【2021年10月27日(水)】
練馬から浜松まで、一般道のルートは大きく分ければ2つだ。
(まちぽ https://machipo.jp/ より)
環八を南下して、瀬田の交差点から国道246号線に入って西を目指すルートと、瀬田の交差点を越えてもう少し南下して国道1号線(第二京浜)を西に向かうルート。
Google Mapsで経路検索すると246号線ルートを案内してくれるのだけれど、今回、僕は国道1号線を走ることに決めた。
246号線ルートは以前、山中湖に行ったときに走ったことのある道だし(但し、帰路だが)、御殿場を越えて更に西、本州の最西端さえ越えて九州までいくのなら、大昔からの日本の大動脈・東海道を走った方がいいような気がしたから。言うまでもなく、国道1号線はかつての東海道だ。
9時15分、練馬発。
ところが世田谷区八幡山のあたりで早くも雨が降ってきた。
開店前のヤマダ電機テックランド東京本店さんの1階駐車場にオートバイを停めさせてもらい、早々にレインウェアを着て、グローブも防水仕様の雨天用のものに替えた。念のためにブーツカバーも装着。
国道1号線に入るとすぐに東京と神奈川の都県境、多摩川だ。
多摩川を越えるあたりから雨は本降りになった。冷たい水滴が容赦なく身体を叩く。
ツーリング初日から。
まったくついてない。
ついてないけれど、
「自分は不運だ」と思った瞬間に自分の不幸は確定されてしまう
と思っているので、「いや、レインウェアとかちゃんと準備しといてよかった」と我が身の幸運を噛み締めて走る。
箱根駅伝ファンの人は当然、ご存じだが、国道1号線を西に向かうこのコースは箱根駅伝のコースでもある。僕が国道1号線ルートを選んだのは、2ヶ月と1週間後に箱根駅伝の選手たちが走るコースを自分のオートバイで走ってみたかったからだ。
つまり、ミーハーということ。
それがなにか?
藤沢あたりで雨は止んで、雲の隙間からは青空も見え始めた。ほら。やっぱり僕は運がいい。
毎年テレビで見ている箱根駅伝第5区を登り切って、更に進むと
「国道1号最高地点874m」
場所的には芦ノ湯のあたり。
芦ノ湯から一気に坂を下り、芦ノ湖を右手に進むと箱根峠。この先はもう静岡県だ。
箱根峠と足柄峠から東が「関東」、西は「東海」。
東海地方に入って最初の大きな町は三島市。
その三島市から見た富士山をどうぞ。
雨に降られたり、箱根駅伝コースを堪能したりしていたので、予定より遅く静岡市に入った。まぁ、何の拘束力もない予定だからどうでもいいのだけれど。
市内江尻町にある稚児橋のたもとに威風堂々とした河童の像が↓
ウチの事務所のバイトのMさんのご主人一平ちゃん(仮名)は、かつて、とある水門で河童を見たことがある、という。
一平ちゃん(仮名)への土産話にわざわざ300mほど引き返して河童像(威風堂々)を撮る。一平ちゃん(略)、見てる?
そうか。こんなことばっかしてるから、どんどん予定より遅れるんだな。まぁ、なんの拘束力もない・・・(以下、略)。
それにしても、「いちろんさんのでっころぼう人形」って何だ?
これだ↓
(まちぽ https://machipo.jp/ より)
・・・なんか、怖い。
日没直前にようやく今日の目的地、日本平パークウェイに着いた。
バイク乗りの間では「富士山と茶畑のコラボが素晴らしい絶景ワインディングロードの穴場」として有名な所だ。
少し薄暗くなってきてたけど、はい、これがその穴場の富士山(と茶畑)。
自分でも行ってみたい人は、取りあえず、日本平パークウェイを目指そう。
草薙側からも清水側からもアクセスできる。パークウェイの頂上にある日本平ホテルのすぐ脇に「旧道」と書かれた脇道がある。「日本平さくら通り」と名付けられたこの旧道を下って行く途中に、この茶畑は広がっている。
パークウェイの本道を走っていてもこの風景には出会えないのでご注意。
結局、だらだら道草食ってたら、今日の宿泊地浜松に着いたのは陽が完全に暮れた19時過ぎだった。
10時間近く、オートバイに乗っていた計算になる。その割に走行距離はたいしたことなく319.3km。
しかしお尻は痛い。
さて。明日も元気で。