伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

いわき市の学校給食の展望

2012年04月24日 | 学校教育
 きょう、いわき市教育委員会保健体育課から、今年度の学校給食について説明がありました。
 いわき市では、昨年の東日本大震災で8施設ある学校給食共同調理場のうち、平北部給調、四倉給調、勿来給調の3箇所が被災。すべての小中学校に給食を提供することが困難になり、中学校の多くに埼玉県内の業者からスクールランチを提供しています。
 ところが、このランチがすこぶる評判が悪い。しょっぱい、まずい、冷たいなどの苦情の他、これまで21件の虫の混入が報告されています。このため早期、学校給食の全面再開を求める声が高まっており、いわき市は、当面、比較的被害の小さい給調を回収し、早期に学校給食を全面再開する希望を表明していました。
 今回の説明はこれに応えるもので、説明によれば平北部給調を来年1月、四倉給調を来年4月からの稼働をめざし、学校給食の全面復旧をはかる考えを示しました。勿来給調は被害が大きく、移転して建て替える考えで、これには数年かかる見通しです。このためスクールランチは、最低限、今年度いっぱいは生徒に提供されることになりそうですが、味等の問題を抜きにしても、異物の混入が続いている問題があります。
 スクールランチは昨年9月から提供を開始していますが、昨年12月までに羽虫やタバコガの幼虫、子バエ(ショウジョウバエかな)の混入など17が件発覚。今年1月及び2月にはなかったものの、3月に4件の混入が報告されました。ブロッコリやほうれん草に混入していたといいます。
 これまで防虫カーテンの設置などで予防に努めてきたものの、新たに目視確認のための要員の確保や食材納入業者の変更、虫混入確率の高い野菜の使用を控えるなどの対応をとることにしたといいます。
 業者所在地の自治体関係者に以前確認したところ、いわき市がスクールランチを委託している業者が提供する給食で、これまでに問題発生の報告はないと聞いています。市教委が確認したとろこでも、虫混入の報告はないと業者はいっているといいます。使っている食材は、スクールランチでも、その他の給食でも大差がないようです。それなのに、いわき市の学校給食では異物の混入が続いてる。これはどう考えても異常です。実際は、異物混入の報告があっても、業者がその事実をが隠し、問題への対応をとらないできたという疑いが生じ、こうした安全性軽視の業者にスクールランチの委託を続けていいのかということになってしまいます。情報の公開は、この問題に真摯に向き合う姿勢のバロメーターと言えそうです。
 そこで、保健体育課に、これまで虫の混入などの事態がなかったのか、あらためてスクールランチ業者に確認をとることを求めました。

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