伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

轟音・・F2が北から南へ飛んだ

2022年03月02日 | 航空機
グォーシュルシュルシュル

 空気を押すような音、ジェットエンジンが圧縮した空気をはき出す音、入り交じった轟音が近づいてくる。
 航空機に違いないが、大気を振るわせ、切り裂くようなこの音は、ジェット戦闘機に違いない。航空自衛隊のF2戦闘機だろう。



 1機目、自宅西の杉林の上空に機体が見えた。大きい。どの程度か分からないがかなりの低空を飛んでいる。それだけに騒音も激しい。低空飛行を訓練していると思われる。レーダーに捕捉されにくいよう必要な技能なのだろう。
 背後の自宅の離れから自宅前にそびえる杉の大木。この間、視野角にしてほぼ60度程度の空が見えているのだが、その間をわずか数秒で飛んだ。
 早い。

 過ぎ去り減衰していく轟音に重なるように、北から再び轟音が近づいてくる。
 2機目?

 1機目を見送った南に向いた視線を北に戻すと、離れの屋根の陰から2機目が飛び出した。先程、我が家に寄った空を飛んでいるようだ。さらに近く見える。同じく数秒で視野から抜け出していく。

 見送った2機目が見えなくなって10秒程度だろうか、それ以上だろうか、飛び去った機体の轟音が、小さくなりながら南の空から響いてくる。

 通常はこれで終わる。残された遠くの音もやがて聞こえなくなる。

 ところが、突然、背後の自宅の上から、近づく轟音が押し寄せてきた。
 真上を見上げ、機影を探す。屋根の陰から飛び出してきた。3機目のF2だ。

 これも高度は低い。シュルシュルシュルと音を発しながら、頭上を飛び去り、5、6秒で杉の枝の陰に消えていった。



 我が家の上空などをF2が飛ぶとき、それは訓練飛行に違いない。これまでの視認した多くは、1機、あるいは2機の機体が南側から北に向けて飛び去り、20分程度すると戻ってきて、北から南に向けて飛び去るというケースが多い。

 ところが最近は、遠野上空の飛行が減っている感はあるのだが、たまに飛ぶと南から北上した機体はないのに、北から南に飛び去っていく。まあ、北上コースは、別の地域の上空を飛び、戻りのコースだけ遠野上空を飛んでいるのかもしれないけれど。

 3機の機体は、ドロップタンクを搭載している。写真で見ると、翼下から突起が飛び出している。翼端にもある。ミサイルを装着するパイロンと呼ばれる装置だろう。ミサイルそのものは装着していない。たぶん訓練飛行だろう。

 そういえば、先週の火曜日、2月22日午前1時前、たまたま起きていたのだが、空にこう崛起のエンジン音が響いた。
 深夜に飛ぶ便は少ない。珍しいのでアプリ「フライトレコーダー24」を開いてみた。

 すると表示された航空機は、アメリカ空軍の輸送機C-17AグローブマスターⅢだった。



 軍用機あるいは軍関係の機体が、表示されることは珍しい。
 同アプリは、旅客機に義務付けられている衝突防止装置の1つが発している電波を受信して表示しているらしい。軍用機には、この衝突防止装置の義務づけはなく、従って表示されることはない。これまで何度か軍用機あるいは軍調達の輸送機が表示されたのを見たことがあるが、これは義務づけられていなくても装置は搭載しており、装置を稼働させたまま飛行したことに原因があるのだろう。表示されていた軍用機が突然、表示から消えてしまったことがある。装置を停止したことに原因がありそうだ。

 さて、この深夜のグローブマスターは、どこに飛んでいったのか・・。


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