オキテスが説明を始める。
『俺が言いたいのは、いつ遭遇するかもしれない、また、遭遇しないかもしれない、航海途上における変事だ。四日間にわたる航海、特に前半の二日間における航海についての心配りだ。俺として考えられる変事の発生に気を配っている。一番目は、天候の異変、二番目は、我々が乗っている船に発生する不具合、三番目が外敵から受ける襲撃である。軍船に乗船している70名、また、新艇に乗っている20名も軍装して乗船している。それは三番目の変事に対処するために備えてである。我々に害を与えようとする輩を排除するためである。私の考える戦術、戦法、作戦に従ってこれを実行してもらう。いいな。このあと、ギアス船長、テナクス隊長の三人で詳細を打ち合わせる。納入する新艇を注文主に引き渡すまでは、いかなる事態に遭遇しても新艇に傷をつけてはならない。また、我々に及ぶ害があってはならない。その覚悟で航海を全うする。一同よろしく頼む』、
『解りました』
一同から力強い返事が返る。
『大体以上である。パリヌルス隊長、ほかに何かいっておくことがあるかな?』
『オキテス隊長、話はよく分かった。これはちょっとした思い付きだが、船大工の一人も同行させればどうかを考えればいい』
『ほう、そうだな、考えてみる』
『ほかに質問、または、要望といったものがあれば聞く』
ギアスが手を上げる。
『おう、ギアス船長、何かな?』
『オキテス隊長、これは私からのお願いですが、二人いる操舵担当の一人を軍船のほうに配属願えないでしょうか』
『おう、そうだな。解った。操舵担当のグッダスを軍船に配属する。これは決定だ!他にないか』
一同がオキテスの言うところを十分に納得する。彼らは了解したことを声をあげてオキテスに伝えた。
『よし!これで打ち合わせを終わる。安全航海でもって業務の完遂をする。その成否は一同の双肩にある。以上』
オキテスは、航海の要領の打ち合わせを終えた。次いでスダヌスに話しかける。
『スダヌス浜頭、ちょっと訊ねるが、この季節、海上にもやがかかることはあるまいな?』
『それは、ありません。海上における見通し、視野に、もやがかかることはありません』
『浜頭も、これから三人で打ち合わせる席に同席してもらう』
『はい、解りました』
彼らは少々の間をとる、ギアス、テナクス、スダヌスの三人がオキテスを囲む、座について顔を合わせた。
『俺が言いたいのは、いつ遭遇するかもしれない、また、遭遇しないかもしれない、航海途上における変事だ。四日間にわたる航海、特に前半の二日間における航海についての心配りだ。俺として考えられる変事の発生に気を配っている。一番目は、天候の異変、二番目は、我々が乗っている船に発生する不具合、三番目が外敵から受ける襲撃である。軍船に乗船している70名、また、新艇に乗っている20名も軍装して乗船している。それは三番目の変事に対処するために備えてである。我々に害を与えようとする輩を排除するためである。私の考える戦術、戦法、作戦に従ってこれを実行してもらう。いいな。このあと、ギアス船長、テナクス隊長の三人で詳細を打ち合わせる。納入する新艇を注文主に引き渡すまでは、いかなる事態に遭遇しても新艇に傷をつけてはならない。また、我々に及ぶ害があってはならない。その覚悟で航海を全うする。一同よろしく頼む』、
『解りました』
一同から力強い返事が返る。
『大体以上である。パリヌルス隊長、ほかに何かいっておくことがあるかな?』
『オキテス隊長、話はよく分かった。これはちょっとした思い付きだが、船大工の一人も同行させればどうかを考えればいい』
『ほう、そうだな、考えてみる』
『ほかに質問、または、要望といったものがあれば聞く』
ギアスが手を上げる。
『おう、ギアス船長、何かな?』
『オキテス隊長、これは私からのお願いですが、二人いる操舵担当の一人を軍船のほうに配属願えないでしょうか』
『おう、そうだな。解った。操舵担当のグッダスを軍船に配属する。これは決定だ!他にないか』
一同がオキテスの言うところを十分に納得する。彼らは了解したことを声をあげてオキテスに伝えた。
『よし!これで打ち合わせを終わる。安全航海でもって業務の完遂をする。その成否は一同の双肩にある。以上』
オキテスは、航海の要領の打ち合わせを終えた。次いでスダヌスに話しかける。
『スダヌス浜頭、ちょっと訊ねるが、この季節、海上にもやがかかることはあるまいな?』
『それは、ありません。海上における見通し、視野に、もやがかかることはありません』
『浜頭も、これから三人で打ち合わせる席に同席してもらう』
『はい、解りました』
彼らは少々の間をとる、ギアス、テナクス、スダヌスの三人がオキテスを囲む、座について顔を合わせた。