つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

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怒りの所在⑤~としまえん問題~Fight!

2020-09-12 21:31:00 | としまえん問題

前回(といっても今日だけど)の投稿の最後に、

「次の行動プランは次の記事で説明する」

と書いたら、「早く!」「じらさないで!」とDMが矢のように・・・

いや、焦(じ)らしてる訳じゃないんだが。

すみませんm(__)m(←結局、あやまる)

以下は私が思いついた次の行動プラン。

著作権は放棄するのでコピペするも、シェアするも、RTするもOK。

というか、【拡散希望】

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としまえん問題について西武さんや伊藤忠さんやワーナーさんに「法的な強制力を持ったアクション」を起こすことは今のところ無理だ。何かとんでもない違法行為のような爆弾ネタでも出てこない限り。

がっかりされるかもしれないけど、それが現実。

不買運動とか、社長にお手紙書くとか、平和的な抗議活動はもちろんできるけど、西武さんも伊藤忠さんもワーナーさんも、その程度の反対運動は当然、想定内。痛くも痒くもないだろう。

だったら、(理念的には主権者である)私たちが東京都さんに対して行動を起こすべきだと私は思う。

何故、練馬区さんじゃないのかって?

いろんな練馬区の議員さんや関係者のコメントやお話を聞くにつけ、今回の「ハリポタ施設プロジェクト」では練馬区は徹頭徹尾、蚊帳の外、刺身のツマみたいな存在だったように思えるからだ。

ケンカでも戦争でも、相手の大将を放置して三下や足軽を痛めつけたって時間の無駄だ。

東京都さんが唯一の大将かどうかはさておき、「ハリポタ施設プロジェクト」で重要な立場にいることは間違いないだろう。

だって、ほら。

「ハリポタプロジェクトまとめたのは僕です!」と自慢ツィートしてたのも「東京都議会議員」だったでしょ?

としまえん跡地にできる練馬城址公園も管轄は東京都だし。

さらに言えば「としまえん」は現在、東京都の避難場所として指定されているし。

長くなった。

こっから本題。

「としまえん(豊島園)」は現在、東京都の避難場所に指定されている。

指定されている区域面積は228,116㎡。避難有効面積は97,668㎡。

避難地区の割当は春日町1丁目の一部、貫井1~5丁目、向山1~4丁目、中村1~3丁目、中村南1~3丁目、中村北1~4丁目の全20町丁数。

避難計画人口は63,669人。一人あたりの避難有効面積は1.53㎡。最遠距離は1.9km。

「としまえん」(以下、東京都の避難場所指定表記にあわせて「豊島園」)は閉園後、現在はすべての入口が閉ざされ、解体撤去のための重機が搬入されている。

つまり、

スタジオ・ツアー施設の建設が終わるまで、豊島園は避難場所として事実上機能しない

と思われる。

ところが。

現状、豊島園に代わる代替避難場所の案内はどこにも出ていない。

ある方が調べてくれたが、上記避難対象地区の方々に個別の案内もされてないらしい。

ところで。

東京都震災対策条例によれば、都民は、

「地域の安全性について常に監視し、自身に対して危険性のあるものについて知事に意見を述べること」

ができる(43条1項)。

それどころか、もっと直接的に、豊島園に対する避難場所の指定(とその指定が現在、事実上、機能しなくなっており、上記避難対象地区の住民には代替避難場所の案内すらされていないこと)について、

「知事に意見を述べること」

もできる(同2項)。

そして都知事はこうした都民の意見を聞いたときは、

「これを施策に反映するよう努めなければならない」

とされている(同3項)。これ自体は単なる努力規定で、「いや、反映するように努めましたよ」と言われてしまえばそれまでだが、それでもないよりましだ。

さらに、東京都震災対策条例施行規則23条では、

「避難場所は周辺の市街地構成から大震災時のふく射熱に対して安全な面積を有する場所であること」

「避難場所内部には震災時に避難者の安全性を著しく損なうおそれのある施設は存在してはならないこと」

と定められている。

「としまえん」を潰して作られるスタジオ・ツアー施設の敷地は「豊島園」の避難場所の一部を構成するのか?そうでないのか?

新しく整備される練馬城址公園エリアが避難場所になることは間違いないだろうが、計画上、上記規則で定められた「避難場所」としての要件は満たしているのか?

跡地半分をスタジオツアー施設等に取られることで「一人あたりの避難有効面積」は縮小しないのか?

そもそもスタジオツアー施設等の工事が終わるまでは「としまえん」跡地全体は一般人は立ち入りできないはずだが、その間に大地震が起こったら避難計画人口63,669人はどこに逃げればいいのか?

その手当はできているのか?

仮に手当てができているとして、「としまえん」のゲートが閉鎖されて2週間近くになるというのに、何故、こうした点について対象地域住民にちゃんとした説明がされていないのか?

今、この瞬間に大地震が起こったら、63,669人はどうなるのか?(と書いてるそばから宮城沖で地震だ!)

こういった点をひとつひとつ指摘したうえで、送るのはあくまでも「知事に対する意見」だから、たとえば、

「避難場所内に大容量の水を貯留できるプールがあるのは有益だ。だからとしまえんプールの存続を」

とか、

「避難場所内の樹木は周辺の火災から避難してきた住民を守ってくれる。だったら豊島園に現在生えている樹木はそのほとんどを残すべき。ワーナーさんは『必要に応じて植樹する』と言うが、植樹した木が成長する前に火災が起こったらどうするのか」

とか、

「ハリポタ施設は練馬城址公園が避難場所として使用される際、内部に住民を迎え入れられるのか?だったら耐震強度の万全な建物を『金を惜しまず』造らせるべきだ」

とか、

「そもそも30年後にハリポタ施設を撤去して練馬城址公園を完成させるのであれば、30年待つ必要はない。明日、大地震が来るかもしれないこの地震列島においては、目先のインバウンド収益より都民の命のほうが大事だ。」

とか、

「小池都知事は新型コロナ感染予防のために、飲食店などに営業自粛を強く働きかけた。経済より都民の命を優先した英断だ。その英断がハリポタ施設において何故できないのか。」

とか、

「小池都知事の口癖は『ワイズスペンディング』(賢い税の使い道)。としまえんを潰した跡地に30年間ハリポタ施設を建てるより、我々都民の税金をもっと有意義に、我々の命のために使うべき。」

とか。

要するに、あなたの「としまえん跡地」に対する思いを「避難場所」「防災」にかこつけて、表現を変え、内容を変えて、「意見」として都知事に送りつけよう。

都知事は条例上、その「意見」を読まないわけにはいかないはずだ。

意見に目を通すこともなく黙殺したとしたら、それこそリコールものだ。

しかも。

都知事への意見に締め切りはない。

(ただ、都議会が9月18日から始まるので、その前に一発ドカンと意見書を送っておきたい。)

「避難場所に関する意見」であれば、いつまででも(ハリポタ施設が建ってしまった後だって)言い続けられる。

法的根拠に基づくものである必要も特にない。

私はこう考える、私の子どもはこう考える、で全然OK。

東京都のHPでは「意見は手紙、Eメール、FAXで」とある↓

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/iken-sodan/tominnokoe/

ある都議会議員の先生も

「意見は、あらゆる角度から届けた方がいい。都のHPからでも直接要望書を届けるでもいいし、住民で質問状を出してもいい」

と仰っていた。

都民の皆さん(今回は「東京都民」に限定だ)。特に、「豊島園」を避難場所として指定されている、春日町1丁目の一部、貫井1~5丁目、向山1~4丁目、中村1~3丁目、中村南1~3丁目、中村北1~4丁目に住んでいらっしゃる方。

「としまえん跡地の避難場所としての利用」に関するあなたの意見を都知事に送り続けよう。

意見を送るときは、手紙であれFAXであれEメールであれ、必ず、

「東京震災対策条例43条1項2項に基づく東京都知事への意見」

と明記を。

でないと、関係部署に回送されて黙殺されるかもしれない。

そして、意見の最後には

「東京都震災対策条例43条3項に基づき、東京都知事は以上の意見を速やかに施策に反映されることを強く希望する。」

と一言添えて。

あと、必ず、住所と氏名を。捺印はいらないだろう。

匿名やペンネームでの意見は100%黙殺される。

勇気を出そう。 


10通や20通では何も変わらないかもしれない。

でも、毎日100通の意見書が届いたら?

毎日、都のHPに100件の意見が寄せられ続けたら?

都民ファーストさんは与党という数の論理で「としまえん」を僕らの知らないところで、僕らが納得していない何かに造り変えようとしている。

日本は民主主義国家だ。

原則、数は力であり正義だ。

だから政治家は「数」を無視できない宿命を負っている。

相手が数の論理で僕らの大切なものに手を付けようとするなら、僕らも数の論理でその手を払いのけるべきだ。

都議会議員が、都知事が、

「これ、ちょっと、ヤバいんじゃないか?

西武さんとかワーナーさんとか伊藤忠さんとかの顔を立ててたら、次の選挙で自分は落選しかねないんじゃないか?」

と思えるだけの数の意見を。

意見書の書き方は自由だ。

定められた形式もない。

ただし、過激な表現や都知事を罵倒したり脅したりするのだけはNG。

としまえん行動規範を思い出してほしい。

紳士的な表現で、論理的に、あなたの「としまえん跡地における避難場所についての意見」(「感想」ではない)を書こう。

意見書を送ったら、できれば、他の人の参考になるようにWEBで公開してください。

別に恥ずかしがることはない。

てか、誇りをかけた戦いに恥ずかしいもカッコ悪いもあるか。

公開用のWEBはいろんな人が既に作ってくれている。

たとえば、

https://seesaawiki.jp/toshimaen/

https://note.com/shirasu_eldorado

https://toshimaen.1net.jp/?1599912012906#id535543

https://toshimaen2020.jimdofree.com/

 

「どうせやっても無駄だから」と何もしないことは、

「どうせ人間、死ぬんだから」と生きるのを止めることと同じだ。

僕らは、生まれ方と死に方は選べないけれど、「生き方」だけは自分で選ぶことができる。

選びたいのは、「声を上げる自由な生き方」か?

それとも「黙り込んで従う生き方」か?

 

 

 

 

 


怒りの所在④~としまえん問題~

2020-09-12 13:52:18 | としまえん問題

としまえん問題、続く。

 

最近の当ブログを読んでくれた、「としまえん」とはあまり関係のない古い知人から、

「平岩さんって、共産党系の人だったんですね。」

と言われました(爆笑)。

 

え? 共産党系? なんで?

単に大好きだった「としまえん」が閉園して、ハリポタ施設が来ることになって。

寂しくて仕方ないから色々、自分なりに調べたり詳しい方に質問したりしてるうちに、どうもこれまでまったく説明されてこなかった経緯にきな臭い匂いがプンプンしてることに気づいて(この辺の話は9月8日投稿の「としまえん問題とは」を参照されたい)。

それよりなにより「としまえんを広域防災拠点にする」という誰も異を唱えようのない目的が、いつの間にかクニャクニャに骨抜きにされたとしか思えず。

しかも我が家は「としまえん」から徒歩5分。万一、大震災とか起こったら、嫁と子どもたちを引き連れて「としまえん」に避難する以外にない立場だったりする。

そういう立場の私が、

「おーい、東京都さんと練馬区さんと西武さん。

なんだかちょっと、おかしくね?」

と声を上げることのどこが「共産党系」なんだか。

 

なんで、この国はとにかく公権力に文句言おうとすると途端に「政治的で鬱陶しい奴。共産党だ」というレッテル貼りたがるんだろ。

太平洋戦争中の共産党狩りっすか?

何時代に生きてんだか。今21世紀だよ。あと、令和。

ちなみに、共産党に限らず私は自民党も公明党も立憲民主党も都民ファーストも「政党として」支持したことは一度もないし、これからもたぶんそうだ。

てか、このブログ読んでれば分からないか?それくらい。

安倍ちゃんのマスク問題とか、めちゃめちゃ弁護してるじゃん、俺。

 

まぁ、レッテル貼りたい人は貼ってください。

他人が貼ってくださるレッテルとか、どうでもいいし。

 

閑話休題。

 

私の「としまえん問題」に対する立ち位置は上に書いた通りだ。

「としまえん閉園、断固阻止」でもなく、

「としまえんの樹木を守ろう」でもなく、

「プールの存続を」でもない。

そのどれも実現できれば心から「よかったね!」と思うし、そういう目的で頑張っている方々の活動については、それが違法行為だったり私の譲れない信条に抵触しない限り、全力で応援する(現にしてる)。

私自身は、樹木を切り倒され、プールを潰され、巨大なハリポタ施設が建てられたとしても、ちゃんとした手順、ちゃんとした説明、「広域防災拠点」という譲れない目的をちゃんと実現してくれるんなら、「としまえん」を思い出として受け入れることになんの抵抗もない。

樹木を残したり、プールを残したり、スタジオツアーの建物の構造を変えることで現状の計画より広域防災拠点の機能強化につながるんなら、誰がどう考えたってそうすべきだろう。

そういう疑問点が何一つ解決しておらず、事業者さんからも東京都さんや練馬区さんからもしっかりとした説明がなされていない現状では、少なくともハリポタ施設建設工事は止めるべきだと思う。

私の言ってること、おかしいか?

「もう、契約で決まったことですから」とかくだらない反論は却下ね。

あと、

「我々を信じてくれませんか」とか、もはや宗教か!って突っ込みたくなる説得も却下。

だって、目先2年3年の話じゃなくて、この先30年(ハリポタ施設は30年間限定営業なので)の話だよ。

30年後っていったら、高い確率で私はこの世にいない。

子どもたちや孫たちの時代だ。

だから、ちゃんとした「広域防災拠点としての機能を備えた練馬城址公園」を作って次世代に受け継がせることは私たちの世代の義務だ。

「ハリポタ施設造ったら、インバウンドでお金たくさん儲かりますよ」(by おそらく国交省を含む政治家さんたち)

とか、

どーでもいいから。

 

そういう僕らや子どもたちの人生数十年の問題を棚に上げて、たかだか目先30年のインバウンド収入に飛びついた近視眼的な一部の議員とか区長とか知事とかが、

「西武さんと伊藤忠さんとワーナーさんという民間事業者同士の契約でございますから」

とお題目唱えつつ、

「ハリポタ誘致の責任は自分たちにはないけど、ハリポタ誘致の手柄は自分たちのおかげなんだぜぃ(だから貧乏遊園地を世界的なスタジオツアーにしてもらった練馬区民はありがたく思え)」

とドヤ顔して、私の大切な思い出や生活に踏み込んで来るのがたまらないのだ。

あぁ、腹立つ。

 

たまたま今回は、その「権力者たち」が自民党とか都民ファーストという政党に所属している議員や区長、知事だったというだけの話で、別に、彼らの所属政党が共産党だったとしても私の怒りや行動は同じだ。

「時の権力者に歯向かう奴は全部、共産党系。政治的な活動してる奴って胡散臭せー。」とか。

どういう洗脳教育受けてきたんだ?

って思う。

 

練馬区と東京都に対する陳情が一段落したので、次の行動プランを説明しようと思ったけど、長くなったのでそれは次の記事で。