あの川の畔でゆかし桃の花 あきオジ

何もない
里山の風景
窓を開け
春の風を受け入れる。

そんな風景が広がっている。
そんな風景があったことを忘れていた。

午後１時金柑の風吹き抜ける あきオジ

「カタクリの里」に出かけました。
出かける時、気温が低く
コートを着てこなかったことを悔やみましたが
昼前には太陽も顔を出し
そこそこの陽気になりました。

カタクリも今日が最後らしい
力強さがありません。
でも、カメラマンを十分に楽しませたと思います。

つつじも咲き
桃も咲き

櫻の出番ですが
少々大げさ
過剰になりすぎています。

あの子には春は背から声掛ける あきオジ

春を追い掛ける子もあれば
気づかない子もいる

そんな子に春は背から声を掛ける。
そんな風景ですね。

水仙が並びし小川に水戻り あきオジ

昭和記念公園の池と流れ込む小川の工事が行われていました。
水が流れない小川は川ではないですね。

水が流れ始めると
周囲の景色も生き生きしてきます。

今は水仙が咲いています。
黄色であっても品種によって微妙に色合いが違います。
どの色合いも素敵です。

きれいすぎて不気味
そんな表現もありそうです。

自己主張が強く
姿も美しいけれど
儚げがない花は日本人の真ん中には
入らないのかもしれません。

袴にて電車に乗りこむ女子大生 あきオジ

卒業式の季節ですね。
卒業証書と花束を無造作に抱えて
電車に乗り込む女子大生
これから祝賀会でしょうか。

でも、これから新しい生活が始まります。
上手に新しい職場に溶け込み
人間関係もそこそこに運んでほしいと思います。

・・・・・・・

昭和記念公園のあちこちに椿の木があります。
点在していることもありますが
あまり注目されていません。

でも種類も多く
きっきりした色合いで
形も美しい花で
素敵です。

無垢の朝を迎える空に柳伸び あきオジ

冬は昨日と同じ
そんな気分でした。

でも春の朝は毎日新しく
昨日とは違う。
そんな実感がありますね。

その場に立って
その場の空気を感じる。
それが何よりの楽しみです。

チューリップ五百羅漢の顔で咲き あきオジ

ぎとぎとた色合いで
表情もみえない。

でも、見かたによっては五百羅漢の並んだ
景色とも見ることができる。
仏さまの座る台にも見えるし
誕生とも見えます。

昔の人は「坐禅草」とか「敦盛草」という命名をしました。
きっと、新しい時代のチューリップに
古典的な名がつけられてもおかしくないですね。