港湾工事の完了完成の祝宴を終えて一夜が過ぎる、プトロトウムの朝が明ける。
ぺリオスの館の門前の広場にぺリオス配下の者らが集まっている、アエネアスの船団の者らが隊列を整えて到着する。
ぺリオス配下の者らが船団の者らを迎える、彼らは、昨日の祝宴の興奮がさめてはいない、到着した船団の者らを両の手を広げて迎える、肩を抱いて昨日の感動を語り合う。
今日の支度を整えたぺリオスが姿を見せる、門前に集った者らの交歓風景に見とれる、工事現場の監督らが、アエネアスとイリオネス、そして、パリヌルスら隊長連、今日はオロンテスが彼らについてきている、彼らがぺリオスを囲む、朝の挨拶を交わす。
アエネアスがぺリオスに声をかける。
『おう、おはよう、いい朝だ!領主、目覚めはいかがかな?』
『おう、!おはよう。目覚めはいいに決まっている。昨日は祝宴の催行に手を貸してくれてありがとう。謹しんで礼を述べる』
『謹しまなくていい。俺らも久しぶりに充分に楽しませてもらった。いい祝宴であった。お前も俺も感動感動であったな』
『そうであったな。あの頃以来の久しぶりの感動であった。お前に感謝感謝だ』
ぺリオスがアエネアスの傍らにいるイリオネスらと目を合わせる。
『イリオネス軍団長、祝宴の催行に関して大変に世話になった、ありがとう!厚く礼を言う』と言って、目線をパリヌルスらに移す。
『君らにも厚く礼を言う。パリヌルス隊長、ありがとう!』
『オキテス隊長、ありがとう!』
『アレテス隊長、ありがとう!』と言って、手をさしのべて握手を交わす。
オロンテスと顔を合わせる。
『おう、オロンテス隊長と呼んでいいのかな。久しぶりだ、元気そうだな。このたびはたいへん世話になった、このうえない旨いパンを祝宴に参加している者ら全員分を焼いてくれた、その労に深く感謝している、熱く礼を言う。ありがとう』
ぺリオスは、オロンテスに礼を言い握手を交わてす、祝宴の催行に労を尽くしてくれた者らに礼を言い終える。
続けてぺリオスが船団の者らに体を向ける、口を開く。
『アエネアス船団の諸君、このたびの祝宴催行にいろいろ世話をしてくれました。ここに領主として心から一同に礼を言う!ありがとう!』
門前に集っている一同から盛大に拍手が沸く。
イリオネスがぺリオスに言葉をかける。
『ぺリオス領主殿、私らもこの祝宴を大いに楽しみました。ありがとうございました』
門前の広場のにぎやかさに気がついたアンドロマケが姿を見せる、一同が拍手をもって迎える、遠慮の風情を漂わせてぺリオスの傍らに立つ、口を開く。
『アエネアス殿、このたびは祝宴の開催にたいへん世話になりました。この上ない盛会でしたね。本当にありがとうございました。謹んでお礼を申し上げます』
『おう、アンドロマケ殿、そのように丁寧な礼を言わなくていい。俺ら一同も大いに楽しんだ』
『そうですね、過ぎたあの頃を思い出しました。ありがとうございました』
祝宴催行の謝礼の交歓が終わる。
工事現場へ出立の頃合いにさしかかっている、ぺリオスが終結している一同を見わたした。