つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

特定秘密保護法案

2013-12-05 19:30:02 | 日記

参議院特別委員会で強行可決されて今晩中にも本会議通過しそうな勢いですな。

日本弁護士連合会は公式に反対声明を出してるので、ここで私一人が

「まぁ、いいんじゃね?」

とか言ったらミズノヒロシくん事件の再来になりそうですな。しかも今度は唯一話しかけてくれる「ミズノヒロシくん」もいないし。抹殺されちゃうかな。別にかまわないけど。

 

内容的には難のある法案だと思いますが、それより、この法案を取りまく日本という国のヒステリックな喧噪の方が興味深いです。

裁判所から「違憲無効」とか「違憲状態」と叱られまくってる選挙で選ばれた議員連中の野次と怒号と罵声と強行が入り乱れる中、衆議院では賛成票を投じた一部野党が参議院では臆面もなく反対を叫んでみたり、今までさんざん「やらせ」や「スポンサー様のご意向最優先」の報道をしてきたマスコミが臆面もなく「国民の知る権利」の守護者に変貌したり。

 

あのさ、こういう議員を選んだのも、こういうマスコミを育てたのも、全部、あんたら(含む、私)国民なんだからね。

「その国の議会とマスメディアを見ればその国の国民のレベルが分かる」

は正論だと思うな。

今の国会とマスコミの姿は子どもたちには見せられないでしょ。恥ずかしくて。

「相手の話をちゃんと最後まで聞きましょう。自分と意見が違っても相手の意見を尊重しましょう。そして多数決で決めた結果には従いましょう。」

って学校で教えてんじゃないの? 

 

いいじゃん、強行採決したけりゃさせてやれば。

特定秘密保護法がホントに天下の悪法で廃止すべき法律だったら、次の選挙で「とにもかくにもわが党は特定秘密保護法を廃止します。それ以外に公約は特にありません。」って政党と候補者に投票すればいいじゃん。次の選挙前に誰かが特定秘密保護法違反で逮捕されたら徹底的に憲法違反を主張をして最高裁の判断を引っぱり出せばいいじゃん。

多数決民主主義(と立憲民主主義)って、そういうものでしょ?

 

何人かの方から

「特定秘密保護法案、どう思います?」

とご質問をいただいたのでこの場を借りてまとめてお答えします。

聞くに堪えず。見るに及ばず。語るに落ちる。