水仙は「惑星」を吹くラッパなり あきオジ

なぜか、ラッパと言えば
「惑星」

あのスケールの大きな
冒険に満ちた音の重なり

ホルストは一曲しか残さなかったとか
それだけに燦然と輝いている。

青森の老婆が見上げる白木蓮 あきオジ

白木蓮は青森の思い出
朽ち果てた家に住む
老婆

その家の白木蓮が堂々として
気持ちよかった。

そのぶん
老婆が惨めに見えた。

菜の花の海を渡る鳥もあり あきオジ

昭和記念公園も菜の花の季節です。

握り飯両手ではさむ梅の里

子どもが大きなおにぎりをにぎる。
そんな風景も珍しくなりましたね。

小さな思い出が見えなくなる。
そんな年代に入りました。

梅咲いて長屋と長屋をつなぎけり あきオジ

高尾梅里を訪ねました。
けっこう売店もあり
人が出ていました。

川沿いに梅が植えてあるのですが
川の周辺は懐かしいような長屋風の家などが並んでおり
日常生活そのままが風景の中に溶け込んでいました。

布団を干したり
洗濯物を吊るしている風景が梅とまぜこぜになっていると
日本人の美意識をそのまま見ているようで
ちょっと嬉しくなりました。