城郭遺跡見学組織の危機

城郭遺跡見学組織の危機

対談者
長谷川先生の放射状縄張論に連日驚いて
おります。また長谷川先生は地元滋賀産
の人間、純然たる滋賀県人なのに近江で
は全く先生の理論に賛成する人城郭学習
に参加する人も理解する人も全くおられ
ない事に愕然としております。これは変？

長谷川
仕方のない事です。私の支持者様の特徴
は滋賀県外の人、滋賀県外から移住した
人、過去に県外に居住して滋賀に戻って
こられた人と言う傾向が表れております。
これは滋賀県民の方々が地域集団を中心
として学術よりも地域の融和連合連帯に
重きを置かれているからと言えましょう。
学朋は滋賀と言う社会を客観的に観察され
自分の学びたいと言う意志に忠実に従って
ほんの数名の貴重な方々が勉強されてます。

長谷川
したがって私の地元米原では城の勉強会
を公民館で5人ほど集ってしましようと
有志が計画されても全く地元会員はゼロ
で米原文化協会の『城歩会』は規定会員
数の5名を見たせずに悲しくも、活動停止
に追い込まれた次第なのです。

対談者
そんなの変ですよ。長谷川先生がある郡
に巨大な中世山城を発見されても山麓に
ある歴史会や歴史会は完全に私達少数の
城郭遺跡を学ぶ人々を完全に無視です。
私が地元の人に裏山にある巨大な城址を
見学して郷土の歴史を学びましょうと呼
びかけてもそんなもの存在するかと失笑
される悲しい体験を何度も何度もしてる。

長谷川
仕方のない事ですよ。現代社会とは市の
行政指導に従い運営されています。市民
の気持ちを民意と言います。民意をまと
める地域の歴史会様や会長様は活動資金
や補助金の下賜は市から求められてます。
民意。地域リダー。行政指導この三者の
おり合いや合意をコンセンサスと言います。
城歩会は現在会長が不在です。貴方と私
の2人の会員では会として認められません。

対談者
でも長谷川先生の講演や見学会を開催し
て10人ほどで勉強会をしていると他会か
ら明らかに講演の妨害や誹謗中傷を受け
る事があります。今日は遥か遠方の少数
の方が集合された貴重な講座や見学会な
のに地元の歴史会から我々の会長や事務
が言われなき誹謗中傷を受ける事があり
ます。また、こんな希少な弱い会なのに
民間少数会と軽蔑侮って集合した少数の
人に電話番号を聞き廻ったり参加者住所
を無断で撮影されたり集合した全員に向
けプレゼントを用意して私達の城郭遺跡
を学ぶ気持ちのある人々を本気で勧誘
しょうとする人の行動をみるにつけて
、私は激しく傷心致します。私は遺跡を
見学する事を目標ににしていてピクニック
会を開催しているつもりは全く無いです。

長谷川
民間の集まりや集合は民間であり公務で
はありません。従って講演や見学会妨害
を受けても公務執行妨害に該当しないの
で公的機関に認知された地域歴史会の一
部歴史会に所属する人々はその絶対的な
正義感から我々2～3人の会に集まる人々
に対して見学会や講演が開始される前に
習合された10人ほどに自分の所属する会
の優位性や正統性を正義感を持って私の
会からの脱会を進めに来訪されるのです。

対談者
昔バードウオッチングが大流行しました。
その時に、一番学者として打撃と苦痛を
味わったのは当事者の鳥類研究家や自然
観察保護員です。またバートウオッチン
グの時流に乗り台頭し名声と職を得た人
は巧妙に鳥類学者の真似をした人々です。
世の中はこれ全て数の原理数の理論です。
大衆と言う味方を付け奇妙なレコードが
爆発的に売れブームが去ると引き潮の如
く社会の人々は去っていくものなのです。
今日も寒風の中で野鳥を観察研究されて
いる人や城郭遺跡を研究調査されている
人は日本ではごく少数だと言えましょう。
私達、本物の現場を監察見学したい人は
時に冷静な、社会大観をしたいものです。

長谷川
時代は変わって行く
時代は流さるもので
平家物語にもいわく

祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久からず、
ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者も遂にはほろびぬ、
偏ひとへに風の前の塵におなじ。

『平家物語』第一巻「祇園精舎」より