『おう、ソリタン、お前なかなか気が利いているじゃないか。よし、説明しろ』
ソリタンは、樹木調査隊の一行を案内しようとしている樹林帯の地点を記した木板をもってきていたのである。木板を見るとキドニアの街の南に山のカタチの記号が記されていて、その山のふもとと思われる箇所に大きく丸印が書かれているといった至極簡単な図面であった。
『この丸印が樹林帯の地点です。この樹林帯までが歩いて4時間足らずの距離です。集落を朝出発すれば昼過ぎには現地に到着すると考えられます、足を向ける方向は、この山を目指していけば迷わず目標地点に着きます』
『判った、それでいい。マクロス、これをもって行け、いかなる時も進む方向を違えることはない』と言って、『方角時板』の鉄の棒を手渡した。
『ありがとうございます』
『マクロス、使い方はわかっているな』
『はい、心得ています。現地野営一泊、二日の行程です』
『よしっ!マクロス、何時、出発してもかまわん、道中、充分に気を付けて行け。隊の中にコステスがいたな。私のところへ来るように言ってくれないか。ちょっと訊ねておきたいことがある、時間はとらん』
『判りました』
マクロスとソリタンは調査隊のいるところに戻った。
『おう、コステス、オキテス隊長がお前に何か訊ねたいことがあるそうだ、行ってきてくれ。お前が戻り次第出発する。急げ!』
『はい、判りました』
『あ~、それからトピタスは来ているか。おっ、トピタス、出発だ。現地野営一泊、二日の行程でこの役務を終える予定だ。いいな。今、コステスがオキテス隊長のところへ出向いている、戻り次第出発する。準備万端大丈夫か。食料の準備も抜かりないな』
『はい、準備万端整っています』
『判った、いいだろう』
オキテスは、コステスの顔を見るなり声をかけた。
『おう、コステスご苦労。ちょっと訊ねるが、お前、エノスにいるとき舟艇の建造に携わっていたな』
『はい』
『このたび、樹木調査隊で行くわけだが見来てもらいたいことがある。舟艇建造に使える用材が、その樹林帯にあるかないかに注意して見てきてくれ。これは特命だ。誰にも言わないで見てきてくれ、いいな』
『判りました』
彼は、オキテス隊長から特命を受けて隊に戻った。
ソリタンは、樹木調査隊の一行を案内しようとしている樹林帯の地点を記した木板をもってきていたのである。木板を見るとキドニアの街の南に山のカタチの記号が記されていて、その山のふもとと思われる箇所に大きく丸印が書かれているといった至極簡単な図面であった。
『この丸印が樹林帯の地点です。この樹林帯までが歩いて4時間足らずの距離です。集落を朝出発すれば昼過ぎには現地に到着すると考えられます、足を向ける方向は、この山を目指していけば迷わず目標地点に着きます』
『判った、それでいい。マクロス、これをもって行け、いかなる時も進む方向を違えることはない』と言って、『方角時板』の鉄の棒を手渡した。
『ありがとうございます』
『マクロス、使い方はわかっているな』
『はい、心得ています。現地野営一泊、二日の行程です』
『よしっ!マクロス、何時、出発してもかまわん、道中、充分に気を付けて行け。隊の中にコステスがいたな。私のところへ来るように言ってくれないか。ちょっと訊ねておきたいことがある、時間はとらん』
『判りました』
マクロスとソリタンは調査隊のいるところに戻った。
『おう、コステス、オキテス隊長がお前に何か訊ねたいことがあるそうだ、行ってきてくれ。お前が戻り次第出発する。急げ!』
『はい、判りました』
『あ~、それからトピタスは来ているか。おっ、トピタス、出発だ。現地野営一泊、二日の行程でこの役務を終える予定だ。いいな。今、コステスがオキテス隊長のところへ出向いている、戻り次第出発する。準備万端大丈夫か。食料の準備も抜かりないな』
『はい、準備万端整っています』
『判った、いいだろう』
オキテスは、コステスの顔を見るなり声をかけた。
『おう、コステスご苦労。ちょっと訊ねるが、お前、エノスにいるとき舟艇の建造に携わっていたな』
『はい』
『このたび、樹木調査隊で行くわけだが見来てもらいたいことがある。舟艇建造に使える用材が、その樹林帯にあるかないかに注意して見てきてくれ。これは特命だ。誰にも言わないで見てきてくれ、いいな』
『判りました』
彼は、オキテス隊長から特命を受けて隊に戻った。
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