伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

自衛隊員募集の現状をルポした週刊誌記事/いわき市での実態も点検したい

2015年12月02日 | 政治
 今朝、犬の散歩に出かけようとして、ペットのミックスのシバ犬が、血尿していることに気がつきました。でも全然、元気です。しつけの悪さが恥ずかしいのですが、散歩の最初のうちはグイグイと引っ張っていきます。

 獣医さんの診察を受けると膀胱が炎症を起こしているようで、抗生剤を投与し、様子を見ることになりました。渡された薬は4日分。治らなければ土曜日にまた獣医さんにかからなければならない。

 無事に治ってくれますように。

 明日からは、いわき市議会12月定例会が始まります。きょうは質問の準備。また今日までに、市議団からTPPに参加しないことを求める意見書案の他、青色申告で家族労働を経費と認めるように所得税法56条の廃止を求める意見書案の2件を提出しました。

 さて帰り際、コンビニによると週刊朝日の12月11日号が書棚に並んでいました。表紙の「原節子さん逝く」の記事紹介とともに、「防衛省リクルート大作戦」という記事紹介が目を引きました。



 購入してページを開くと、「ぱるる、壇蜜 PRにアイドル続々」「安保法制、イスラム国(IS)で志願者減少」「市町村から名簿集め、任官拒否も急増“企業徴兵”計画も?」と小見出しとともに、「自衛官リクルート大作戦」の大見出しが踊っています。

 「パルルって誰」(私、わかりませんので、後で調べます)・・ということと、自衛隊が憲法違反かどうかの議論はそれとして、少なくとも今の自衛隊は日本国憲法のもとで、専守防衛・・海外の武装勢力に攻めこまれた際に日本を防衛することを任務として創設されたことになっています。そして多くの若者が、日本国憲法のもとで海外に戦争にいくことはなく、日本を防衛する、あるいは災害時の自衛隊の活動を見て、人の役に立ちたいという思いを持って自衛隊に入隊したものと思いますので、その思いは受け止めなければならないと思います。

 とことが週刊朝日が紹介する自衛隊員募集の実態は、その思いを超えたところで隊員募集に躍起になっている防衛省の姿が浮き彫りになっているようです。中には自衛隊が自治体に名簿の提供を求める文書を出し、これに応じる自治体があることを紹介していました。

 いわき市にも同様の要請が口頭であったことが、今年3月定例会の答弁で明らかになっていました。私の代表質問に答えたものでしたが、本市は紙媒体での適齢者名簿の提供には協力せず、住民基本台帳条法の規定等にもとづいて「住民基本台帳のうち、氏名、生年月日、性別及び住所が記載された「住民リスト表」を、自衛隊福島地方協力本部からの請求にもとづいて、同本部いわき地域事務所の職員に閲覧させている」としていました。

 記事では、名簿の提出に協力しない自治体に「法定受諾事務を果たしていない」と自衛隊の地本が非難した事例に関する井上哲士参議院議員の質問に、中谷元・防衛省が「不適切な要請だった」と認めていることなどを紹介していますが、安保法制のもとで何でもありの状態にならないよう牽制することは必要でしょう。

 また、「テーマパーク化する広報施設」と見出しを打って、広報センターの様子を紹介しいています。そこで思い浮かんだのが、いわき市の観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」の2階ライブミュージアムで長期開催中の東日本大震災展の一角にあった自衛隊の紹介スペース。大震災の被害と復興の様子を紹介する展示の一つとして自衛隊が紹介されています。

 震災の際に、自衛隊が救援活動などで活躍したことがあるので、以前はそのことを紹介するスペースになっていたような記憶があるのですが、少なくとも今年7月の時点では、展示スペースが拡大され、陸海空の自衛隊の装備品の紹介や隊員の服装をした若い女性を表紙に大きく扱った広報誌などが展示され、救援で活動した自衛隊の紹介というより、自衛隊のイメージアップ戦略で隊員獲得をはかることを意図した企画展示になっているという印象を持ちました。

 いま現在の展示がどうなっているのかは分かりませんが、展示の趣旨から見て行き過ぎがあれば、それはそれで是正を求めなければならないとあらためて思います。

 週刊朝日記事は、ジャーナリストの布施祐仁氏の言葉で結んでいます。

 「防衛省の広報戦略は大方成功しています。子どもや若者が自衛隊を身近に感じて、将来的に職業選択の一つとして、自衛隊を考えてもらうことが狙いです」

 自衛隊に賛成の方でも、反対の方でも、少なくとも、戦場への海外派兵を前提とする安保法制のもとでこの状態を許して良いのか、またいわき市での実態はどうなっているのか、調査し、考えていかなければならないと思います。 


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