES FROM TROY         第4章  船出  5

2011-11-11 14:31:33 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 アエネアスと側近、幹部は多忙であった。今度は広間において打ち合わせであった。
 側近及び幹部連は、人口の集計結果をオロンテスから報告を受けた。
 彼らが予想したとおりの結果であった。エノスの浜に到着したとき総員数が900人余りであったが、上陸時の小競り合いの闘い、そして、ポリメストルとの戦いで190人余りが命を失い減っていた。アエネアスまで含めた総員数が、729人となっていた。その詳細は、アエネアスの家族が3人、軍団に所属する戦闘員が550人、市民が176人であった。この176人の内訳は、成人男性が83人、老若女性合わせて75人、子供が18人と言う状態であった。
 『そうか、総数で190人も減っていたのか』
 アエネアスのつぶやいた言葉に一同がうなづいた。
 アエネアスの胸は苦衷に痛んだ、彼は目を閉じて命を失った者たちの冥福を祈った。
 目を開けたアエネアスは、一同に問いかけた。
 『そこでだが、この地に残りたいと希望している者は何人くらいと考えられる?』
 イリオネスが答えた。
 『軍団の中では、6~7人と考えられます。オロンテス、市民の方はどれくらいと考えられる』
 『そうですね。私の思いでは、20人余りと考えています』
 『この地を離れる総勢が700人くらいか』
 一同は、うなづき合った。