第28回。
とうとう東京の西の果て、奥多摩町へ。
この記事を書いているのは9月21日だが、実は前日の20日(金)に行って参りました。
天気予報では週末の三連休は雨模様とのこと。おまけに21日からは秋の全国交通安全運動も始まる。白バイのお巡りさんたちにとっては稼ぎ時・・・いや、取り締まりも厳しくなるうえに、今回、目指す奥多摩周遊道路と奥多摩湖はコーナリングを攻めることに(無駄に)命を賭(と)されるライダー達が大挙して押し寄せる「峠のメッカ」でもある。
全国交通安全運動の最中に、無謀なコーナリングでカーブを曲がりきれずに対向車線から突っ込んでくる阿呆に巻き込まれるのはごめんだ。
という諸々の週末事情を控えた金曜の朝。
それは、
快晴!
さっそく秘書ちゃんにLINEを送る。
「青空なので西へ行きます!
夕方には事務所に戻ります(予定)!」(原文ママ)
ついでに予約していた歯医者のキャンセルの連絡もお願いする。
うむ、これでもう思い残すことはない。
というわけで、五日市街道を一路、西へ。
第25回「あきる野市編」で行った武蔵五日市駅の正面を左折して檜原街道(都道33号)に。
十里木の二又を左手に進んで橘橋の手前で檜原村に入る。
橘橋も左に進んで上川乗あたりまで来るととにかく寒い。
道路横に設置してある温度計の表示は15度。
じゅうごど?
時速50kmくらいで走ってるので体感温度は2度くらいの計算だ。こりゃ寒いはずですな。クソ油断してメッシュの夏用ジャケットとか着て来ちまった馬鹿がここに一人いるし。
馬鹿は上川乗の二又を今度は右手に進んでようやく奥多摩周遊道路へ。
命知らずのやんちゃ坊主どもが突っ込みたがるコーナーが延々と続きますが、さすがに平日なのでバイクの数は数えるほど。
たまにすれ違う反対車線のライダーと手を振って挨拶交わしたりする余裕もあり。
うむ。おーとばいって、やっぱ、いいのう。
途中の休憩所というか駐車場みたいなとこで奥多摩の風景を撮ってみました。
はい、これ。
信じ難いでしょーが、これ、東京都です。
右下に目的地の奥多摩湖も見えてます。
さらに九十九(つづら)折りの峠道を走って、ようやく奥多摩湖に到着。
湖面の深いエメラルドグリーンが怖い。
湖面のグリーンと真紅の橋の対比が、これまたタマランチ会長!(古い)
この奥多摩湖、正式名は小河内(おごうち)貯水池。
その名の通り、小河内ダムに堰(せ)きとめられた水でできたダム湖である。湖底には小河内村の集落と田畑が沈んでいる。
小河内村がダムに沈みゆく過程については石川達三の「日蔭の村」が詳しい。興味のある方はどうぞ。
泣けます。
帰途は青梅街道を東に向かうことにする。
新宿の大ガード西交差点から始まった青梅街道はこんなとこまで来てます(終点は更にこの先の甲府市酒折山崎三差路)。
ひたすらひたすら青梅街道を走って、新宿大ガード西交差点から新宿通りに入れば事務所までは一本道だ。
途中、「関東の駅百選」にも選ばれた奥多摩駅に寄ってみました。
東京で最も西に位置する、最も標高の高い駅。
なにやらアルプスの少女ハイジが出てきそうな佇(たたず)まいだが、ここも断じて東京都です。
さらに「奥多摩ツーリングで泊まるなら是非!」とSさんが薦めてくれた「はとのす荘」
・・・を過ぎたあたりから、やたら目につくようになった
「へそ饅頭本舗」
の看板。
奥多摩名物だという。
本舗だという。
ホンジャマカの石ちゃんも「まいう〜」と感動したという(色紙が飾ってあった)。
これはもう、(仕事サボったお詫びに)秘書ちゃんたちへのお土産に買って帰らねばなるまいアルマーニ。
8個入りを買ったら、蒸し立てを一つ、オマケにくれた。
蒸し立てなのでその場で直ちに食う。
これが、なんとバカうま!
売店の横には「へそのを観音」まで祀られている。
しかし、いったいどんなご利益が?
へそのゴマ取ってもお腹が痛くならないとか、雷が鳴ってもへそを隠さなくても大丈夫とかか?
もしや、臍帯血治療の発展祈願とか?
ぜったい違うな。
ちなみに、へそ饅頭本舗は奥多摩湖から24km、新宿まで50kmを残す場所にある。
「へそまん」の文字と語感にそこはかとないエロティシズムを感じるのは俺だけっすか?
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