つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

道案内

2013-11-13 12:05:30 | 日記

しばしば、いや、しょっちゅう、人から道を尋ねられる。

老若男女を問わず。というか洋の東西を問わず。

かつて、旅行先のニューヨークでリトル・イタリーをぶらぶらしている時、明らかにネイティブの黒人の方に、

「刑事裁判所はどう行けばいいんだ?」

と聞かれたこともあります。

俺に分かるわけないじゃん。てゆうーか、まわりに掃いて捨てるほど地元民らしきニューヨーカーがいるのに、何故、敢えて俺?

「I don't know. I'm a tourist.」

と言えば済むところを、

「Sorry, I'm sorry. Very sorry much. I don't have a map.」

構文的にも内容的にも意味不明の謝罪をしまくる私。

 

私は大江戸線から丸の内線を乗り継いで出勤しているのですが、今から書くのは今朝の丸の内線での出来事。つまりほんの4時間ほど前のこと。

すらっとしたモデル体型の、やたら目を惹く美人(おそらくアメリカ人)が英語の地下鉄マップを見ながらなにやら困っている様子。

日本男子として困っている美女を放っておくことはできぬ、とは思わなかったけれど、あまりに美人なので私の目はしばし彼女に釘付けに。

ふと目を上げる彼女。

絡み合う私と彼女の視線。

にっこり笑って(どーして外国の方ってヒトに話しかけるとき、あんな人懐っこい笑顔が瞬時に作れるんでしょーね)、

「This Train Shinjuku ?」

と彼女。

それくらいの英語は分かりますぜ。お嬢さん。ずいぶんお困りのようじゃねーですかい。

しかも尋ねられた時、電車は既に西新宿。

「Yeah,of course ! Shinjuku is next station.」

まるで英語ペラペラであるかのように答える私。

「Thanks !」(&天使のような笑顔)

と彼女。

 

ここで止めときゃ良かった。今から思えば。

もうすぐ新宿に着くし。時間的には30秒くらいだし。それくらいなら私のつたない英語でも国際コミュニケーションが可能じゃないか、と。あわよくば、国際Love Affairも可能なんじゃないか、と。

はい。すいません。身の程知らずでした。以下、英語に(全く)自信がないので全編邦訳して(モデル系)美女と(日本男子を代表する)私の会話をお届けします。

私:旅行ですか?

彼女:ええ。ともだちが日本にいるので。

私:新宿で待ち合わせですか?

彼女:いえ、新宿で乗り換えて東京駅まで行きます。東京駅の●●●●(※以下、残念ながら聞き取れず)で待ち合わせなんです。

私:だったら、新宿で乗り換えなくても、この丸の内線で東京まで行けますよ。

彼女:ありがとう。でも●●●●が●●●●だから●●●●だとしたら●●●●ですよね?(※再び聞き取れず)

私:・・・そうですか。・・・・いい天気ですよね(※何を言ってる、俺!)。

彼女:そうね。あ、あなたなら知ってるかなぁ? ●●●って●●●で●●●の●●●●が●●●●でしょ。●●●●●●●(※こら、その機関銃みたいにペラペラ動く口閉じんかい!日本男子は寡黙で慎ましやかな女性が好みなんじゃ!)

私:はい。私は今年で49歳になります。職業は弁護士です。私は少年ではありません。

彼女:●●●●●●●●●●●●●●●●(すいません。もはや一語も聞き取れず。笑顔のままで哀れな子羊を見るようなその目つきを止めんかい!)

私:そうですね。私の事務所は四谷三丁目にあります。四谷警察署の隣です。

 

・・・・・・この時点で、電車は既に四谷三丁目に着いてるし。

おいおい、新宿で乗り換えるっていう話はどーなったのよ?

 

私:Have a nice trip !

彼女:(天使のようなとろけそうな笑顔で)Thank you ! bye !

 

 

俺に道を尋ねるな!

 (I have lost my way.) 

 

PS;今見たら、この投稿の下に広告が。「英語契約は経験豊富な弁護士に」

   こら、goo ! ケンカ売ってんのか?