オキテスが二枚の木板に描いた作戦図を二人に見せる、二人はのぞき込む、彼の説明は具体的である。
『図面を見ればわかると思うが、船は陸岸に沿って海上を進んでいる。新艇のほうは、陸岸から6~7スタジオン(1.2キロくらい)くらい離岸距離を保って海上を進んでいる。軍船はというと7~8スタジオン(1.4キロくらい)くらいの海上を進む、新艇との間隔は1スタジオン余り斜めの後方に位置して進む。解るな。船速は双方とも同じくらいの速さだ。そのようなわけで外敵の発見を早くしなければいけない。当方の航走状態から考えて10スタジオンくらいの視界で外敵の発見をする、解るな。これで前方の敵であろうが、後方の敵であろうが、当方が有利に敵と交戦できる。解るな』
オキテスは、二人と目を合わせてうなずき合う。
『10スタジオン地点にいる外敵を発見すれば、追ってくる敵、迎える敵、そのどちらも恐れることはない。当方が余裕を持って戦闘隊形をとれる。この作戦要領で敵を制する。解ったな。二枚目の図は、敵を迎撃する海上の戦闘図だ。敵を制するには、敵の早期発見!迎撃態勢、交戦、敵を壊滅する!我々は負けてはならない、ひとりの負傷者も出さない、新艇を傷つけてはならない。いいな!心して敵と戦う』
二人は、オキテス隊長の心情を心身のすべてを挺して受け取った。
『隊長の言われること、よく理解しました。意に沿って成果を収めます』
『おう、しっかりやる!その一語だ』
オキテスは、外敵に対しての海上における作戦要務を二人に伝えた。
『では、明朝の出航に備えて準備を整えてくれ』
二人はオキテスのもとを離れて持ち場へと戻って行く。
スダヌスは、オキテスに連れだって建造の場に足を向けた。
『浜頭、聞いていた通り二人に酢酸要務は伝えた。ギアスの腕なら十分にやりこなせると考えている。これで海上における指示でやれる』
『クレタの西の端に到る海路、西岸の南下の海路には外敵はいないはずです。外敵と遭遇するとすれば南岸を東への海路においてです』
『ほう、そうか。浜頭、外敵の発見の事、陸岸からの離岸距離の維持について気を配ってほしい。これを頼んでおく』
『解りました充分に気配りいたします』
オキテスは、この時点で業務の完遂を終えたと意識した。『事はなったな』であった。
『図面を見ればわかると思うが、船は陸岸に沿って海上を進んでいる。新艇のほうは、陸岸から6~7スタジオン(1.2キロくらい)くらい離岸距離を保って海上を進んでいる。軍船はというと7~8スタジオン(1.4キロくらい)くらいの海上を進む、新艇との間隔は1スタジオン余り斜めの後方に位置して進む。解るな。船速は双方とも同じくらいの速さだ。そのようなわけで外敵の発見を早くしなければいけない。当方の航走状態から考えて10スタジオンくらいの視界で外敵の発見をする、解るな。これで前方の敵であろうが、後方の敵であろうが、当方が有利に敵と交戦できる。解るな』
オキテスは、二人と目を合わせてうなずき合う。
『10スタジオン地点にいる外敵を発見すれば、追ってくる敵、迎える敵、そのどちらも恐れることはない。当方が余裕を持って戦闘隊形をとれる。この作戦要領で敵を制する。解ったな。二枚目の図は、敵を迎撃する海上の戦闘図だ。敵を制するには、敵の早期発見!迎撃態勢、交戦、敵を壊滅する!我々は負けてはならない、ひとりの負傷者も出さない、新艇を傷つけてはならない。いいな!心して敵と戦う』
二人は、オキテス隊長の心情を心身のすべてを挺して受け取った。
『隊長の言われること、よく理解しました。意に沿って成果を収めます』
『おう、しっかりやる!その一語だ』
オキテスは、外敵に対しての海上における作戦要務を二人に伝えた。
『では、明朝の出航に備えて準備を整えてくれ』
二人はオキテスのもとを離れて持ち場へと戻って行く。
スダヌスは、オキテスに連れだって建造の場に足を向けた。
『浜頭、聞いていた通り二人に酢酸要務は伝えた。ギアスの腕なら十分にやりこなせると考えている。これで海上における指示でやれる』
『クレタの西の端に到る海路、西岸の南下の海路には外敵はいないはずです。外敵と遭遇するとすれば南岸を東への海路においてです』
『ほう、そうか。浜頭、外敵の発見の事、陸岸からの離岸距離の維持について気を配ってほしい。これを頼んでおく』
『解りました充分に気配りいたします』
オキテスは、この時点で業務の完遂を終えたと意識した。『事はなったな』であった。
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