あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

相模湾車両に挟まれ光りけり  あきオジ

2010-11-13 06:40:15 | 日記
江ノ電です。
車両の間から相模湾が見える。
そんなともりだったのですが・・・

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づぶ濡の大名を見る炬燵哉  一茶

大名を馬からおろす櫻かな  一茶

(大名を見る目は鋭く、「いいところついているな」と思います。最初に大名を揶揄することの企みがあり、その状況を探して作った句のように思えますが、どうなのでしょうか。この辺りの時代感覚は芭蕉のときと違っていますね。一茶の時代は「あと少しで明治」なのです。一茶もいろいろな意味で時代の俳人だったのですね。そう思うと政治に疎くても、時代の影響をうけざるを得ない人生なのですね。)

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ころ柿の季節ですね。
でかけるタイミングを測っているところです。

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淋しさは噛めばにがき仁王像  あきオジ

2010-11-13 06:20:24 | 日記
鎌倉光照寺の墓石なのでしょうか
時代を感じます。

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こころつかれて山が海が美しすぎる  山頭火

(出家後の行乞の日々なのでしょう。心の重さと景色の明るさが対比され、侘しさがいっそう印象的になっている句ですね。素人には、表現が単純すぎて広がりが見えませんが、その前後の句を読むと、ちょっとだけ「なるほどね」になります。まだまだ、深読みできません。)

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ポケットに突っ込むほどの秋の手に  あきオジ

2010-11-12 19:07:26 | 日記
沈黙の池に亀一つ浮き上がる  放哉

砂山赤い旗たてて海に見せる  放哉

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これまで山頭火と放哉の俳句をかなり取りあげてきました。定本と言われる句集のかなりの句を取りあげました。どうにか山頭火、放哉の句に馴れる段階に来たようです。でも、最初の「これ俳句なの?」という思いと「だから何?」という疑問の答えられない不思議さが残っています。

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散歩とは言い得て妙の秋の朝

2010-11-12 07:03:39 | 日記
こんな銀杏もあるのかな?
今年は感動も半分ですね。
そんな年もあるから
美しく色づいた年は感動が大きいのでしょうね。

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くろがねの秋の風鈴鳴りにけり  蛇笏

(一度取りあげたような気がしますが、撮り寄りのこと、「昨日のことは何もない」のです。いかにも現代風のしゃれた隙のない句のように読んでしまいますが
冗談っぽく、俗の中にいる。そんな句がないか探しています。まだまだ通俗性の居心地の良さを楽しみたいですね。)

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紅葉降る橋を渡りし雲白し  あきオジ

2010-11-12 06:47:35 | 日記
まず頼む椎の木もあり夏木立  芭蕉   

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芭蕉の句は「立派なのでしょうが」そこはかと面白い以上のものはありません。私のような素人には、主題が、明確であり画像がはっきり見える句がいいですね。思えば、芭蕉の生きた長さより、自分の方が長いのですが、芭蕉の時代の成熟にかかる時間が短かったのですね。そうでも思わないと、焦った気分になってしまいます。)

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NHKの「熱中クラブ」という番組をよく見ます。
何かに夢中になっている人が集まって、熱く語り合う番組です。
鉄道ファンとかブルース・リー信奉者などが語っている表情はいいですね。
NHKに集まってくる人はバランス感覚がいい人たちなのでしょうが

世の中にはパチンコファンもいれば競馬ファンもいます。
熱中しているだけでは十分ではないでしょうが
ないより、元気でいられるかもしれませんね。

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ただじっと銀杏並木の終わるまで  あきオジ

2010-11-12 06:39:06 | 日記
林間を人ごうごうと過ぎにけり  兜太

涙なし蝶かんかんと触れ合いて  兜太

(金子兜太の句に馴れれば、面白そうですが、そこまでいくにには時間がかかりそうです。難しい漢字の多用は古典教養の代用でしょうし、季語の変わる明確な言葉を置きかえることのように思えますし、そこまで難しくすることはないでしょ。そんな感想の段階ですね。まあ、読み方がそこそこの量になったからあれこれ考えましょう。いやになったら本を閉じれば済むことなのですから。)

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あれこれ調べものがありますので来週は忙しくなりそうです。
ちょっと気を引き締めなければいけません。
一時のことです。
終わった後の楽しみを考えましょう。
当面は古本屋で江戸時代の「狂歌」を見つけることです。

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今日だけは重なり合って秋終わる  あきオジ

2010-11-11 20:25:52 | 日記
若い子らいつかわかればなれになるのですね。
だから、大いに楽しんでほしいですね。

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こがらしや頬腫痛む人の顔  芭蕉

西行の草鞋もかかれ松の露  芭蕉

(なぜか、どれを選ぶか迷うのは芭蕉です。自分の感覚に馴染むのはほとんどが名句という評価が定まった句です。それ以外の句に魅力ある句が見当たらないのです。古ぼけた掛け軸を連想するようなものが多いのです。きっと、読み方が足りないのですね。しばらく休んで読みなおしましょう。これって、俳句の特徴だと思います。面白さを感じるとどれもこれも新鮮ですが、その気がないと、「なにこれ?」で終わってしまうのです。)

息白く火を焚く朝の無駄話  あきオジ

2010-11-11 18:32:17 | 日記
昭和記念公園の銀杏です。
この銀杏を見ると一年が終わったような気分になります。
そんな単純さでいいのでしょうか。

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わがからだ焚火にうらおもてあぶる  放哉

(懐かしいですね。「分かる。分かる」と思わず独り言。それにしてもこのような焚火は見ませんね。消防署の規制が厳しいのでしょうかね。風情がないのではなく風情を求めない時代ということかもしれませんね。)