今年は彼岸花が咲かない。そんな話が一時あったが、今では盛んに花茎を伸ばし真っ赤な花を咲かせている。
たしかに、昨年はお彼岸前には咲き誇っていたように思う。ちなみに我が家の彼岸花は、昨年、一昨年より10日以上遅れて咲きだしたような気がする。
調べてみると彼岸花の花芽は、地中で温度の変化を察知して花茎を伸ばして花を咲かせるという。今年は暑い日が続いたので、彼岸花は秋の訪れを知ることができず、花が遅れたのだろう。もし温暖化が進むならば、彼岸花の咲く時期はもっと遅れるのかもしれない。いや、温暖化の進行で日本の四季は消滅し、冬と夏だけになるのではないかという予測もあるようで、もしそうなれば植物分布も変わり、彼岸花はなくなってしまうのかもしれない。
日本の風景の一つが失われるとすれば悲しい思いも湧いてくる。
この温暖化の影響で発生した本市の水害。台風13号が日本列島に近づいた影響で発生した線状降水帯によって、私の住む遠野でも各地で土砂災害等が発生しているが、内郷の宮川や新川周辺では川の水があふれ、水害が発生した。我が家の白水の親戚が床下、宮の親戚が床上浸水の被害を被った。8日の発災の翌日午後から泥の掻き出しのため白水の親戚に2日間通い、宮の親せきには先週引っ越しのため1日、そして先週月曜日には災害ガレキの仮置き場搬入の手伝いに、軽トラックを親戚に借りて駆けつけた。
軽トラはマニュアル車で、ここ20年程、オートマチック車ばかり運転していたので、なかなかなじまない。車体をがたがたさせながら5回から6回、被災宅と仮置き場を往復した。この日は、社会福祉協議会が設置しているボランティアセンターから2組計10人程のボランティアが駆けつけてくれ、暑い中で搬出作業に汗を変えてくれた。搬入場所の仮置き場では、現場を管理している担当のみなさんから捨て場所を教えてもらうことができるので、処分はスムーズに進んだ。ありがたい話だ。
ボランティアの1人が、車に乗ってがれきの処分を手伝ってくれた。作業がすべて終わり、ボランティアが撤収するまで全く気が付かなかったのだが、この方がちょっとした著名人。県外から5、6時間かけて「仕事で1年半年程いわきに世話になっていたので、気にかかったのでやってきました」と、県外からボランティアに駆けつけてくれたという。ありがたい話だ。
と同時に、それなりの著名人なのに全く気がつかず申し訳ない。直接伝えることができなかったが、これからも活躍してほしいと思う。
翌日から2日間は自宅周辺の草刈り。2時間程度の時間だが、1日目火曜日は自宅前、2日目は自宅後と脇の畑周辺を刈りはらった。今年の夏はあっという間に草が伸びる。しかもイネ科のオヒシバやスズメノヒエなど繁殖力が強く、伸びた茎が地面に着いて発根して広がっていく厄介者がことさらに多く、刈り取っても刈り取っても雑草がなくなることはない。今年は6回程刈り取り作業をしていると思う。
2日間かけてほぼきれいになった。
草の間に花が咲いていたので、これは刈り残した。
残るはコメリ遠野店前の田んぼ(事実上の原野だが)の草刈りだ。だいぶ伸びている。
木曜日、草刈り機をもって出かけた。ここの草刈りは、いつもなら5時間程はかかる。午前中、田んぼの部分を終え、翌金曜日は県道の法面の草を刈る感じで2日間かけて草刈りをしようと思っていた。
田んぼに着き草刈りを始めると、たまたま知人がコメリに買い物に来ていた。少しおしゃべりをして草刈りをして1時間半後、知人が草刈り機をもって手伝いに来てくれた。おかげではかがいくこといくこと。田んぼと法面の3分の1程度を刈り終えるのに要した時間は2時間半程にとどまった。ありがたい。
翌金曜日、法面の残った部分と田んぼ脇の用水路の周辺の草を1時間半程かけて作業をした。途中、用水付近を刈っている時にマムシが出てきてた。2m程先を横切るように滑っていく。草刈りの振動などで私の接近に気づき、逃げていくようだ。襲ってくる様子はない。ここの田んぼの草刈りでマムシを見たことはない。ここで見逃せば、今後、数が増えて、作業の危険因子になる恐れがあると考えた。また近年見ていないが、この田んぼの草むらにカヤネズミの巣や姿を何度も見ている。マムシの獲物にもなる生き物だろう。
こう考えるとそのままにしておくことはできない。退治することにした。この時、草刈り機についているのは刃ではなくワイヤー。その時、持っていたのは草刈り機しかなかったので、ワイヤーのヘッドでマムシを何度か叩いた。しかし、下は用水路の泥の地盤であるため、何度叩いてもマムシは健在だ。10回、20回、ワイヤーヘッドを振り下ろしていると、生きてはいるのだが、動かなくなった。死んだマネをしているようだ。
その間に車に積んである草集め用のレーキ(熊手)を持ってきた。ところがこのレーキも先が先が細い針金のような構造でしなるし、針金と針金の間にヘビが入ってしまうため、決定打とならない。そのうちに、熊手部分がはずれてしまい、柄だけが手元に残った。これ幸いに柄の先で首根っこを押さえて泥の中に深く押し込んだ。おそらくこれで退治できたろう。
ただマムシは生命力が強いといわれる。以前聞いた話では、マムシ種のマムシが生きていたなどの逸話があった。死んでいるのか確認が必要だろうか。
田んぼにも小さな花が咲いていた。
さて、土曜日は遠野和紙保存活動の中心地となっている学舎周辺の草刈りをした。翌日曜日の予定に備えてコウゾの周辺に伸び放題の草を刈り倒す必要があったので、午前中の雨降りを避けて午後からの作業となった。
ここの草は本当に伸び放題だった。センダン草はコウゾの枝の高さほども伸び、太い茎は最大4㎝から5㎝程もある。下草になっているイネ科の草は、伸びた葉っぱが倒れた後に新しい葉っぱが伸びてきたようで、密に葉っぱが重なっていた。これを刈り取ろうとすると、とても重い。
草刈りの最中に花を見つけた。
花の形は春の花であるカキドオシのよう(くちびる型)で、つぼみ等のつき方からみるとシソの仲間と思う。調べてみたが名前は分かっていない。10株程が花を咲かせていたと思うが、これを残そうとすると草刈り作業が大変になりそう。なので、写真を撮った後は刈り払ってしまった。
さて日曜日(24日)になった。予定は結果的にキャンセルになった。まあそれも仕方ない。むしろこの予定をきっかけに、気がかりだった学舎周辺の整備を進めることができたことに、感謝をしたいと思う。
これからも、遠野和紙に関心を持ってもらえるいいかな。そんな思いで、1週間が過ぎた。
たしかに、昨年はお彼岸前には咲き誇っていたように思う。ちなみに我が家の彼岸花は、昨年、一昨年より10日以上遅れて咲きだしたような気がする。
調べてみると彼岸花の花芽は、地中で温度の変化を察知して花茎を伸ばして花を咲かせるという。今年は暑い日が続いたので、彼岸花は秋の訪れを知ることができず、花が遅れたのだろう。もし温暖化が進むならば、彼岸花の咲く時期はもっと遅れるのかもしれない。いや、温暖化の進行で日本の四季は消滅し、冬と夏だけになるのではないかという予測もあるようで、もしそうなれば植物分布も変わり、彼岸花はなくなってしまうのかもしれない。
日本の風景の一つが失われるとすれば悲しい思いも湧いてくる。
この温暖化の影響で発生した本市の水害。台風13号が日本列島に近づいた影響で発生した線状降水帯によって、私の住む遠野でも各地で土砂災害等が発生しているが、内郷の宮川や新川周辺では川の水があふれ、水害が発生した。我が家の白水の親戚が床下、宮の親戚が床上浸水の被害を被った。8日の発災の翌日午後から泥の掻き出しのため白水の親戚に2日間通い、宮の親せきには先週引っ越しのため1日、そして先週月曜日には災害ガレキの仮置き場搬入の手伝いに、軽トラックを親戚に借りて駆けつけた。
災害ガレキ=9月14日撮影
軽トラはマニュアル車で、ここ20年程、オートマチック車ばかり運転していたので、なかなかなじまない。車体をがたがたさせながら5回から6回、被災宅と仮置き場を往復した。この日は、社会福祉協議会が設置しているボランティアセンターから2組計10人程のボランティアが駆けつけてくれ、暑い中で搬出作業に汗を変えてくれた。搬入場所の仮置き場では、現場を管理している担当のみなさんから捨て場所を教えてもらうことができるので、処分はスムーズに進んだ。ありがたい話だ。
ボランティアの1人が、車に乗ってがれきの処分を手伝ってくれた。作業がすべて終わり、ボランティアが撤収するまで全く気が付かなかったのだが、この方がちょっとした著名人。県外から5、6時間かけて「仕事で1年半年程いわきに世話になっていたので、気にかかったのでやってきました」と、県外からボランティアに駆けつけてくれたという。ありがたい話だ。
と同時に、それなりの著名人なのに全く気がつかず申し訳ない。直接伝えることができなかったが、これからも活躍してほしいと思う。
翌日から2日間は自宅周辺の草刈り。2時間程度の時間だが、1日目火曜日は自宅前、2日目は自宅後と脇の畑周辺を刈りはらった。今年の夏はあっという間に草が伸びる。しかもイネ科のオヒシバやスズメノヒエなど繁殖力が強く、伸びた茎が地面に着いて発根して広がっていく厄介者がことさらに多く、刈り取っても刈り取っても雑草がなくなることはない。今年は6回程刈り取り作業をしていると思う。
伸びた庭の草
きれいに刈り終えた
2日間かけてほぼきれいになった。
草の間に花が咲いていたので、これは刈り残した。
ツルボ
ヤブラン
残るはコメリ遠野店前の田んぼ(事実上の原野だが)の草刈りだ。だいぶ伸びている。
木曜日、草刈り機をもって出かけた。ここの草刈りは、いつもなら5時間程はかかる。午前中、田んぼの部分を終え、翌金曜日は県道の法面の草を刈る感じで2日間かけて草刈りをしようと思っていた。
田んぼに着き草刈りを始めると、たまたま知人がコメリに買い物に来ていた。少しおしゃべりをして草刈りをして1時間半後、知人が草刈り機をもって手伝いに来てくれた。おかげではかがいくこといくこと。田んぼと法面の3分の1程度を刈り終えるのに要した時間は2時間半程にとどまった。ありがたい。
1日目終了
2日目刈り残しもすべて刈り倒した
翌金曜日、法面の残った部分と田んぼ脇の用水路の周辺の草を1時間半程かけて作業をした。途中、用水付近を刈っている時にマムシが出てきてた。2m程先を横切るように滑っていく。草刈りの振動などで私の接近に気づき、逃げていくようだ。襲ってくる様子はない。ここの田んぼの草刈りでマムシを見たことはない。ここで見逃せば、今後、数が増えて、作業の危険因子になる恐れがあると考えた。また近年見ていないが、この田んぼの草むらにカヤネズミの巣や姿を何度も見ている。マムシの獲物にもなる生き物だろう。
こう考えるとそのままにしておくことはできない。退治することにした。この時、草刈り機についているのは刃ではなくワイヤー。その時、持っていたのは草刈り機しかなかったので、ワイヤーのヘッドでマムシを何度か叩いた。しかし、下は用水路の泥の地盤であるため、何度叩いてもマムシは健在だ。10回、20回、ワイヤーヘッドを振り下ろしていると、生きてはいるのだが、動かなくなった。死んだマネをしているようだ。
その間に車に積んである草集め用のレーキ(熊手)を持ってきた。ところがこのレーキも先が先が細い針金のような構造でしなるし、針金と針金の間にヘビが入ってしまうため、決定打とならない。そのうちに、熊手部分がはずれてしまい、柄だけが手元に残った。これ幸いに柄の先で首根っこを押さえて泥の中に深く押し込んだ。おそらくこれで退治できたろう。
ただマムシは生命力が強いといわれる。以前聞いた話では、マムシ種のマムシが生きていたなどの逸話があった。死んでいるのか確認が必要だろうか。
田んぼにも小さな花が咲いていた。
ぬかるみに咲くイボクサ
シソ科の植物だと思う
さて、土曜日は遠野和紙保存活動の中心地となっている学舎周辺の草刈りをした。翌日曜日の予定に備えてコウゾの周辺に伸び放題の草を刈り倒す必要があったので、午前中の雨降りを避けて午後からの作業となった。
ここの草は本当に伸び放題だった。センダン草はコウゾの枝の高さほども伸び、太い茎は最大4㎝から5㎝程もある。下草になっているイネ科の草は、伸びた葉っぱが倒れた後に新しい葉っぱが伸びてきたようで、密に葉っぱが重なっていた。これを刈り取ろうとすると、とても重い。
草刈りの最中に花を見つけた。
花の形は春の花であるカキドオシのよう(くちびる型)で、つぼみ等のつき方からみるとシソの仲間と思う。調べてみたが名前は分かっていない。10株程が花を咲かせていたと思うが、これを残そうとすると草刈り作業が大変になりそう。なので、写真を撮った後は刈り払ってしまった。
さて日曜日(24日)になった。予定は結果的にキャンセルになった。まあそれも仕方ない。むしろこの予定をきっかけに、気がかりだった学舎周辺の整備を進めることができたことに、感謝をしたいと思う。
これからも、遠野和紙に関心を持ってもらえるいいかな。そんな思いで、1週間が過ぎた。
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