伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

追う飛行機

2023年08月04日 | 航空機
 通常、1機の航空機が上空を横切る際のエンジン音は数十秒程度だと思う。しかし、昨日の朝は全く違った。1分以上、エンジン音が響いていたと思う。しかもけっこう大きな音だ。低空を通常見る速度よりはるかにゆっくりと飛んでいるに違いない。

 そう考えて空を東西南北見渡してみるが全く機影は見えない。その航空機は何。轟音が響いているだけに見えない機影に残念感のみが募る。
 しかし、まあ、そういうこともあるだろう。と残念感を心から閉め出し、散歩をすすめていると、また、航空機の音が近づいてくる。
 見上げると、東側から飛行機雲が伸びてくる。



 高度が高い。よく見る成田行の便ではなく、羽田以西に飛んでいく航空機に違いない。スマホアプリのフライトレーダー24を見ると、カリッタ航空(Kalitta Air)のアンカレッジ発香港行きの便だった。
 その時に思いついた。さっきの長時間の轟音の正体もこのアプリでつかめるかもしれない。

 表示範囲を広げてみると、西からアメリカ方面に向かう便(記録を残さなかったので出発地と行き先は不明)とアメリカ・テネシー州メンフィス発ソウル行きの便が少し前に遠野の付近で交差したようだ。この2機の便の音が時間差を持って聞こえてきたために、轟音が長く聞こえたようだ。なるほど得心した。

 さて、後にやってきた航空機は頭上を飛び越して西南西に向かった。この方向には宇都宮市があることを知っている。



 

 その先に飛行機雲の切れ端が浮かんでいた。先行した、つまり先程長い轟音を響かした航空機が残した雲に違いない。
 飛行機雲と後を追う航空機、この先どうなるのか関心が湧いたので、歩きながらその先を確認していた。
 すると、後続機の飛行機雲が先行の雲に重なった。



 そして、先行の雲と全く同じ航跡を残して飛行機雲が伸びた。



 後追いの航空機はアンカレッジ発香港行き、先行はメンフィス発ソウル行き、出発地も行き先も違うが全く同じ航路をたどっているようだ。それにしても、これほど一致しているとは面白い。道路のように区分けがあるわけではない空中で、こんなにも一致して空を飛べるとは。思わぬところで現代の航空技術のすごさを垣間見た。

 7月25日の夕方の空に半月が浮かんだ。そこに東側から飛行機雲を引きながら航空機が飛んできた。スカイ・リース・カーゴのロサンジェルス発中国福健省のアモイ高崎国際空港に向かう便だが、このコースなら飛行機と月が重なるかもしれないと期待しながら、その航跡を見守った。



 残念ながらコースが少しずれてしまった。残念。これまでも何度か似たような場面に出会ったが、残念ながらうまく重なったことがない。次の機会こそは・・。

 それにしても空にまっすぐ伸びる飛行機雲が飾る空は、すがすがしく良い景色に見える。




 翌26日の空にも飛行機雲が浮かんだ。




 キャセイ・パシフィック・カーゴのアンカレッジ発香港行きの便。まっすぐに描かれた飛行機雲と送電線の鉄塔。このアングルいいなあ。

 我が家上空を通る成田行の便は、高度を落としているので、機体のカラーリングなどが良く分かることが多い。

 エア・インチョンのソウル発成田行き(7月26日)。この会社の航空機は初見。



 コリアン・エアー・カーゴのソウル発成田行き(7月28日)。



 エアーフランスのパリ発成田行き(8月4日)。



 たまに見たこともない機体やカラーリングの航空機が飛ぶことがある。また珍しい機体を見ることが出来るといいのだが。


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