『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

[Remembrance of Aeneis] Ⅳ To founding land of nation 『建国の地へ』 第2章  プトロトウムにて  23

2020-02-05 06:24:26 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 イリオネスの率いる2隊が今日の作業を終えて停留の浜に帰ってくる、彼らの帰りを待っていたアエネアスがイリオネスを呼ぶ。
 『おう、軍団長、ごくろう!作業のほうの進み具合はどうだ?』
 『はい!各工区とも順調に進んでいます』
 『そうか、それは重畳!何よりだ。俺が担当している港湾の作業、岸壁の補強、拡張の工事は今日で完了、完成した』
 『そうですか、予定工期より早い完了完成ですね。それは重畳、このうえなしですね!』
 『それでだが、その工事完了完成祝いということで工事についている総員で工事完了完成祝いをやろうということになった。その件については、お前が担当している工事現場の監督らにはぺリオスが話しているはずだ。明日、彼らと話し合って完了完成祝いの行事催行の段取りを話し合ってほしい』
 『その完了完成祝いをやる日はいつですか?』
 『おう、その日か、明後日だ。朝からはじめて一日をその日に当てている。準備には港湾の作業に従事した者らにさせればということになっている。200人もいるのだそれで充分だろう。その催行の総責任者は、イリオネス、お前に担当してもらうことになっている。補佐にオキテス隊長の手を借りればいい』
 『解りました』
 『明日、作業現場に行くときオキテス隊長を同道して行くといい。向こうの現場でぺリオスと現場の監督らと話し合って打ち合わせればいい』
 『了解しました』
 アエネアスとイリオネスの打ち合わせが終わる。
 彼らの今日が暮れていった。

 船団の者らがプトロトウムの停留の浜に停留して三か月。
 朝が明ける、船団の者ら一同は、浜での日暮らしに慣れてきている。
 イリオネスの率いる作業隊が出発していく。
 港湾の作業隊は今日から休日である、オキテス隊長はイリオネスに同道していく、彼らの今日が始まる。
 ぺリオスの館に着く、ぺリオスが彼らの到着を待っている。
 二人の現場監督、イリオネス、オキテス、港湾の現場監督二人が加わって、今日の予定を打ち合わせる。
 ぺリオスが一同に声をかける、用件を伝える。
 『諸君!解ったな。そう言うことだ。イリオネス軍団長を総責任者として、明日、午前半ば頃からいつもの浜で完了完成祝いを盛大にやろう!その準備方及び催行をよろしく頼む』
 『了解しました』
 一同が返事を返す、ぺリオスが言葉を継ぐ。
 『会場の設営には港湾の作業に携わった者ら全員がこれに当たる。城壁構築の作業現場は、今日は午前中で作業を終わらせて休ませる。その方が君らも明日の準備、段取り、手配に集中して事に当たれる!以上だ』
 『おう!』『おう!』
 ぺリオスの言う言葉を耳にした者らが喊声をあげた。