いとう大の徒然日記

神栖市を今より少しでも発展させて、次の世代に引き継ぎたい!

首相の発言の重みについて

2010-02-01 14:40:40 | 国政・県政
鳩山首相が、今年6月から支給を始める子ども手当について、その親が給食費や保育料を滞納している場合に、未納部分と相殺して支給できる仕組みなどを検討する考えを明らかにしたようです。

これは、視察先の甲府市内で山梨県内の首長らからの要望を受けたもののようですが、これを実行するためには、すでに国会に提出済みの「子ども手当法案」の変更が必要とのことで、それについて担当する厚生労働省の幹部は「法案を変更するのは難しい。対応できたとしても事務作業は相当混乱する。」との見解を示しているようです。


給食費や保育料の滞納については、神栖市でも同様の問題を抱えており、これといった明確な対応策は見い出せていない状況なので、子ども手当の性質上、今回のような対応が適切かどうかは別として、払えるのに払わない親がいるというモラルが欠如している現状や、真面目に払っている人がバカを見るようなことにしないためにも、今回の鳩山首相の考えは結構なものだと思います。

あとは、これを実行できるかどうかが当然の問題ですが、一国の首相が自国のことについて公の場で打ち出したにもかかわらず、それが実行できないとなると、これは非常に大きな問題だと思います。


物理的に実行できないとすれば、軽々に発言した鳩山首相の発言の軽さ、無責任さが問題になりますし、厚生労働省の幹部の見解のように、困難だから実行しないということになると、同じく鳩山首相の発言の軽さ、無責任さが問題になるのと同時に、首相の考えよりも官僚の考えの方が優っていたということになり、そうすると鳩山内閣が掲げている”政治主導”というものは一体何なのか?政治主導で国を動かしていくための能力が、今の政治家には不足しているのではないか?ということになってしまうと思います。


しかし鳩山首相は、「そう簡単にできるかどうかは分からないが…」とも発言しているようです。

私の中では、この件に限らず小沢一郎民主党幹事長の問題についての発言も含め、「本当に発言の軽い人」「危機管理のできていない人」という印象が鳩山首相に対しては強くあります。


無責任な発言が得意のテレビのコメンテーターや評論家などならそれでも構わないのかもしれませんが、一国の首相ですから、もう少し緊張感を持って、頭を使った発言をして欲しいものだと心から思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする