ヤマトタケル神話と母系制社会の民俗学的考察 7 金太郎の斧鉞
米原市甲津原には叔母が男子の成人を祝う民俗習慣「叔母くれ褌/フンドシ」がある。
しかし甲津原は元来東草野谷と呼ばれる浅井郡に属した土地なのである。
2019/7/13私は長浜市に属する西黒田まちづくりセンターに迷い込んだ。
金太郎こと坂田金時が背中にかっいでいるのはマサカリであり征伐斧鉞なのである。
金太郎の腹巻は未成年者を意味し、また鍛冶職人をも意味するものである。勿論
金太郎の腹巻の「金」の文字は金属を意味しヤマトタケルの叔母
の倭姫が二年滞在した伝説の地は米原市宇賀野の坂田の宮でもある。
この倭姫は年既に長大となった『魏志倭人伝』卑弥呼ともイメージが重なる斎王だ。
『魏志倭人伝』は卑弥呼の年齢を以下の如く伝えている。
其國本亦以男子為王 住七八十年 倭國亂相攻伐歴年 乃共立一女子為王 名日卑弥呼 事鬼道能惑衆 年已長大 無夫婿 有男弟 佐治國 自為王以来少有見者 以婢千人自侍 唯有男子一人 給飲食傳辭出入居處 宮室樓觀城柵嚴設 常有人持兵守衛
「その国、本は亦、男子を以って王と為す。住むこと七、八十年。倭国は乱れ、相攻伐すること歴年、乃ち一女子を共立して王と為す。名は卑弥呼と曰う。鬼道に事え能く衆を惑わす。年すでに長大。夫婿なく、男弟ありて、佐(たす)けて国を治める。王と為りてより以来、見有る者少なし。婢千人を以(もち)い、おのずから侍る。ただ、男子一人有りて、飲食を給し、辞を伝え、居所に出入りす。宮室、楼観、城柵が厳設され、常に人有りて兵を持ち守衛す。」
◆名は卑弥呼と曰う。鬼道に事え能く衆を惑わす。年すでに長大。夫婿なく、男弟ありて、佐(たす)けて国を治める。とある。
◆後世において歳長大で鬼道を使う者は山姥の事だ。いった山姥とは何者なのだろうか?金太郎は山姥に育てられたと言われる。私には山姥とは山姥にも卑弥呼にも倭姫にも通じる通底性を感じる。米原市高溝の顔戸山には
通称、婆さん岩がある。山頂には「アミダビ遺跡」もある。その山麓には、延喜式内「日撫神社」が存在する。
米原市甲津原には叔母が男子の成人を祝う民俗習慣「叔母くれ褌/フンドシ」がある。
しかし甲津原は元来東草野谷と呼ばれる浅井郡に属した土地なのである。
2019/7/13私は長浜市に属する西黒田まちづくりセンターに迷い込んだ。
金太郎こと坂田金時が背中にかっいでいるのはマサカリであり征伐斧鉞なのである。
金太郎の腹巻は未成年者を意味し、また鍛冶職人をも意味するものである。勿論
金太郎の腹巻の「金」の文字は金属を意味しヤマトタケルの叔母
の倭姫が二年滞在した伝説の地は米原市宇賀野の坂田の宮でもある。
この倭姫は年既に長大となった『魏志倭人伝』卑弥呼ともイメージが重なる斎王だ。
『魏志倭人伝』は卑弥呼の年齢を以下の如く伝えている。
其國本亦以男子為王 住七八十年 倭國亂相攻伐歴年 乃共立一女子為王 名日卑弥呼 事鬼道能惑衆 年已長大 無夫婿 有男弟 佐治國 自為王以来少有見者 以婢千人自侍 唯有男子一人 給飲食傳辭出入居處 宮室樓觀城柵嚴設 常有人持兵守衛
「その国、本は亦、男子を以って王と為す。住むこと七、八十年。倭国は乱れ、相攻伐すること歴年、乃ち一女子を共立して王と為す。名は卑弥呼と曰う。鬼道に事え能く衆を惑わす。年すでに長大。夫婿なく、男弟ありて、佐(たす)けて国を治める。王と為りてより以来、見有る者少なし。婢千人を以(もち)い、おのずから侍る。ただ、男子一人有りて、飲食を給し、辞を伝え、居所に出入りす。宮室、楼観、城柵が厳設され、常に人有りて兵を持ち守衛す。」
◆名は卑弥呼と曰う。鬼道に事え能く衆を惑わす。年すでに長大。夫婿なく、男弟ありて、佐(たす)けて国を治める。とある。
◆後世において歳長大で鬼道を使う者は山姥の事だ。いった山姥とは何者なのだろうか?金太郎は山姥に育てられたと言われる。私には山姥とは山姥にも卑弥呼にも倭姫にも通じる通底性を感じる。米原市高溝の顔戸山には
通称、婆さん岩がある。山頂には「アミダビ遺跡」もある。その山麓には、延喜式内「日撫神社」が存在する。